日焼け止めスプレーやミストは、シュッと吹きかけることで、手指を汚すことなく顔*や体の紫外線対策ができるUVカットアイテムです。
手軽に使えて、忙しい朝も時短ケアできるのが魅力。さらに、メイクの上から使えるのもうれしいポイントです。

通常、日焼け止めは、外出時やスポーツ・レジャーなどで汗をかいたり、手で触ったりこすれたりすることで効果が薄れてきてしまうため、こまめに塗り直す必要があります。クリームやジェルタイプの日焼け止めの場合、メイクの上から重ね塗りしてしまうと、メイク崩れが気になることも少なくありません。

その点、日焼け止めスプレーであれば、メイクを落とすことなくスムーズに塗り直しができます。また、髪に直接吹きかけることで、髪のUVケアが可能なアイテムもあるため、髪や頭皮の紫外線対策をしたい方にもおすすめです。

一般的な日焼け止めには、どの程度紫外線をカットするかを「SPF」と「PA」と呼ばれる指標で表示しています。
下の表で、具体的にどのような違いがあるのかを確認してみましょう。

基本的に、外出しない日や在宅ワークの日など、紫外線を直接浴びる予定がない日は、SPF30・PA++程度の日焼け止めで十分でしょう。
一方、スポーツやレジャーを予定している日や、通学や通勤であっても屋外を長時間移動するような場合は、SPF50+・PA++++など高い数値の日焼け止めをおすすめします。
 
とくに、日焼け止めスプレーは、外出時の塗り直し用として使用されることが多いアイテムです。そのため基本的には、できるだけ線防御効果が高いアイテムを選んでおくとよいでしょう。
 
実は少し前まで、SPFやPA値が高い日焼け止めは、紫外線吸収剤による肌への負担が懸念されていました。しかし近年、技術が進歩したため、SPFやPAの数値が高くても、肌への負担が少ない仕様の日焼け止めも増えてきています。
そのため、SPFやPA値が高いアイテムを、肌によくないからといった理由で避ける必要はありません。

UV耐水性とは、2022年12月から運用がスタートした日焼け止めの新しい国内自主基準です。沢遊びや海水浴など、水に接したり浸かったりする際に、肌に付着する水分に対する日焼け防止効果の維持（強さ）を示したもので「★」の数で表示されます。

屋外で水に触れる、水に浸かる際は、UV耐水性のアイテムや汗や水で崩れにくいウォータープルーフ機能があるメイクアップアイテムを選ぶのがおすすめです。

日焼け止めスプレーは、紫外線からの防御だけではなく、プラスアルファの機能が期待できるアイテムも多く販売されています。
例えば、乾燥が気になる方は、ヒアルロン酸やスクワラン、セラミドなどの保湿成分が配合されているタイプがおすすめです。また、メイクの上から使うことで、メイク崩れを抑える機能や、メイク前に使って肌を明るくトーンアップ*させるアイテムもあります。

アイテムの効果や成分表示をチェックして、ご自身の肌の悩みに合わせたアイテムを選んでみるのもおすすめです。

敏感肌の方は、なるべく低刺激で落としやすい日焼け止めスプレーを選ぶことを心がけましょう。
ウォータープルーフタイプの日焼け止めスプレーは、高い紫外線防御効果が期待できますが、その一方で落とすのに時間がかかったり、強いクレンジングが必要になったりと、肌に負担をかけてしまう可能性があります。
スポーツやレジャーをしないのであれば、本当にウォータープルーフが必要かよく検討してみましょう。

また、紫外線のエネルギーを吸収することで日焼けを防ぐ「紫外線吸収剤」が使用されている日焼け止めは、敏感肌の方には刺激が強い可能性もあります。そのため、敏感肌の方は、紫外線を反射することで日焼けを防ぐ「紫外線散乱剤」が配合された日焼け止めを選ぶのがおすすめです。

日焼け止めスプレー・ミストを選ぶ際は、心地よく使える使用感や香りかどうかも重要なポイントです。
ベタつき感が苦手な方には、サラッと仕上がるタイプをおすすめします。また、香りを楽しみたい方は香り付きタイプ、香りを気にせず使いたい方は無香料タイプを選んでみましょう。

ここでは、編集部が厳選したおすすめ日焼け止めスプレー・ミスト14選を、機能や特徴別にご紹介します。プチプラドラッグストアで買えるアイテムを中心に選んでいますので、ぜひチェックしてみてください。
なお、本記事でご紹介するアイテムはすべて、オンラインでそのまま購入が可能です。

「アクアリッチ 瞬間ミストUV」は、心地よい霧が肌をやさしく包み込む、SPF50・PA++++のミストタイプの日焼け止めです。肌の上でミストがジェル状に変化して、ピタッとムラなく密着して濡れツヤ肌に。
 
保湿成分であるスクワランが配合されているので、浴びるたびに肌のうるおいを守ります。肌はもちろん、髪のUV対策にも使えるアイテム。スーパーウォータープルーフ*なのに、石けんで手軽に落とせるのも魅力です。

【Bioré UV（ビオレユーブイ） アクアリッチ 瞬間ミストUV】
1,188円（税込） 編集部調べ

「ニベアUV ディーププロテクト＆ケア ミルクミスト」は、SFP50+・PA++++の日中の塗り直しに便利なミルクミストです。乳白色のＵＶミルクが瞬時にミスト化し、美容ケアしたようなツヤとうるおいのある肌印象に導きます。

金銀花エキス*¹や真珠タンパク抽出液*²、加水分解シルク、ヒアルロン酸Naといった保湿成分も配合。スーパーウォータープルーフタイプですが、専用クレンジング不要で石けんで落とせるアイテムです。

【NIVEA（ニベア） ニベアUV ディーププロテクト＆ケア ミルクミスト】

「アスリズム プロテクトミスト」は、過酷な環境*にも耐えるSPF50+・PA++++のミストタイプの日焼け止めです。ビオレ独自の「タフブーストTECH」で、汗・ムレ・こすれに強く落ちにくく、汗ばんだ肌の上からでも使えるので、汗をかく運動や屋外のレジャーの際にもおすすめします。
 
スーパーウォータープルーフタイプですが、石けんで落とせるのもうれしいポイント。黒い服についても白残りしないパウダータイプで、肌や髪など全身に使用可能です。

【Bioré UV（ビオレユーブイ） アスリズム プロテクトミスト】
2,200円（税込） 編集部調べ

「プロテクトUVスプレー」は、一瞬でサラサラな仕上がりを実現する、SPF50+・PA++++のスプレータイプの日焼け止めです。軽い使用感で肌に密着し、ムラなく手軽に肌や髪など全身を徹底UVカット。さらに、花粉・ちり・ほこり・PM2.5などの環境ストレスからも肌を守ります。

ウォータープルーフタイプですが、石けんで簡単にオフ。メイクの上からや化粧下地としても使用できるアイテムです。

【サンカット® プロテクトUVスプレー】
60g 768円（税込）/ 90g 968円（税込）/ 300g 1,375円（税込） 編集部調べ

「チアリング ミスト UV」は、外出先など紫外線が気になるときに、いつでもシュッと使いたくなる、SPF50+・PA++++のミストタイプの日焼け止めです。水のように心地よいミストが、手でなじませるだけで肌に均一に伸び広がり、ジェル膜に変化します。

「ナイアシンアミド」や「西洋ナシ果汁発酵液*¹」「甜茶エキス*²」「マカデミア種子油」「ホホバ種子油」などの保湿成分も配合。瞬時にピタッと密着するため、メイクの上からでも使いやすく、顔や体はもちろん、髪や頭皮にも使えます。スリムサイズでポーチにも入るので、持ち運びしやすいのも魅力です。

【KANEBO（カネボウ） チアリング ミスト UV】
3,300円（税込） 編集部調べ

「紫外線予報 メイクを守るUVスプレー」は、メイクの仕上げにシュッとひと吹きで、汗やテカリで落ちやすいメイクをキープしてくれる、SPF50+・PA++++の日焼け止めスプレーです。肌の負担につながりやすい紫外線カット成分*¹をカプセルに閉じ込め、直接肌に触れないように設計されています。

さらに、無色素、無香料、無鉱物油、パラベンフリー、アルコールフリーのため、敏感肌の方も使用しやすいアイテムです*²。
さわやかなオレンジ精油を香りとサラサラとした仕上がりを楽しめます。

【石澤研究所 紫外線予報 メイクを守るUVスプレー】
1,650円（税込） 編集部調べ

「UVカット＆メイクキープスプレー+」は、日焼けとメイク崩れを同時に防いでくれるSPF50+・PA++++の日焼け止めスプレーです。配合された12種の保湿成分*¹と3種の保湿オイル*²が、紫外線だけではなく冷房によるダメージを受けやすい肌をケアしてくれます。

顔や体、髪の紫外線対策も行えて、白くならずに透明でサラサラした仕上がりを実現できるのがポイント。無鉱物油、パラベン、石油系界面活性剤は不使用のため、敏感肌の方でも使いやすいアイテムです*³。

【shushupa！（シュシュパ） UVカット＆メイクキープスプレー+】
1,430円（税込） 編集部調べ

「Sun Crush！UV spray ～透百合～」は、美容液としても使えることにこだわった、SPF50+・PA++++の日焼け止めです。アスタキサンチンやェロールなどの整肌成分やヒアルロン酸やスクワランなどの保湿成分を配合し、紫外線ダメージ*をケアしてくれます。
 
また、パラベンや合成色素、タルク、タール系色素、サルフェート、合成着色料不使用。2種の酸化セリウムが、室内の紫外線ともいわれるブルーライトをカットします。

【Shiro no Sakura.（シロノサクラ。） Sun Crush！UV spray ～透百合～】
2,200円（税込） 編集部調べ

「スキンアクア トーンアップUVスプレー」は、UVカットしながら色と光をコントロールする、SPF50+・PA++++のスプレータイプの日焼け止めです。透明感を引き出すラベンダーカラーで、肌を自然にトーンアップして色白素肌に。
 
スーパーウォータープルーフですが、石けんで手軽に落とせるのもうれしいポイントです。

【ロート製薬 スキンアクア トーンアップUVスプレー】
1,100円（税込） 編集部調べ

「紫外線予報 透明UVスプレー」は、服や靴にかかってもOK*¹なほど透明で、髪・顔・体を1本でまとめて紫外線ケアできるSPF50+・PA++++の日焼け止めスプレーです。肌刺激になりやすい紫外線吸収剤は、シルクカプセルに100%インしています。

直接肌に触れづらく、負担が少ない設計なので、敏感肌の方でも使えます*²。汗や水にも強いウォータープルーフなのに、石けんで落とせるのもうれしいポイントです。

【石澤研究所 紫外線予報 透明UVスプレー】
2,255円（税込） 編集部調べ

「アンテリオス UVプロテクションミスト」は、直接顔にスプレーできる、SPF50・PA++++の日焼け止めです。肌を整える「カルノシン」や肌をサポートする成分「ラ ロッシュ ポゼ ターマルウォーター」が配合されているため、マイルドな使い心地で敏感になりがちな肌を紫外線ダメージから守ります*¹。
 
さらに、ロングUVA防御テクノロジーと独自のUVフィルターシステムの採用により、日焼けによるシミ・そばかす予防をサポート。水に強いウォーターレジスタント*²なのにベタつきにくく軽い使用感で、洗顔料で落とせます。

【LA ROCHE-POSAY（ラ ロッシュ ポゼ） アンテリオス UVプロテクションミスト】
3,300円（税込） 編集部調べ

「ノンケミカルUV クリア ミスト」は、紫外線はもちろん、花粉*²やPM2.5*²、ブルーライトもカットするSPF30・PA++のミストタイプの日焼け止めです。紫外線吸収剤を使用していないノンケミカル仕様で、肌や髪、頭皮の紫外線対策にもおすすめします。

さらに、無色素、無香料、無鉱物油、酸化亜鉛フリー、石油系界面活性剤不使用、紫外線吸収剤不使用、パラベンフリー、ノンシリコン、アルコールフリーの9つの無添加を実現した敏感肌のことを考えた贅沢設計が魅力です。うるおいを守る「CICA*¹」や「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「アルブチン」などの保湿成分も配合されている他、石けんでスムーズにオフできます。

【石澤研究所 紫外線予報 ノンケミカルUV クリア ミスト】
2,475円（税込） 編集部調べ

「フレグランスUVスプレー＜クリア＞」は無香料なので、場所を選ぶことなくどこでも使いやすいSPF50+・PA++++の日焼け止めスプレーです。保湿成分として、ブドウ種子油などのオーガニック成分を配合しており、肌や髪にうるおいを与えてくれます。

また、紫外線だけではなく、花粉やウイルス、PM2.5やタバコの煙などの大気汚染物質から髪と肌を保護するアンチポリューション成分を配合していることも特徴です。
無香料のクリア以外にも、7種類の香りが選べるため、好きな香りを見つけやすいのも特徴です。

【ナプラ MIEUFA（ミーファ） フレグランスUVスプレー＜クリア＞】
1,320円（税込） 編集部調べ

「エアリータッチ UV スプレー NF 無香料」は、乾きやすくベタつかない、SPF50+・PA++++の日焼け止めスプレーです。顔だけではなく、髪など全身の紫外線対策ができ、朝の忙しい時間帯にも役立ちます。
 
7種の保湿成分*が配合されており、肌の老化やシミの原因になる紫外線をカットしつつ、うるおいを保つのが特徴です。クレンジングを使わなくても、石けんで落とせます。

【Ajuste（アジャステ） エアリータッチ UV スプレー NF 無香料】
100g（160ml） 990円（税込）/ 200g（320ml） 1,518円（税込） 編集部調べ

日焼け止めスプレーは、部位ごとに使い方が異なります。部位別の使い方をマスターして、紫外線対策を徹底しましょう。

＜顔に使うとき＞

＜体に使うとき＞

また、日焼け止めの効果をできるだけ長く持続させるためには、日焼け止めスプレー・ミストを使う前に、肌に付いた汗や皮脂などの汚れを丁寧に落としておきましょう。そのあと、化粧水や乳液できちんと保湿したうえで、日焼け止めを塗ることが大切です。

日焼け止めスプレーは、肌だけではなく髪にも使用できます。
 
髪に日焼け止めスプレーを使う際は、一部分だけ集中的にスプレーがかかるのを防ぐために、髪に近づけすぎないようにしましょう。髪全体に行き渡るようにするためには、髪から10cm～15cm程度離し、まんべんなくかけるのがおすすめです。
 
なお、髪の生え際やえり足などは、塗り残しが発生しやすい部位といわれています。日焼けによるダメージを防ぐためにも、これらの部分はとくに意識しながら使ってみてくださいね。

日焼け止めスプレー・ミストのデメリットとして、周囲に飛び散りやすいことが挙げられます。そのため、使用するときには周りに人がいないか確認し、風向きにも注意して使いましょう。

また、塗りムラができやすいことも気をつけたいポイントです。塗りムラができると、不自然に日焼けしてしまう可能性があります。塗りムラが気になる際は、直接肌に噴霧するのではなく、一度手の平に適量を噴霧してから肌になじませるようにしましょう。

とくに肌が乾燥していると、日焼け止めスプレーの塗りむらが起こりやすくなります。使用する前には化粧水や乳液を使い、肌をきちんと保湿しておくとよいでしょう。

日焼け止めは、SPFやPAの値が高くても、塗ったあと永続的に効果が続くわけではありません。これは、時間の経過とともに、汗や皮脂、こすれなどによって部分的に落ちてしまうことが理由です。
 
そのため、紫外線対策を確実に行うためには、2時間～3時間おきに日焼け止めを塗り直しましょう。日焼け止めスプレーを持ち歩けば、手指を汚すことなく塗り直せるのでおすすめです。

日焼け止めスプレーと日焼け止めクリームは、どちらも紫外線防御効果のあるアイテムですが、特徴やおすすめのシーンが異なります。

それぞれに特徴が異なるため、使用シーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。

日焼け止めスプレーは、外出先でも手軽に使えるのが最大の魅力です。選ぶ際は、SPFやPAの強さ、紫外線防御以外の効果などを確認するとよいでしょう。
肌ダメージが気になる方は、落としやすさや刺激の少なさもチェックするのがおすすめです。
今回ご紹介したアイテムは、どれもオンラインで購入できます。ご自身に合ったアイテムを選んで、手軽に紫外線対策を始めてみてくださいね。