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自然乾燥とドライヤー、髪にはどっちがいいの?傷まない乾かし方やヘアケアのポイントをご紹介
ドライヤーと自然乾燥、髪を乾かす際はどっちがよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
自然乾燥はドライヤーの熱によるダメージを軽減できますが、ヘアケアをするうえではデメリットが大きいです。
この記事では、濡れた髪を自然乾燥ではなく、ドライヤーで乾かした方がよい理由や、正しいドライヤーの使い方、ヘアケアのポイントを解説します。
ヘアケア機能に特化したドライヤーもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自然乾燥とドライヤー、どっちのほうがいいの?
濡れた髪は自然乾燥ではなく、ドライヤーで乾かそう

ドライヤーをかけるのが面倒で、お風呂上がりに濡れた髪を放置してしまう方も多いかもしれません。しかし、濡れている状態の髪はデリケートで、ダメージを受けやすい状態になっています。
濡れた髪は自然乾燥ではなく、ドライヤーを使って乾かすのがおすすめです。
次でご紹介する内容をもとに、自然乾燥によるメリットやデメリットを把握し、ドライヤーによる正しい乾かし方を学んでいきましょう。
自然乾燥によるメリットは少ない

自然乾燥をする場合はドライヤーを使用しないため、電気代の節約につながったり、熱によるダメージを軽減できたりするメリットがあります。
しかし、美容の観点において、自然乾燥によるメリットは基本的にほとんどありません。自然乾燥で電気代を節約できても、次で紹介するようなデメリットによって傷んだ髪をメンテナンスするために、かえって美容代がかさむ可能性があります。
また、ドライヤーのなかには熱によるダメージを軽減する機能や、ヘアケア機能がついているものもあり、使い方次第では髪を傷ませないようにすることが可能です。
ここからは、自然乾燥による具体的なデメリットを詳しく見ていきましょう。
なぜ濡れた髪に自然乾燥はよくないの?3つのデメリットを解説
自然乾燥のデメリット(1)頭皮や髪に雑菌が増える

自然乾燥によるデメリットの一つは、頭皮や髪に雑菌が増えやすくなることです。
頭皮や髪には、「皮膚常在菌」という菌がいて、そのなかにはマセラチア菌などのカビ菌も含まれています。雑菌は濡れている状態を好むため、自然乾燥による生乾き状態の頭皮や髪に繁殖してしまうのです。
なお、皮膚常在菌には悪い菌を死滅させる効果などがあり、基本的には私たちに必要な菌となります。しかし、雑菌が繁殖して皮膚常在菌のバランスが崩れると、臭いやふけ、かゆみなどの頭皮トラブルにつながる恐れがあるため、注意が必要です。
自然乾燥のデメリット(2)髪や頭皮が乾燥してパサつく

続いて、髪や頭皮が乾燥しパサつきやすくなることも、自然乾燥によるデメリットの一つです。
自然乾燥をすると、髪内部の水分や栄養分を失うだけでなく、頭皮の乾燥にもつながります。
理由は、髪が濡れているとキューティクルが開いた状態になり、髪内部の水分や栄養分が蒸発してしまうからです。
適切な温度や時間を守って髪を乾かさないと、水分がどんどん蒸発し、髪のうるおいが失われてしまいます。また、体の皮膚はすべてつながっていることから、頭皮の乾燥は顔の肌の乾燥にも影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
自然乾燥のデメリット(3)寝癖やうねりの原因になる

自然乾燥の3つ目のデメリットは、寝癖やうねりの要因につながることです。
自然乾燥をすると、根元が生乾きの状態になるため、髪の内部の水分バランスが失われてしまいます。水分バランスを失った髪は、外部の影響を受けやすく、寝癖やうねりがつきやすくなってしまうのです。
また、髪の流れやクセづけは、髪が乾く際に起こる水素結合によって決まります。自然乾燥中や寝ている間に水素結合が起こると、思わぬ癖やうねりが生じてしまうかもしれません。
髪に寝癖やうねりがつきやすくなってしまうと、朝のセットに時間がかかったり、ヘアアイロンを長時間使用することによって髪に負担を与えたりなど、その他のデメリットにもつながります。
髪を傷めない!ドライヤーの正しい乾かし方
タオルドライは髪をやさしくたたくように

お風呂から出たあとは、なるべくすぐに髪を乾かすことが重要です。しかし、いきなりドライヤーをあてるのではなく、タオルドライをすることから始めましょう。
これは、先にタオルドライをすることで、ドライヤーの使用時間を短縮できるメリットがあるからです。また、ドライヤーの使用時間を短縮できることにより、熱や風による髪へのダメージも軽減できます。
なお、タオルドライをするときに強く擦ると、髪のキューティクルが剥がれダメージの原因になってしまうため注意が必要です。タオルで髪を少量はさみこみ、やさしくたたくようにして水分をとりましょう。
はじめは根元をしっかり乾かす

ドライヤーで髪を乾かすときに、まずは一番乾きにくい根元から乾かしていきましょう。根元を乾かすうちに毛先の水分も飛んでいくため、全体的な時間短縮にもつながります。
このとき、温度調節ができるドライヤーを使用する場合は、温度を上げすぎないように注意してください。
髪を傷めないための適切な温度は、髪質にもよりますが70℃~80℃程度です。一般的なドライヤーの温度は100℃~120℃であるため、髪から10cm〜15cm離して、熱い風をあて過ぎないようにしましょう。
髪の内側や毛先を乾かす

根元が乾いてきたら、髪の内側や毛先を乾かします。手ぐしでやさしく髪を広げ、風の通り道を作りましょう。
とくに毛先はダメージを受けやすいため、長時間風をあてたり、強くひっぱったりしないよう注意してください。
また、同じ箇所にドライヤーをあてすぎると熱が上がってしまい、髪へのダメージにつながる可能性があります。乾燥のしすぎにより、髪のパサつきや頭皮の乾燥にも影響するため、なるべく髪全体にまんべんなく風をあてるようにしましょう。
最後に冷風でキューティクルを整える

最後に冷風をあてると、熱で広がったキューティクルを整えてくれるので、ツヤのある仕上がりに近づけます。
また、冷風で髪を冷やすことで、濡れたままの毛や乾き残しの毛を見つけやすくなるのもメリットです。
その後のドライヤーでの仕上げの際には、ブラッシングをするのをおすすめします。8割ほど乾いた髪に弱冷風でブラッシングを行うと、より整ったスタイリングに仕上げられるでしょう。
髪をきれいに保つためのヘアケアのポイント5つ
髪質に合ったシャンプーを使う

髪をきれいに保つには、自分の髪質に合ったシャンプーを使用することが大切です。
シャンプーにはさまざまな種類がありますが、うねりが出やすい、ごわつきやすい…などのお悩みから髪質に合ったシャンプーを使うことで、よりしなやかな髪を目指せます。
また、髪質だけでなく、肌質に合わせた洗浄力の高さに着目して選ぶことも重要です。自分に合うシャンプーの選び方は、次の記事を参考にしてみてください。
髪を洗うときの温度に気をつける

髪を洗うときには、シャワーの温度にも注意が必要です。
温度が高いと頭皮が乾燥したり、余分な皮脂まで落としてうるおいが失われたりする可能性があります。髪を洗うときの温度は、36℃〜38℃を目安にしましょう。
余分な皮脂を適度に落としながら、頭皮と髪にダメージを与えない温度で髪を洗うことを意識してみてください。
ヘアオイルやヘアトリートメントを使う

ヘアオイルやトリートメントは、毛先にうるおいやツヤを与えることに加えて、ドライヤーの熱から髪を保護する効果があります。
ドライヤーの前に使うものや寝る前に使うもの、朝起きてヘアアイロンの前に使うものなど、用途に合わせて活用するのがおすすめです。
とくに、濡れた髪は熱によるダメージを受けやすい状態なので、外的ダメージからなるべく髪を保護するためにも、ドライヤー前はヘアオイルやヘアトリートメントを使うとよいでしょう。
髪以外の健康にも気を遣う

きれいな髪を目指すには、髪のケアだけでなく、健康状態にも気をつけることが重要です。十分な睡眠をとったり、適度な運動をしたりするなど、規則正しい生活習慣を心がけましょう。
また、栄養バランスのとれた食生活を意識することも、髪をきれいに保つためにはかかせません。タンパク質やビタミン、ミネラルなど、肌や髪のもととなる栄養素を摂取することを意識してみてください。
ハリのある肌や髪を目指すために必要なコラーゲンや、コラーゲンの生成を促すビタミンC、髪に栄養を送る血液を作る鉄分などを摂取するのもおすすめです。
ヘアケア機能が充実したドライヤーを使う

ここまでご紹介してきた方法を試したうえで、ヘアケア機能を備えたドライヤーを使うことも、髪を美しく保つために大切なポイントです。
搭載されていている機能にはさまざまなものがありますが、代表的なものとして次のような機能を備えたドライヤーを選ぶとよいでしょう。
機能 | 概要 |
---|---|
温度調節機能 | 髪を適切な温度で乾かすために、数段階の温度切り替えができる |
センシング機能 | センサーが髪とドライヤーの距離を測って、温度を調整してくれる |
イオン機能 | イオンを風と一緒に排出し、髪のダメージの原因につながる静電気を抑える効果が期待できる |
スキンケア&頭皮ケア機能 | 髪や頭皮・顔などをケアできる機能で、温感ヘッドスパや美顔器にもなる |
遠赤外線機能 | ・肉眼では見えない波長の熱エネルギーで、人体にも安全な放射線の一種 ・低温で効率的に髪を乾かすため、髪をダメージから保護できると言われている |
ヘアケア機能が充実したドライヤーおすすめ4選
【アイリスオーヤマ】温度を自動でコントロールし髪を熱から守る

アイリスオーヤマの「モイストプロドライヤー」には『サーモセンサー』が搭載されており、髪の温度を測ることで温風温度を自動でコントロールしてくれます。温風温度が変わったらLEDの色も変わるため、見た目でも温度を把握しやすい仕様です。
1㎥あたりマイナスイオンを6,600億個発生するマイナスイオン機能も搭載されており、静電気を抑制できます。
またコンパクト設計のため、折りたたんで収納したり持ち運んだりするときにも便利です。
【IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ) モイストプロドライヤー】
6,980 円(税込) 編集部調べ
2024年4月18日時点
【Panasonic】サラサラ感のある髪を目指せる、ダブルミネラルマイナスイオン*¹を搭載

Panasonic(パナソニック)の「ヘアードライヤー イオニティEH-NE7J」は、大風量・速乾タイプのドライヤー。
ダブルミネラルマイナスイオン*¹を搭載しており、髪表面をコートしながらキューティクルを密着ケアし、静電気も抑制してくれます。
温風とマイナスイオンの吹き出し口が分かれているので、ミネラルマイナスイオン*¹に含まれる水分をドライヤーの熱から守ってくれ、より広範囲にマイナスイオンが届く仕様です。
髪に届く風は3.3㎥/分*²と大風量なので、乾燥時間の時短にもぴったりですよ。
*¹ 亜鉛電極を含む放電ユニットから発生されるマイナスイオン
*² ドライヤーの吹出口から10 cmの距離における風量(測定方法は同社基準)
【Panasonic(パナソニック) ヘアードライヤー イオニティEH-NE7J】
【YA-MAN】髪を乾かすだけでなく「スキンケア」や「頭皮ケア」にも対応

YA-MAN(ヤーマン)の「リフトドライヤー HC-20」は、美顔器テクノロジーが搭載されているドライヤーです。化粧水で整えたあとの肌や頭皮に専用のリフトヘッドをあてることで、うるおいケアや温感ヘッドスパができます。
温浴施設などにも採用される遠赤外線を搭載しており、約60℃〜の低温設計で熱によるオーバードライを防ぐことも可能です。
また、髪のイオンバランスを整える独自技術「イオンリセットテクノロジー」では、プラスとマイナスのイオンを両方同時に発生させることで、パサつきの原因である静電気を除去してくれます。
【YA-MAN(ヤーマン) リフトドライヤー HC-20】
55,000円(税込) 編集部調べ
2024年4月18日時点
【Iletile】美容師が開発!遠赤外線でうるおいを保ちながら速乾を叶える

Iletile(アイルティル)の「キュアセラミックイオンドライヤー」は、軽さ、風量、ケアシステムを備えた次世代型ドライヤーです。
Iletile独自の『キュアイオン』を搭載しており、ドライヤー内部で約1億3000万個以上のマイナスイオンを生成します。
また、ドライヤーのヒーター部分に施したキュアセラミック加工によって遠赤外線を発生させることにより、温熱効果で毛髪内部の水分を閉じ込め、うるおいを保ちつつ速乾の実現が可能です。
さらに、温度と風量がそれぞれ4段階で設定できるため、髪質に合わせて16パターンの風を作り出してくれます。
最大2.3㎥/分の大風量を実現し、超軽量の340g*と使いやすさも抜群です。
* コード、ノズルを除く
【Iletile(アイルティル) キュアセラミックイオンドライヤー】
22,800円(税込) 編集部調べ
2024年4月18日時点
ドライヤーの正しい使い方を守って健康的で美しい髪を目指そう
濡れた髪を自然乾燥することはメリットよりもデメリットが大きいため、お風呂上がりはしっかりドライヤーを使用するのがおすすめです。
ドライヤーの正しい使い方を知り、ヘアケア効果が期待できるアイテムを使うことが、健康的な美髪に近づく第一歩といえるでしょう。
日頃のヘアケアとあわせて、温度調節機能やマイナスイオン、遠赤外線などの機能が充実したドライヤーを使うことでさらに美髪が目指せるので、今回ご紹介した商品もぜひチェックしてみてくださいね。