収れん化粧水とは、肌を引き締め、キメを整える働きが期待できるスキンケアアイテムです。アストリンゼントローションやトーニングローションとも呼ばれています。一般的な化粧水と比較すると、収れん化粧水はさっぱりとしたテクスチャーのものが多く、ベタつきを抑えてサラっとした印象の肌に整えてくれることが特徴です。

朝のスキンケアに取り入れると、化粧のりの向上が期待できます。ひんやりとした使用感の収れん化粧水もあり、暑い季節にも心地よく使える化粧水です。

収れん化粧水には、肌を引き締める収れん成分が配合されていることが特徴です。主な収れん成分として、次のようなものが挙げられます。

収れん成分のなかでも、エタノールや有機酸、植物エキスは、比較的穏やかな収れん作用が期待できます。また、エタノールは蒸発する際に一時的に肌の温度を下げる物理的な収れん作用があり、心地よいひんやり感をプラスしてくれる成分です。

初めて収れん化粧水を使う方は、作用が穏やかな有機酸や植物エキスが配合されたものや、ひんやり感が心地よいエタノール配合のものを選ぶことをおすすめします。
より高い収れん効果を期待したい場合は、金属塩が配合されているものもチェックしてみるとよいでしょう。

収れん化粧水は、スキンケアの仕上げとして、または化粧水の代わりに使用して、アイテムです。
さっぱりとしたテクスチャーのため、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されていたとしても、収れん化粧水だけでお手入れを完了してしまうと、うるおい感が不足してしまう可能性があります。
 
基本的に、収れん化粧水は一般的な化粧水や乳液、クリームなどの保湿アイテムと一緒に使用しましょう。化粧水や乳液、クリームで肌にうるおいや美容成分を与えて、収れん化粧水で肌を引き締めるのがおすすめです。

収れん化粧水は、肌の引き締め効果が期待できますが、アルコールやメントールなど、肌への刺激となる成分が含まれている場合があります。
 
敏感肌の方は、これらの成分が配合されていないか、もしくはやさしい使用感かどうかを確認し、ご自身の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。

ここからは、編集部が厳選したおすすめの収れん化粧水13選をプチプラ・ドラッグストアとデパコスに分けてご紹介します。
さっぱりタイプから敏感肌向けまで、ご自身の肌に合ったものを見つけて、毎日のスキンケアに取り入れてみましょう。

「オードルックス（アストリンゼントマイルド）Ｎ」は、収れん成分としてフェノールスルホン酸Naが配合されており、さっぱりとした使用感で引き締まった印象の肌へ導く収れん化粧水です。

乳液のあとに使用するタイプの収れん化粧水で、肌のキメを整えて、皮脂のベタつきやテカリを抑えてくれる使用感が期待できます。ほのかなジャスミンの香りで、すっきりと使えるのもうれしいポイントです。

【de LUXE（ドルックス） オードルックス（アストリンゼントマイルド）Ｎ】
660円（税込） 編集部調べ

「純米ひきしめ水」は、テカリを抑え、毛穴の目立たないなめらかな印象の肌へ導くために設計された収れん化粧水です。肌にうるおいを与える米ぬかセラミド*¹や発酵米ぬかエキス*²などの保湿成分が配合されており、乾燥した肌にもうるおいを与えてくれます。
さっぱりとした使用感のため、脂性（オイリー）肌の方も使いやすいアイテムです。

【美人ぬか 純米ひきしめ水】
1,078円（税込） 編集部調べ

「明色 ソフトアストリンゼン」は、1932年に発売されて以来、90年以上も愛されてきたロングセラーの収れん化粧水です。ヒアルロン酸Naなどの保湿成分も配合されており、肌をさっぱり整えるとともにうるおいを与えてくれます。

一般的な化粧水の代わりに、洗顔後の肌に手、またはコットンで使用するタイプのアイテムです。無着色、弱酸性のため、敏感肌の方も使用できます。

【明色化粧品 明色 ソフトアストリンゼン】
770円（税込） 編集部調べ

「ウテナ モイスチャー さっぱり化粧水」は、さっぱりしたテクスチャーで、肌にスーッとなじむ収れん化粧水です。保湿成分のアロエエキス*¹と収れん成分のクエン酸が配合されており、毛穴の開きを目立たなくし、なめらかな印象の肌へと整えてくれます。
 
洗顔後、一般的な化粧水と同じように使用できます。みずみずしいしっとり感と、さっぱりとした使用感を両立したい方におすすめのアイテムです。

【ウテナ モイスチャー さっぱり化粧水】
852円（税込） 編集部調べ

「スキンタイトニングクールローション」は、清涼成分*¹配合で、ひんやりと心地よく肌を引き締めて、つるつるすべすべ肌に導いてくれる収れん化粧水です。豆乳や洋ナシ由来の発酵エキスとヒアルロン酸を組み合わせた発酵美肌成分*²がうるおいを与えてくれます。
洗顔後、一般的な化粧水と同じように使用できる収れん化粧水です。

【suisai（スイサイ） スキンタイトニングクールローション】

「フレッシュアップ トーニング」は、ひんやりとした使い心地で肌にうるおいを与えながら、過剰な皮脂によるベタつきやテカリを抑えてくれる収れん化粧水です。サラッとしたテクスチャーで、使うたびに毛穴の目立ちにくい、なめらかな肌印象へと導きます。
 
ゆるみがちな肌をキュッと引き締めてくれるので、夏のメイク崩れ対策にもおすすめのアイテムです。

【ELIXIR（エリクシール） フレッシュアップ トーニング】
3,300円（税込） 編集部調べ

「保湿化粧水 さっぱりタイプ」は、ベタつきにくく、肌になじみやすい収れん化粧水です。みずみずしいうるおいを保ちながら、肌にうるおいを与え、乾燥を防ぐことで、健やかに整えます。

無香料・無着色・シリコンフリーのシンプルな仕様で、敏感肌の方でも使いやすいのがポイント。プチプラ価格なので、顔だけではなくボディにも惜しみなく使えるコストパフォーマンスの高さも魅力です。

【ちふれ 保湿化粧水 さっぱりタイプ】
660円（税込） 編集部調べ

「毛穴肌ひきしめ化粧水」は、毛穴の開きやテカリが気になる肌をサポートする収れん化粧水です。「ビタミンC誘導体*¹」と「ドクダミエキス*²」の配合で、肌を引き締まった印象に整えます。
 
皮脂バランスを整えることでテカリや化粧崩れも予防。洗顔後にアルカリ性に傾きがちな肌を弱酸性に戻すバッファ効果もあり、そのあとに使うスキンケアの浸透*³をサポートします。
大容量サイズで惜しみなく使用できるのも魅力です。

【KEANA BEAUTE（ケアナボーテ） 毛穴肌ひきしめ化粧水】
1,320円（税込） 編集部調べ

「フィトチューン トーニング ローション」は、変化に弱く、バランスを崩しやすい肌を整えてくれるフィトチューンシリーズの収れん化粧水です。太古の熟成植物成分「フムスエキス」を配合しており、皮脂によるテカリやベタつきを抑えて、メイク崩れもブロックします。
 
シソ葉エキス、ローズマリーエキス、ローズヒップオイル*²などの保湿成分も配合しており、うるおいのある健やかな印象の肌へと導いてくれるアイテムです。

【DECORTÉ（コスメデコルテ） フィトチューン トーニング ローション】
5,280円（税込） 編集部調べ

「薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N」は、健やかな肌をサポートする「ハトムギエキス*¹」と「ハトムギオイル*²」が配合された、ALBIONのロングセラーアイテムです。肌を引き締める効果にプラスして、有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されているため、肌荒れやニキビの予防にもつながります。
 
コットンに適量を含ませて、肌がひんやりするまでパッティングし、さらにハンドプレスでなじませれば、コンディションの整った肌に導いてくれるのが魅力です。

【ALBION（アルビオン） 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N ［医薬部外品］】
110ml 3,850円（税込）/ 165ml 5,500円（税込）/ 330ml 9,350円（税込） 編集部調べ

「ベネフィーク リュクスファーミングローション」は、化粧水や乳液で肌を整えたあとに使用する、ひんやりとしたテクスチャーの収れん化粧水です。大人のゆるみ肌に着目して設計されており、コットンに含ませて肌がひんやりするまでパッティングすることで、ハリのあるすっきりとした印象の肌に導いてくれます。
 
肌にうるおいを与える「パワーボタニカルL*」や有効成分「トラネキサム酸」と「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合された医薬部外品です。上品なフレッシュ・フローラルの香りが、すっきりとした仕上がりを演出します。

【SHISEIDO（資生堂） ベネフィーク リュクスファーミングローション［医薬部外品］】
6,600円（税込） 編集部調べ

「トーニング ローション SP ドライ/ノーマル」は、プレバイオティクスコンプレックス*¹とアロエエキス*²が配合された収れん化粧水です。肌の上に生育するさまざまな細菌の集合である肌フローラに着目して開発されており、艶やかな輝きに満ちた印象の肌に整えます。

一般的な化粧水と同じように、洗顔後の肌に使用するタイプです。使用方法は、コットン2枚に含ませ、1枚ずつ手で持ち、顔の中心から外側にむかってなじませるCLARINS独自のメソッドが推奨されています。

【CLARINS（クラランス） トーニング ローション SP ドライ/ノーマル】
4,620円（税込） 編集部調べ

「ディオール スノー エッセンス オブ ライト マイクロ ローション」は、DIOR初となる「日焼け後のほてりを防ぐ」「肌あれを防ぐ」「皮脂によるベタつきを防ぐ」の3つの効能効果を取得している薬用化粧水です。

スイスにあるディオールガーデンで育てられたエーデルワイスのエキス*¹やホワイトパールに閉じ込めたビタミンE*²などが配合されており、肌にうるおいを与えます。

【DIOR（ディオール） ディオール スノー エッセンス オブ ライト マイクロ ローション［医薬部外品］】
8,360円（税込） 編集部調べ

収れん化粧水は、化粧水・乳液で肌を整えたあとに使用するのが一般的です。アイテムによって、洗顔後に化粧水の代わりに使用するタイプもあるため、アイテムごとの使用方法をよく確認しましょう。

収れん化粧水を使用する際は、コットンに適量を含ませて、肌をやさしくパッティングしてなじませます。肌がひんやりしてくるまで、手首を使って風を送るように、リズミカルにパッティングするのがポイントです。
なお、パッティングの際に強く叩いたりこすったりすると、肌に負担がかかってしまうため、やさしくタッチするようになじませてくださいね。

収れん化粧水に配合されているエタノールは、心地よい清涼感とさっぱりとした使用感をもたらす一方で、乾燥や刺激の原因になる場合もあります。そのため、肌が敏感になっているときは収れん化粧水の使用を控える、もしくは、エタノールが配合されていない収れん化粧水を使うのがおすすめです。

ご自身の肌質や肌の状態に合わせて、配合成分をチェックして、適切なアイテムを選びましょう。

収れん化粧水は、一般的にベタつかずさっぱりとしたテクスチャーが特徴ですが、乾燥肌の方にはしっとり感がやや物足りなく感じられる場合があります。
 
乾燥が気になる方や保湿を重視する方は、収れん成分に加えてヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を含むタイプを選びましょう。

収れん化粧水は、朝晩どちらにも使えますが、基本的には夜の使用がおすすめです。夜のスキンケアに取り入れることで、紫外線や乾燥、大気中の汚れなどによって乱れた肌環境を整え、睡眠中の肌を健やかに保つサポートが期待できます。
 
朝に使う場合は、皮脂や汗を抑え、メイクのりをよくする効果もあります。
乾燥肌や敏感肌の方は、乾燥を感じる場合があるため、朝の使用は避けるか、保湿成分を含むタイプを選び、肌の状態に合わせて取り入れるのがおすすめです。

収れん化粧水は、以下のような方におすすめです。

肌を引き締めてキメを整える収れん化粧水は、仕上げに使うと爽やかな使い心地をより感じられます。

収れん化粧水に含まれるエタノールなどの成分によって、使用時にヒリヒリと刺激を感じることがあります。とくに乾燥肌や敏感肌の方は、刺激を受けやすいため注意が必要です。

すべての方に刺激があるわけではありませんが、肌に合わないと感じた場合は使用を中止し、アルコールフリーや保湿成分が配合されたタイプを選ぶことをおすすめします。

収れん化粧水は、皮脂や毛穴悩みのサポートに効果的ですが、乾燥や刺激を感じる可能性がある点がデメリットです。
 
とくにエタノールなどが多く含まれているタイプは、乾燥肌や敏感肌の方にとって刺激となることがあります。また、保湿状態が控えめなため、肌質によってはうるおいが物足りなく感じられることも。
 
肌の状態に合わせて、保湿成分入りやアルコールフリーのタイプを選ぶなど、使い方を工夫すれば快適に取り入れられます。

収れん化粧水は、テカリやベタつきを抑えながら、肌を引き締める働きが期待できるアイテムです。ひんやりとしたさっぱり感のあるテクスチャーのものも多いため、スキンケアで肌をリフレッシュしたいときにも使用
毛穴の目立ちやテカリ、メイク崩れが気になる方は、ぜひこの記事でご紹介したアイテムも参考に、毎日のスキンケアに収れん化粧水を取り入れてみてはいかがでしょうか？