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ネイルの長さだしとは?必要な材料やセルフ初心者でも上手に仕上げるコツを解説
セルフネイラーの中には、長さだしでデザインの幅を広げたい方も多いですよね。長さだしとは、デザイン性の拡張だけではなく、自爪の悩みを補うためにも使われ、さまざまなメリットがある施術です。この記事では、セルフネイルにおすすめの長さだしを材料ややり方、コツ等を踏まえて解説します。長さだし初心者の方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
ネイルの長さだしとは?3種類の方法と違い
「長さだし」とはネイルの技術で爪を伸ばすこと

ネイルの長さだしとは、ジェルネイル用アイテムを使用して意図的に爪を長くすること。誰でも綺麗なロングネイルに仕上がり、自爪を伸ばせない方や生え癖がある方、深爪を長くしたい方にもおすすめです。
実現できるデザインの幅も大きく広がり、より自由にアートを楽しめますよ。
ネイルの長さだしをする3つの方法
(1)アクリルスカルプチュアでの長さだし

メリット | デメリット |
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・ジェルより強度がある・長さと形が自由自在・どんな状態の爪もカバーできる | ・難易度が高い・施術時間がかかる・自爪に負担がかかる |
アクリルスカルプチュアとは、「アクリルネイル」や「スカルプネイル」とも呼ばれる長さだしです。アクリルのパウダーとリキッドを混合した材料をフォーム*にのせて爪の形を作る方法で、3分程度で自然硬化するため技術力や専門性が必要です。
従来サロンで親しまれており、しっかりとした長さと強度を求める方におすすめです。
* 自爪に装着するシール状の土台
(2)ジェルネイルでの長さだし

メリット | デメリット |
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・ゆっくり作業できる・アクリルより低負担 | ・初心者には難しい・施術時間がかかる |
ジェルネイルによる長さだしは「ジェルスカルプチュア」と呼ばれています。ジェルスカルプチュアとは、装着したフォームの上でジェルを形成するやり方。アクリルとほぼ同じ工程ですが、ジェルはLED/UVライトを当てないと固まらないため、時間をかけて作業できます。
ジェルの種類はやわらかいソフトジェルと固めのハードジェルがあるので、材料の違いも考慮しましょう。
ソフトジェル・ハードジェルの違い
● ソフトジェル:強度は劣るが、アセトンでオフできる。5mmまで長さだし可能。
● ハードジェル:オフは削る必要があるが、強度が高い。1cm以上長さだし可能。
(3)チップを使用した長さだし

メリット | デメリット |
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・早く仕上がる・高い技術が必要ない・表面の仕上がりが綺麗 | ・コストがかかる・アクリルより強度がない・サイズ合わせが必要 |
チップを使う長さだしは、チップ自体の綺麗なフォルムを活かすため、形成にかかる時間を大幅にカットできるのがメリット。
材料や手法によってパターンがありますが、通常の1/2サイズのハーフチップ、爪全体を覆うフルチップ、ポリジェルとチップを組み合わせる3つの方法が代表的です。
セルフネイルでできる長さだしの方法は?

セルフで長さだしする場合は、以下の3つの方法がおすすめです。
セルフでおすすめの長さだし方法 |
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・ジェルネイルを使った長さだし・ハーフチップを使った長さだし・ポリジェル×チップの長さだし |
普段からジェルネイルをする方はすでにほとんどの材料が揃っているので、ジェルを使う方法は挑戦しやすいはず。ハーフチップは、接着剤で直接自爪に付けて、足りない長さを手軽に補えます。ポリジェルとチップの併用は近年人気で、フォームチップを型取りに使い、硬化後に外す施術方法です。
いずれも少ない材料で綺麗に長さだしできるため、初心者の方におすすめですよ。
セルフの長さだしの材料とやり方・コツ|ジェルネイルのやり方
必要な材料

まずは、ジェルで長さだしを行う際に必要な材料をご紹介します。
長さだしに必要な材料 |
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・ネイルフォーム・小さめのハサミ・クリアジェル(ソフトorハード)・ゼブラファイル・スポンジファイル・その他ジェルネイル用品 |
ジェルネイルの長さだしの手順

長さだしの手順
1. プレパレーション後、自爪にベースジェルを塗りライトで硬化する
2. フォームのサイズを自爪に合わせてカットし、指先に装着する
3. フォームと自爪の境目にクリアジェルをのせ、やや長めに形を整えて硬化する
4. 自爪側の凹み部分にクリアジェルを塗布し、再び硬化する
5. フォームを外して、表面の未硬化ジェルを拭き取る
6. ゼブラファイルとスポンジファイルを使い、爪の形や表面の段差を整える
7. ダストを除去して、トップジェルを塗りライトで硬化する
ソフトジェルとハードジェルは使用感が異なりますが、長さだしの手順は同じです。
ジェルネイルの長さだしのコツ

ジェルスカルプチュアを綺麗に仕上げるためには、フォームの取り付け方が大切です。装着前に自爪のイエローライン*¹とフォームのカーブを合わせて、ストレスポイント*²までしっかり覆うのがコツ。不要な部分はハサミでカットして、サイズをぴったり合わせてください。
装着する際は横や真上から確認し、自爪からフォームがまっすぐ伸びる角度に調整しましょう。
*¹ 爪のピンクと白い部分の境界線
*² 爪の白い部分の両端で皮膚から離れた部分
長さだしネイルの落とし方

ソフトジェルを使用したジェルスカルプチュアは、通常のジェルネイルと同様でアセトンやジェルリムーバーでオフできます。
一方、ハードジェルはアセトンでオフできず、カットしたり削り落としたりするしかありません。自爪の表面を削ると薄くなるので、初心者の方は必ずサロンでオフしましょう。
ソフトジェルを使った場合のオフの手順
1. 余分な長さをカットして、ネイルファイルでジェルの表面を削る
2. アセトンを染み込ませたコットンを爪の上に置く
3. ネイルホイルを指先にしっかり巻きつける
4. アセトンが染み込むまで10〜20分程度待つ
5. ジェルが浮いてきた爪から、プッシャー等で除去する
6. ネイルファイルで整えて、オイルで保湿する