セラミドは、角層内に存在する、もともと肌に備わった保湿成分のひとつです。細胞間脂質の50%以上を占め、肌内部のうるおいを逃がさないバリア機能として働きます。

しかし、セラミドは加齢や過度な洗顔によって減少することがあります。これによって肌のバリア機能が低下すると、肌が乾燥してシワができやすくなってしまう可能性があります。そのため、日々のスキンケアにセラミドを取り入れて補うことが重要です。

セラミドには大きく分けて以下の4種類があり、それぞれ特徴が異なります。

疑似セラミドは、他のセラミドよりも比較的安価なので、プチプラのスキンケアアイテムに配合されていることが多いのが特徴です。ただし、保湿性や浸透*性は低いため、より高い性能を求めるなら、ヒト型セラミドや天然（動物由来）セラミド配合のスキンケアアイテムを選ぶことをおすすめします。

スキンケアアイテムにさらなる保湿効果を求めるなら、セラミド以外の保湿成分が配合されているかもチェックしましょう。
例えばヒアルロン酸やコラーゲンは、細胞内の水分を保つ働きがあるので、細胞間のうるおいを蓄えるセラミドとは別の働きをするのが特徴です。そのため、配合されている成分の種類が多いほど、より保湿効果が高くなることが期待できます。

化粧水の使用感は、さっぱりタイプやしっとりタイプなどさまざまですが、一般的には、テクスチャーは効果に影響しないとされています。

長く使い続けるためにも、肌や好みに合うテクスチャーの化粧水を選ぶことが大切です。例えば、ベタつきが苦手な方は、サラッとした軽いテクスチャーでさっぱり仕上がるタイプをおすすめします。一方で、肌のかさつきや乾燥が気になる方には、コクのあるテクスチャーで、しっとり仕上がるタイプが使いやすいです。
化粧水を選ぶ際は、アイテムの特徴やパッケージを確認し、テクスチャーについてもチェックしてみましょう。

肌への刺激が気になる方や肌が敏感になりがちな方は、配合成分がシンプルな化粧水を選ぶのがおすすめです。
アルコール（エタノール）やパラベン、香料などは安全性が確認されている成分ですが、肌が敏感なときは刺激を感じてしまう可能性もあります。アルコールフリーやパラベンフリー、無香料などの無添加表記を確認し、なるべくシンプルな設計のアイテムを選んでみましょう。

また、敏感肌の方は、アレルギーテスト済みやパッチテスト済みなどのアイテムも使いやすいでしょう。ただし、こうしたテスト済みの化粧水でも、すべての方にアレルギーや皮膚刺激が起きないというわけではありません。
肌への刺激が気になる方は、顔に使用する前に、二の腕の内側などでパッチテストを行ってみましょう。

ここからは、編集部おすすめのセラミド配合化粧水15選をご紹介します。配合されているセラミドの種類やその他の配合成分、無添加設計などに注目してピックアップしました。

プチプラ・ドラッグストアからデパコスまで、幅広くご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

「スキンコンディショナー高保湿」は、3種類のヒト型セラミド*¹を配合した化粧水です。1本で、肌を保湿しバリア機能を働かせることにより、うるおいのある肌印象へと導いてくれます。

弱酸性、無香料・無着色・無鉱物油・アルコールフリーなので、敏感肌の方でも比較的使いやすい設計です*²。さらに500mlと大容量のため、全身に惜しみなく使いたい方にもおすすめします。

【CEZANNE（セザンヌ） スキンコンディショナー高保湿】
715円（税込） 編集部調べ

「保湿浸透水バランシング」は、働きの異なる5種類のヒト型セラミド*を配合した化粧水。肌につけると素早く角層に浸透して、肌の水分と油分のバランスを整えてくれるのが特徴です。

さらに、整肌成分の「ナイアシンアミド」と保湿成分の「エクトイン」も配合されているので、肌のキメを整えてうるおいを長時間保ってくれます。部分的な乾燥が気になるインナードライの方や、肌のテカリやベタつきが気になる方、サラッとした質感が好みの方におすすめのアイテムです。

【松山油脂 保湿浸透水バランシング】
1,694円（税込） 編集部調べ

「ディープモイスチャースプレー」は、微細化したセラミド機能成分（疑似セラミド）*が、角層まで浸透し、うるおいのあるやわらかな肌印象に保ってくれる化粧水です。

スプレー式なので、顔はもちろん背中や腰など全身にシュッと吹き付けると使えます。粒子の細かいミストなので、メイクの上からでも使えるのがうれしいポイント。お風呂上がりのスキンケアにはもちろん、外出先で保湿したい方にもおすすめです。

【Curél（キュレル） ディープモイスチャースプレー［医薬部外品］】
60g 990円（税込）/ 150g 1,980円（税込）/ 250g 2,750円（税込） 編集部調べ

「セラミド化粧水 うるおい地肌」は、外部刺激から肌を守る5種類のヒト型ラミド*¹が配合された化粧水です。荒れてしまった肌の土台を、健やかに整えてくれます。

さらに、スポンジのような保水あるが、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分とともに、肌のハリや弾力、肌本来のなめらかさを保つ働きも。ミストタイプなので、外出先でも肌を保湿したい方におすすめです。

【herbalplus（ハーバルプラス） セラミド化粧水 うるおい地肌】
3,278円（税込） 編集部調べ

「潤み肌水」は、植物由来のヒト型セラミド*¹が配合された、とろっとした使い心地の化粧水です。まるで温泉上がりのようなしっとりした肌を楽しめるように、美肌の湯として知られる「うれしの温泉水」が使用されています。保湿成分としてヒアルロン酸も配合されているので、長時間しっとりした仕上がりが続くのもポイントです。

アルコールや合成界面活性剤などが使用されていないので、敏感肌の方でも使いやすいように設計されています*²。ダマスクバラ花水・ゼラニウム精油のうっとりする香りも特徴で、リラックスしながらスキンケアタイムを楽しみたい方にもおすすめです。

【素肌日和 潤み肌水】
3,300円（税込） 編集部調べ

「日本酒の化粧水」は、セラミド*¹にプラスして、「日本酒（コメ発酵液）*¹」や「アミノ酸*¹」「アルブチン*¹」「プラセンタエキス*¹」が配合された化粧水です。一升瓶（1,800ml）分のアミノ酸を1本の凝縮*²しており、高い保湿効果で乳液を使わなくてもうるおいが持続します。

大容量500mlのポンプタイプなので、フェイスケアはもちろん、ボディケアにも家族みんなで使えるアイテムです。少しとろみのあるテクスチャーで、コットンパックにも便利に使えます。

【菊正宗 日本酒の化粧水】
990円（税込） 編集部調べ

「発酵導入化粧液」は、天然由来成分*¹100％にこだわった導入タイプの化粧水です。保湿成分である「セラミド」や「米ぬか発酵液」が配合されているため、洗顔後に使用することで、これらが角層まで浸透し、なめらかな状態に整えます。

アレルギーテスト済み*²、スティンギングテスト済み*²なので、肌への刺激が気になる方でも比較的使いやすいのがうれしいポイントです。

【無印良品 発酵導入化粧液】
1,590円（税込） 編集部調べ

「モイストバランス ローション」は、「超微細ナノカプセル化技術*²」の採用により、うるおい保持成分を角層のすみずみまで浸透させる化粧水です。セラミド類似成分を超微細ナノカプセルで包み込むことで肌にとどめやすくし、うるおいをキープします。
さらに、セルバンス技術によって角層細胞をうるおわせ、肌のハリを引き出してくれるのも魅力です。

【ACSEINE（アクセーヌ） モイストバランス ローション】
6,050円（税込） 編集部調べ

「フラルネ ハイドロボム」は、みずみずしいテクスチャーでうるおいをぐんぐん届ける化粧水です。保湿成分として「セラミドNG」が配合されているため、はじけるほどの弾むような肌に導きます。
 
さらに、乾燥よるくすみまでもケアするため、乾燥が気になる季節にも使いやすいアイテムです。

【ALBION（アルビオン） フラルネ ハイドロボム】
110ml 3,300円（税込）/ 200ml 5,500円（税込） 編集部調べ

「薬用 マイクロバーム ローション」は、ローションの「水分によるみずみずしいうるおい」とバームの「油分によるリッチなうるおい」を両立した薬用化粧水です。「アミノ酸系セラミド類似体*¹」や「ヒアルロン酸*²」「ビタミン*³」など、肌に必要な成分をたっぷり配合。

さらに、有効成分である「グリチルレチン酸ステアリル」が肌荒れを予防します。独自テクノロジーで開発した超微細なマイクロバームカプセルで、化粧水の約100倍の油分量*⁴を実現し、リッチなうるおいが長時間続くアイテムです。

【DECORTÉ（コスメデコルテ） 薬用 マイクロバーム ローション［医薬部外品］】
150ml（ミストタイプ） 4,070円（税込）/ 250ml 5,500円（税込） 編集部調べ

「ワンダーC モチトナー」は、コットンに含ませて肌を拭き取るタイプの化粧水です。「セラミドNP*」や「ヒアルロン酸Na*」「パンテノール*」「ツボクサエキス*」が配合されているので、肌にうるおいを与えて敏感肌のスキンケアもサポートします。

コットンに含ませて拭き取ったあとは手のひらにトナーを取り、美容液のようになじませれば、うるおいの膜を形成。500mlの大容量で、たっぷりコットンに含ませることでパックとしても使えるアイテムです。

【TNONYMOLY（トニーモリー） ワンダーC モチトナー】
1,980円（税込） 編集部調べ

「クリームスキン ローション」は、高保湿ながらサラッとした軽いテクスチャーで使いやすい化粧水です。セラミドとペプチドを組み合わせた独自成分「セラペプチド™*¹」が配合されているので、肌にうるおいを与えて、もっちりとしたハリのある状態に導きます。

さらに、「セラペプチド™*¹」が配合されたクリームを、1/300サイズに細分化した「マイクロブレンディング技術™」で、トナーとしてのみずみずしさとクリームレベルのうるおいを実現。アレルギーテスト済み*²、敏感肌テスト済み*²のマイルドな設計のアイテムです。

【LANEIGE（ラネージュ） クリームスキン ローション】
3,630円（税込） 編集部調べ

「CICAセラミドトナー」は、肌のバリア機能にアプローチする化粧水です。「CICA*¹」と「セラミド*²」の配合で、薄いうるおい膜を形成し、肌のバランスを整えます。

配合されているCICA*¹は、ONE THINGが独自開発したセンテロジー™*¹。肌の弾力や水分補給、肌の保護に着目した3つのCICA成分*³を独自の比率で配合している成分です。さらに、「発酵ツボクサエキス」も配合されているため、肌のキメを整え、乾燥によるくすみをケアして、ツヤのある肌に導きます。皮膚刺激テスト済み*⁴なので、敏感肌の方でも使いやすいアイテムです。

【ONE THING（ワンシング） CICAセラミドトナー】
2,880円（税込） 編集部調べ

「桃77ナイアシンエッセンストナー」は、キメを整えてツヤ肌をサポートする化粧水です。「発酵桃ウォーター*¹」と「発酵セラミド*²」「ナイアシンアミド*³」が配合されているため、白桃のように艶やかでしっとりとした肌印象を叶えます。

美容液のようなリッチなテクスチャーで、心地よい使用感を実現。さらに、皮膚刺激性テスト済み*⁴で、肌への刺激が気になる方や敏感肌の方でも比較的使いやすいアイテムです。

【Anua（アヌア） 桃77ナイアシンエッセンストナー】
2,650円（税込） 編集部調べ

「ダイブイン ブースター」は、油分と水分のバランスを整えるブースタータイプの化粧水です。「セラミドNP」や「5D複合低分子ヒアルロン酸」が配合されているため、角層のすみずみまでうるおいを与えて蒸発しないように保持します。

とろみのあるみずみずしいテクスチャーで、やわらかくもっちりとした仕上がりを叶えられるのも魅力。乾燥肌や混合肌の方におすすめのアイテムです。

【Torriden（トリデン） ダイブイン ブースター】
2,090円（税込） 編集部調べ

「セラミド美容液」は、ヒト型セラミド3種類*¹と、植物性セラミド*²が配合された美容液です。肌なじみがよく水分保持能力が高いので、肌の水分蒸発を防いでうるおいを維持することで、健やかな肌印象に整えてくれます。

保湿成分としてヒアルロン酸やヒドロキシプロピルキトサンなども配合されているため、保湿状態をさらに高めてくれるのもうれしいポイント。化粧水をたくさん使っても、乾燥が続いてしまうという方におすすめのアイテムです。

【BS-COSME（ビーエスコスメ） セラミド美容液】
1,150円（税込） 編集部調べ

「モイスチャライジングセラム」は、5種類のヒト型セラミド*¹が、肌をうるおいで満たす保湿美容液。肌にもなじみやすく、サラッとした使い心地が特徴です。
 
アルコール不使用なので、敏感肌の方も比較的使いやすいように設計されています*²。1本で美容液と乳液の両方の役割を果たしてくれるので、スキンケア時間を短縮したい方にもおすすめです。

【ETVOS（エトヴォス） モイスチャライジングセラム】
4,620円（税込） 編集部調べ

「潤浸保湿 乳液」は、保湿成分としてセラミド機能成分*（疑似セラミド）とユーカリエキスが配合された乳液です。角層までうるおいを与えることで、しっとりとした肌印象を叶えられます。

有効成分「アラントイン」も含まれているので、肌荒れを防いでくれるのもポイントです。肌なじみがよいテクスチャーなので、ベタベタした使い心地が苦手な方におすすめします。

【Curél（キュレル） 潤浸保湿 乳液［医薬部外品］】
2,090円（税込） 編集部調べ

「ナノエマルジョンディープ」は、保護成分としてセラミド類似成分*¹12%と5種のヒト型セラミド*²を配合した乳液です。ナノサイズの粒子が素早く角層まで浸透して肌の水分量を増やすので、角層内が乾燥するインナードライに対策できます。

さらに、保湿成分の「ヒアルロン酸」や、整肌成分の「ツボクサエキス」などが配合されているのもうれしいポイント。サラッとしたテクスチャーなので、ベタベタした使い心地が苦手な方にもおすすめです。

【TOUT VERT（トゥヴェール） ナノエマルジョンディープ】
3,060円（税込） 編集部調べ

「ももぷり潤いバリアクリーム」は、国産の桃果汁に含まれる桃セラミド*¹と、3種のヒト型セラミド*²が配合されているのが特徴です。ほんのりピーチの香りがするクリームが肌のバリア機能をサポートすることにより、ぷるっとした印象の肌へと導いてくれます。

角層までスムーズに浸透するのでなじみやすく、ベタベタしないテクスチャーなのも魅力。キメが整った、つるんとなめらかな仕上がりが好みの方におすすめです。

【BCL momopuri（ももぷり） 潤いバリアクリーム】
1,430円（税込） 編集部調べ

「モイストエッセンスクリーム」は、5種類のヒト型セラミド*¹が5%配合された高保湿クリームです。ヒアルロン酸やホホバ種子油などの保湿成分もプラスされているので、乾燥した肌にもうるおいを与えてくれます。

アルコールやパラベン不使用のため、敏感肌の方でも比較的使いやすい設計です*²。ベタつかないさっぱりとした使い心地が好きな方にもおすすめします。

【ink.（インク） モイストエッセンスクリーム】
1,890円（税込） 編集部調べ

セラミドは角層に存在し、外部の刺激から肌を守ったり肌内部の水分が蒸発するのを防いだりする役割がある成分です。しかし、セラミドは加齢や乾燥などで減少してしまいます。そこでおすすめなのが、セラミド配合のスキンケアアイテムです。
 
セラミド配合の化粧水で減少したセラミドを補えば、肌のうるおいを保つ効果が期待できます。

セラミドは、他の成分と併用しても基本的に問題ないとされている成分です。セラミドと相性がよい成分として、「ビタミンC」「レチノール」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」などがあげられます。

しかし、肌が敏感な状態に傾いている場合や、肌荒れが気になる場合は、複数の成分を併用するよりも、まずはセラミド配合のシンプルな保湿アイテムで乾燥をケアして、肌の状態を整えることがおすすめです。そのうえで、肌悩みに合わせてセラミドとその他の成分を組み合わせてみましょう。

セラミドは安全性の高い成分ですが、セラミドの種類や肌状態によっては、まれに刺激を感じてしまうこともあります。

セラミドの中でも、「ヒト型セラミド」は肌への親和性が高く刺激を感じにくいといわれている成分です。そのため、刺激が気になる方はヒト型セラミドが配合されているアイテムを選んでみましょう。

セラミドは、肌のうるおいを守り、バリア機能をサポートしてくれる重要な成分です。手軽に取り入れたい方は、セラミド配合の化粧水からトライしてみるのがおすすめ。ぜひ今回ご紹介したアイテムのなかから、ご自身の肌の状態や好みに合うものを選び、うるおいに満ちた美肌を目指してみてくださいね。