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レチノールクリームのおすすめ10選!効果や選び方・使い方も
レチノールクリームは、保湿やエイジングケア*¹をサポートする整肌成分「レチノール」が配合されたスキンケアアイテムです。ただし、レチノールは肌質や体調によって刺激を感じやすい場合もあるため、配合濃度に注目しながらご自身の肌に合ったクリームを選ぶことが大切です。
本記事では、敏感肌の方でも比較的使いやすい*²タイプから、上級者向けで本格的なスキンケアを行える高濃度タイプまで、編集部が厳選したおすすめのレチノールクリーム10選をご紹介します。レチノールの効果をさらに高めるための使い方や注意点についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
*¹ 年齢に応じたお手入れのこと
*² すべての方に皮膚刺激が起きないというわけではありません
レチノールクリームとは?

レチノールクリームとは、ビタミンAの一種である「レチノール」が配合されたスキンケアクリームです。レチノールには、肌のターンオーバーが乱れやすい季節でも、健やかな肌へ導いてくれる働きがあります。
乾燥による小ジワや毛穴の開き、くすみなど、年齢とともに現れやすい肌悩みにアプローチできるため、エイジングケア*を目的としたスキンケアアイテムとして人気です。
ただ、レチノールは人によって刺激を感じやすい成分でもあるため、肌の状態に応じて慎重に取り入れましょう。とくに、肌が敏感な方は、赤みやかゆみが出る可能性もあるため、使用前にパッチテストを実施することをおすすめします。
* 年齢に応じたお手入れのこと
レチノールクリームの効果・メリット
肌の弾力やハリをサポートする

レチノールは、エイジングケア*のための成分として高く評価されているので、肌の弾力やハリをサポートする働きがあります。加齢とともに減少する「コラーゲン」や「エラスチン」の生成をサポートすることで、肌の内側から弾むようなふっくらとしたハリを与え、若々しい印象へと導いてくれるのが特徴です。
コラーゲンは、肌の土台を支えるタンパク質で、弾力や厚みのある肌を保つのに欠かせません。また、エラスチンはゴムのような伸縮性を持ち、肌の柔軟性や引き締めを維持する役割を担っています。
これらの成分がバランスよく保たれることで、しなやかでハリのある肌印象を叶えられるのがメリットのひとつです。
* 年齢に応じたお手入れのこと
皮脂バランスをサポートする

レチノールには、肌のターンオーバーのサポートにより、皮脂の分泌バランスを整える効果も期待できます。皮脂が過剰に分泌されてテカリや毛穴詰まりが気になる方はもちろん、乾燥によって皮脂が不足しやすい肌にもおすすめの成分です。
肌環境を整えることで、ニキビ*や肌荒れ*を予防し、健やかな肌印象をキープしやすくなるというメリットがあります。
* 医薬部外品でこれらの効果を認められた製品のみ
レチノールクリームの選び方
①レチノール誘導体か純粋レチノールで選ぶ

レチノールクリームを選ぶ際は、配合されているレチノールの種類に注目しましょう。
レチノールは、大きく分けて「レチノール誘導体」と「純粋レチノール(ピュアレチノール)」の2タイプがあります。
種類 | 特徴 |
---|---|
レチノール誘導体 | ・レチノールに別の物質を加えて安定化させた成分(パルミチン酸レチノールや酢酸レチノールなど) ・純粋レチノールと比べて作用が穏やかな傾向にある ・安定性と持続性がある |
純粋レチノール (ピュアレチノール) |
・浸透*¹性と速攻性が高い ・酸化しやすく不安定なため、開封後は早めに使い切ることが推奨される ・空気に触れない容器や安定性を高める設計のアイテムを選ぶ ・シワ改善の医薬部外品・有効成分として認められている(資生堂の開発した純粋レチノール) |
パルミチン酸レチノールや酢酸レチノールなどの「レチノール誘導体」は、作用が穏やかで肌への負担を比較的抑えられる点が特徴です。敏感肌*²の方やレチノールを初めて使う方は、まずは「レチノール誘導体」が配合されたクリームから試してみるのがおすすめです。
一方、「純粋レチノール(ピュアレチノール)」は、肌への作用がダイレクトなため、より高い効果が期待できる一方で、比較的刺激を感じやすい成分でもあります。肌が慣れていないうちは、赤みや乾燥などの反応が出やすいため、使用量や頻度に注意が必要です。
ご自身の肌質やスキンケア経験に合わせて、適切なタイプを選んでみましょう。
*¹ 角層まで
*² すべての方に皮膚刺激が起きないというわけではありません
②レチノールの濃度で選ぶ

レチノールクリームを選ぶ際は、配合されているレチノールの濃度にも注目しましょう。一般的に、濃度が高いほど肌への作用が強くなりますが、その分、刺激も感じやすい傾向にあります。
初心者や敏感肌の方は、「0.1%以下」など低濃度からスタートするのがおすすめです。肌が慣れてきたら、徐々に「0.3%」や「0.5%」といった中濃度へとステップアップしていきましょう。
「1%以上」の高濃度タイプは、肌の弾力やハリなどの肌悩みによりアプローチしていきたい方に向いています。ただ、効果が高い分、刺激も感じやすい傾向にあるので基本的には上級者向けです。
ご自身の肌の状態に合わせて、無理のない濃度を選ぶことで、レチノールを上手に取り入れていきましょう。
③その他、肌悩みに合う成分が配合されたアイテムを選ぶ

レチノールクリームを選ぶ際は、レチノールの他にどのような成分が配合されているかもチェックしておきたいポイントです。
肌の乾燥が気になる方には、「ヒアルロン酸」や「セラミド」などの保湿成分が配合されたアイテムをおすすめします。
また、肌のくすみ*¹や色ムラが気になる場合は、「ビタミンC誘導体*²」や「ナイアシンアミド」などの美白*³サポート成分が入っているアイテムを選んでみましょう。
肌荒れしやすい方には、「グリチルリチン酸」や「アラントイン」など、肌を整える成分が配合されているものが安心です。
このように、ご自身の肌悩みに合った成分が配合されているかどうかを確認することで、より満足度の高いスキンケアにつながります。
*¹ 乾燥による
*² リン酸アスコルビルMgやアスコルビルグルコシドなど
*³ メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
編集部厳選!レチノールクリームのおすすめ10選

ここからは、上記の選び方のポイントを踏まえて、編集部が厳選したレチノールクリーム10選をご紹介していきます。
初心者・上級者向けに分けてご紹介しますので、ご自身に合うレチノールクリームを選んでみてください。
初心者~中級者向け:レチノールクリームのおすすめ3選
【無印良品】レチノール誘導体*¹配合でうるおいとハリのある肌印象へ

「エイジングケアクリーム」は、保湿成分として「レチノール誘導体*¹」が配合されたクリームです。乾燥やハリ不足など、年齢による肌悩みを抱えた肌にもうるおいを与えることで、健やかな肌印象へと整えてくれます。顔全体の保湿にはもちろん、目の下や頬などの乾燥が気になる部分へのスポット使いにも便利です。
無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリー・アレルギーテスト済み*²と、マイルドな使い心地にも配慮されているため、敏感肌の方も使いやすいのが特徴です。
シンプルな設計を求める方や、乾燥肌の方におすすめします。
*¹ パルミチン酸レチノール
*² すべての方にアレルギーが起きないというわけではありません
【無印良品 エイジングケアクリーム】
2,290円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【COSRX】ピュアレチノール*¹0.1%配合でエイジングサインにアプローチ

「RX ザ・レチノール 0.1 クリーム」は、「ピュアレチノール*¹」が0.1%配合された、肌のターンオーバーに着目して作られたクリームです。保湿成分として「パンテノール」や5種の「ヒアルロン酸*²」が乾燥した肌にもたっぷりとうるおいを届けることで、毛穴の目立ちや弾力不足といった肌悩みにもアプローチできます。
「敏感肌対象一次刺激テスト」や「皮膚一次刺激テスト」も済んでいる*³など、肌に極力負担がかかりにくい設計のため、敏感肌の方も比較的使いやすいのが特徴です。
「ニキビ肌使用適合テスト*⁴」や「ノンコメドジェニックテスト*⁵」も完了していることから、ニキビが気になる方にもおすすめします。
また、楽天市場の公式店舗では、2本セットのまとめ買いで割引が適用されるキャンペーンを実施していますので、継続して使いたい方やご家族・友人と一緒に購入したい方は、ぜひチェックしてみてください。
*¹ 整肌成分
*² ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na
*³ すべての方に皮膚刺激が起きないというわけではありません
*³ 試験対象:30名、研究期間:2022.08.01~2022.08.16、試験機関:(株)ダーマコスメティック皮膚科学研究所
*⁴ 毛穴を防ぐことなくニキビ肌の方も安心して使用可能商品として証明するテスト
*⁵ すべての方に、コメド(ニキビのもと)ができないというわけではありません
【COSRX(コスアールエックス) RX ザ・レチノール 0.1 クリーム】
2,800円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【TOUT VERT】本格的なハリ肌へ導く、濃密ピュアレチノール*¹配合クリーム

「レチノショット 0.1」は、「ピュアレチノール*¹」を中心に、4種類のビタミンA誘導体*²が独自のバランスで配合されたレチノールクリームです。これらの成分がワックスでカプセル化されていることにより、肌の上で徐々に放出されるため、高濃度*³でありながらもマイルドな使い心地を実現します。
さらに、11種類のペプチド*⁴や5種のセラミド*⁵に加えて、「ツボクサエキス」や「アラントイン」「フラーレン」など、肌を健やかな印象保つ整肌成分が贅沢に配合されているのも魅力。うるおい・ハリ・ツヤに満ちた、若々しい肌印象を叶えたい方におすすめです。
*¹ レチノール(整肌成分)
*² レチノイン酸ヒドロキシピナコロン、レチノイン酸トコフェリル、パルミチン酸レチノール、水添レチノール(すべて整肌成分)
*³ 同社比
*⁴ パルミトイルテトラペプチド-7、パルミトイルトリペプチド-1、酢酸N-プロリルパルミトイルトリペプチド-56、パルミトイルトリペプチド-38、酢酸アミジノベンジルベンジルスルホニルD-セリルホモフェニルアラニンアミド、パルミトイルジペプチド-5ジアミノヒドロキ酪酸、パルミトイルジペプチド-5ジアミノブチロイルヒドロキシトレオニン、アセチルデカペプチド-3、オリゴペプチド-6、オリゴペプチド-20、ヒトオリゴペプチド-1(すべて整肌成分)
*⁵ セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP(すべて保湿成分)
【TOUT VERT(トゥヴェール) レチノショット 0.1】
3,460円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
上級者向け:レチノールクリームのおすすめ7選
【KISOCARE】純粋レチノール*¹0.2%配合で肌のキメを整えて化粧のりもアップ!

「スーパーリンクルクリームVA」は、肌にハリやツヤを与え、キメを整える「純粋レチノール*¹」が2%配合されたクリームです。5つのレチノール*²も含まれているので、年齢による肌サインにもアプローチすることで、しっとりとうるおいのある肌へと導きます。
さらに、パラベンフリー、合成香料フリー、合成着色料フリー、シリコンフリー、石油系アルコールフリー、石油系界面活性剤フリー、ミネラルオイルフリー、紫外線吸収剤フリーのため、敏感肌のかたも比較的使いやすいアイテムです。本格的なエイジングケア*³を行いたい方や、化粧のりをアップしたい方におすすめします。
*¹ 整肌成分として
*² レチノイン酸ヒドロキシピナコロン、レチノイン酸トコフェリル、パルミチン酸レチノール、水添レチノール、レチノイルヒアルロン酸Na(すべて保湿成分)
*³ 年齢に応じたお手入れのこと
【KISOCARE(キソケア) スーパーリンクルクリームVA】
2,491円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【ELIXIR】エイジングサインに純粋レチノール*¹が深くアプローチ

「レチノパワー リンクルクリーム S」は、有効成分として「純粋レチノール*¹」が配合された医薬部外品の美容クリームです。独自の「レチナジーエッセンス*²」が乾燥によるごわつきやキメの乱れをやわらげることにより、なめらかでやわらかな肌印象へと導きます。
年齢とともに目立ちやすくなる目元や口元などの部分ケアに向けて、本格的なエイジングケア*³のファーストステップとして取り入れたいアイテムです。
また、純粋レチノールの酸化を防ぐために、光や空気の影響を受けにくい特殊容器が採用されている点も大きな特徴。成分の安定性に配慮された仕様で、レチノールの効果を実感しやすい設計も魅力です。
*¹ 有効成分レチノール(整肌成分)
*² ヒマシ油、アジピン酸ジグリセル混合脂肪酸エステル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、マヨラナエキス、グリセリン(保湿整肌成分)
*³ 年齢に応じたお手入れのこと
【ELIXIR (エリクシール) レチノパワー リンクルクリーム S[医薬部外品]】
6,490円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【Advanced Clinicals】全身のスキンケアにも!大容量のレチノール*¹クリーム

「レチノール アドバンスド ファーミングクリーム」は、「レチノール*¹」が配合された、全身に使ええるボディクリームです。保湿成分として「緑茶」「アロエベラ」「カモミール」などが配合されていることから、みずみずしくなめらかな肌印象を叶えます。
454gの大容量サイズで、使いやすいポンプ式ボトルが採用されているため、毎日の全身ケアに取り入れやすいのもポイント。顔・首・ボディまでマルチに使える設計で、敏感肌にも対応しています*²。
コスパを重視する方や、デイリー使いにおすすめのアイテムです。
*¹ ビタミンA誘導体を配合。肌を引き締める印象を与える
*² 刺激の少ない成分を使用
【Advanced Clinicals(アドバンスド クリニカルズ) レチノール アドバンスド ファーミングクリーム】
2,850円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【MEDIHEAL】7種のコラーゲン*¹配合!弾力のある健やかな印象に

「フィトレチノールクリーム」は、整肌成分の「レチノール」と「ナイアシンアミド」がエイジングケア*²をサポートするクリームです。乾燥によるかさつきやくすみなど、年齢を重ねることで気になりやすい肌悩みにもアプローチしながら、肌を整え、うるおいとハリのある肌印象へ導きます。
さらに、「アテロコラーゲン」や「加水分解コラーゲン*⁴」など、7種*¹の保湿成分が贅沢に配合されているので、肌をうるおいで満たしながら、弾力感のある健やかな印象に整えるアイテムです。肌に密着するため、コクのあるテクスチャーが好みの方や、年齢サインが気になり始めた方の毎日のスキンケアにもおすすめします。
*¹ アテロコラーゲン、デサミドコラーゲン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、コラーゲン、コラーゲンアミノ酸、プロコラーゲン(すべて保湿成分)
*² 年齢に応じたお手入れのこと
【MEDIHEAL(メディヒール) フィトレチノールクリーム】
3,850円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【DR.CI:LABO】純粋レチノール*を独自のカプセル化技術で届ける

「エンリッチメディカリフトクリーム」は、「純粋レチノール*¹」がハリとツヤのある印象に整えるクリームです。独自のカプセル化技術の採用により、安定して純粋レチノール*¹を角層まで届けることで、さらに効果的なスキンケアを行えます。
無香料、無合成着色料、無鉱物油、パラベンフリー、アルコールフリーと、肌への負担を極力抑えた仕様のため、敏感肌の方も使いやすい*²のが魅力。ダマスクローズの心地より香りと濃厚なテクスチャーも特徴的です。リッチな使用感で、本格なスキンケアを行いたい方におすすめします。
*¹ レチノール(整肌成分)
*² すべての方に皮膚刺激が起きないというわけではありません
【DR.CI:LABO (ドクターシーラボ) エンリッチメディカリフトクリーム】
9,900円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【なめらか本舗】豆乳発酵液*¹×ピュアレチノール*²でふっくら目元へ

「なめらか本舗 リンクルアイクリーム N」は、滋賀県産丸大豆「たまほまれ」由来の「豆乳発酵液*¹」と保湿状態に優れた「ピュアレチノール*¹」が配合された目元用のクリームです。
「ビタミンE誘導体*²(TPNa®)」や「セラミドNG」などの保湿成分がプラスされていることで、乾燥しやすく年齢サインが出やすい目元にも、うるおいとふっくらとしたハリ感を与えてくれます。無香料・無着色*³・無鉱物油で、手に取りやすい価格帯のため、敏感肌の方やコスパ良く目元のケアを行いたい方におすすめです。
*¹ 保湿成分
*² トコフェリルリン酸Na(保湿成分)
*³ リンクルUV乳液を除く
【サナ なめらか本舗 リンクルアイクリーム N】
1,045円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
【Anua】レチノールと3種類のペプチド*¹で夜の間にエイジングケア*²

「レチノール3ペプチドナイトリペアクリーム」は、肌のターンオーバーをサポートする「レチノール」と、弾力のある印象に整える3種類のペプチド*¹が配合された夜用クリームです。肌に密着しやすい独自技術の採用により、角層まで成分を届けてくれます。
毛穴の目立ちや肌のゆらぎ、乾燥など、複合的な肌悩みにアプローチしてくれるのも魅力。ハリと弾力のある印象を叶えたい方や、エイジングケア*²を始めたい方におすすめします。
*¹ パルミトイルトリペプチド-5、パルミトイルトリペプチド-1、パルミトイルテトラペプチド-7
*² 年齢に応じたお手入れのこと
【Anua(アヌア) レチノール3ペプチドナイトリペアクリーム】
3,900円(税込) 編集部調べ
2025年6月24日時点
レチノールクリームの使い方・注意点
しっかりと保湿を行う

レチノールは肌のターンオーバーを促す作用がある一方で、乾燥や肌のつっぱり感を引き起こしやすい成分でもあります。そのため、使用中はいつも以上に保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。
また、レチノールクリームを使用する前には、化粧水や美容液で肌にしっかりとうるおいを与え、クリームのあとにも保湿状態のよい乳液やクリームでフタをしてあげましょう。肌のバリア機能がサポートされることで、乾燥による肌悩みを防ぎやすくなります。
とくに使い始めは、肌がレチノールに慣れていない状態のため、保湿を重ねて肌を守りながらゆっくりと取り入れていくのがおすすめです。
紫外線対策を行う

レチノールを使用すると、角層が一時的に薄くなることで、紫外線の影響を受けやすくなります。とくに、肌が赤くなったり皮むけが起きたりする「レチノイド反応」が出ている間は、外的刺激に対するバリア機能が低下しているため、紫外線対策を徹底することが大切です。
日焼け止めを毎日欠かさず塗るのはもちろんのこと、日傘や帽子、サングラスなどの物理的なUV対策も積極的に取り入れることで、肌へのダメージを最小限に抑えましょう。
また、レチノールの効果を実感するためにも、紫外線から肌を守るための意識を心がけることが大切です。
ビタミンCやハイドロキノンと併用しない

レチノールを使用する際は、「ビタミンC*¹」や「ハイドロキノン*²」との併用に注意しましょう。
「レチノール」と「ビタミンC*¹」を同時に使うと、互いの働きが弱まる可能性があるとされています。併用する場合は、ビタミンC*¹を先に使用し、そのあとにレチノールを重ねる方法であれば問題なく取り入れられます。とくに敏感肌の方は少量から試し、肌の反応を見ながら使用量を調整するのがおすすめです。
また、美白*³成分の「ハイドロキノン*²」は短期間の使用が基本とされる一方で、レチノールは比較的長期間の使用が一般的とされています。この2つを同時に使用すると、赤みや炎症などの肌トラブルが起こるリスクが高まるため、自己判断による併用は避け、使用時には必ず医師の指導を受けるようにしましょう。
なお、医薬品成分である「トレチノイン」と「ハイドロキノン」は、医師の管理下で併用されるケースもあります。
安全かつ効果的にスキンケアを続けるには、それぞれの成分が持つ特性や相互作用への理解を深め、ご自身の肌に合った使用方法を選ぶことが大切です。
*¹ アスコルビン酸(整肌成分)
*² 美白成分
*³ メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
妊娠中の使用は避ける

ビタミンAの誘導体のひとつであるレチノールは、必要以上に摂取した場合、胎児の健康に悪影響を与える可能性があるので注意しましょう。
スキンケアアイテムに含まれるレチノールの量はごくわずかですが、日常の食事などから摂取されるビタミンAと重なることで、体内の総摂取量が過剰になる可能性は否定できません。
そのため、妊娠中や妊娠の可能性がある場合は、レチノールを含むスキンケアアイテムの使用は避けましょう。使用前には必ず成分表示を確認し、不安がある場合は医師や薬剤師に相談してみてください。
レチノールクリームでうるおいとハリのある肌印象に
レチノールクリームは、乾燥やくすみ*¹など、年齢とともに現れやすい肌悩みにアプローチできるエイジングケア*²アイテムです。配合されている成分や濃度によって使用感や期待できる効果が異なるため、ご自身の肌質や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
とくに初めて使う場合は、低濃度でやさしい使い心地のタイプからスタートし、保湿と紫外線対策を丁寧に行いながら、ゆっくり肌を慣らしていきましょう。
今回ご紹介したおすすめのレチノールクリーム10選も参考に、ご自身の肌悩みに寄り添うアイテムを見つけて、うるおいとハリに満ちた理想の肌を叶えてみてください。
*¹ 乾燥による
*² 年齢に応じたお手入れのこと