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【代謝は簡単にあがるの?】脂肪燃焼に効果的な生活習慣や代謝が低下する原因を知ろう
年齢を重ねるたびに身体の悩みが増える…そう感じている女性は多いでしょう。「徐々に体重が増えてきた」「年中手足が冷える」「朝スッキリ起きられない」等、以前はなかった不調に心当たりがあるなら、体内の基礎代謝が低下しているサインかも。
そこで今回は、代謝の働きが低下する原因と、日常で無理なく代謝を上げる方法をご紹介します。年齢や体質のせいと諦めたくない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【健康的なダイエットの基本】代謝とは何?
代謝とは人間が生きるために必要な体内エネルギー

代謝とは食事等から取り入れた栄養を、生命維持や活動に必要なエネルギーに変換すること。日頃取り入れている栄養素や酸素は、体内の各所で働き、最後は老廃物として体外へ排出されます。このように、栄養素や酸素を分解する過程で体内エネルギーが生み出され、人間が活動するためのガソリンのような機能を果たしているのです。
代謝は3種類。それぞれの働きと割合は?

代謝のパターンは、基礎代謝・身体活動代謝・食事誘発性熱産生の3種類。この3種類の代謝の働きをいかに日常生活で利用するかが、効率的に代謝を上げるポイントです。
中でも多くのエネルギーを消費しているのは、約60%にも上る基礎代謝です。基礎代謝の低下は体内の働きに必要なエネルギーが不足し、体重増加や体質の変化等につながります。
3種類の代謝
代謝の種類 | 体内の働き | 1日の消費エネルギーの割合 |
---|---|---|
基礎代謝 | ・無意識に行う生命維持活動で消費 ・とくに肝臓・筋肉・脳に多く必要 ・年齢・性別・体格によって異なる |
約60% |
身体活動代謝 | ・主に家事・仕事・運動等で消費 ・活動強度や時間によって異なる |
約30% |
食事誘発性熱産生 | ・食事の消化・吸収時に消費 ・食事量や栄養素によって異なる |
約10% |
身体活動とエネルギー代謝 | e-ヘルスネット(厚生労働省) 2025.03.26
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-003.html
エネルギー消費量の測定方法 | 健康長寿ネット 2025.03.26
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tairyoku-kiki/energy-sokutei.html
なぜ基礎代謝が下がるの?エネルギー不足の主な原因
加齢・運動不足による「筋肉量の低下」

そもそも筋肉を動かすためには、多くのエネルギーが必要になります。年齢を重ねたり運動不足が続いたりすると、体内の筋肉量が少なくなり消費エネルギーにも影響が及ぶでしょう。
消費エネルギーの低下は基礎代謝低下につながりやすくなるため、普段の生活で疲れやすい等の不調を感じやすくなるでしょう。すると、さらに身体を動かす意欲が奪わるといった、悪循環に陥りやすくなります。
過度なダイエット・偏食による「栄養不足」

基礎代謝を落とさずにキープするなら、慢性的な栄養不足は禁物。とくに、無理な食事制限や炭水化物抜き等の偏ったダイエット方法は、摂取エネルギーが基礎代謝を下回り、体内でエネルギー不足を引き起こしやすくなります。
また、少ない食事量では先ほどご紹介した食事誘発性熱生産が起こりにくくなり、これも代謝低下へとつながる原因の1つと言われています。
ストレス・睡眠不足による「自律神経の乱れ」

過度なストレスや睡眠不足の放置は、自律神経を乱れさせ、基礎代謝が落ちる原因になります。なぜなら、基礎代謝による消費エネルギーの多くは、自律神経がコントロールしているためです。
例えば、呼吸や心臓の鼓動、消化活動等、寝ている間も体内で行われる活動は自律神経の機能によるものです。
運動や食生活に気をつけていても体重が増える場合は、基礎代謝と密接に関係があると言われる自律神経が関係しているかもしれません。