ヘアワックスの基本の使い方の最後は、髪の表面のツヤ出しと毛束づくりです。全体の毛束がほぐれたら、髪の根元を片手で支えながら表面をなでるように手ぐしを入れましょう。この使い方で、薄くワックスが付いたままの手で表面が整い、適度なツヤのある質感になります。

最後は毛先をつまむようにして毛束をつくり、カール感を強調。トップを立ち上げるように髪の根元部分にも毛束を作ると、髪型全体のバランスがよくなります。

それでは、髪型別にヘアワックスの使い方と、スタイリングの基本方法や簡単テクニックを見ていきましょう。まずは、大人女性に人気の髪型、ショート～ボブヘアです。

ショート～ボブの髪型をスタイリングする際、一番心がけたいのはふんわり感！髪が短い分ぺたんとなって見えがちな髪型ですが、ワックスを使えばそんなお悩みも解決できます。使い方にちょっと注意するだけで、一気におしゃれなヘアスタイリングが楽しめますよ。

ショート～ボブの髪型にふんわり感を作るには、仕上がりがハードなタイプのヘアワックスが基本。とくに、繊維が入っていて髪型のキープ力が強いファイバータイプのヘアワックスがおすすめです。

基本の使い方は、中間～毛先中心に揉みこむようにくしゅくしゅとつけるだけ。繊維の効果で髪1本1本が立ち上がり、自然なふんわり感のあるスタイリングになりますよ。

ショート～ボブヘアは、ヘアアレンジ方法次第で雰囲気が変わるのが特徴の髪型。そのため、ヘアワックスの使い方で様々な表情を楽しんじゃいましょう。

おすすめなのが、髪型を整えた後に、髪を耳にかけてもみあげ部分にヘアワックスを少量薄く伸ばす使い方。ワックスを少量つけるだけでもみあげの毛束にニュアンスが出て、抜け感のあるおしゃれなヘアアレンジが出来上がります。

鎖骨下から胸上までのレングスを指す、ミディアムのヘアスタイル。適度な長さがありながらもお手入れがしやすいと、女性の間でも人気の高い髪型です。

ヘアアレンジをする際も、女性らしさや上品さは保ったまま適度な軽やかさを演出でき、扱いやすい髪型ですね。そんなミディアムの方の髪型をおしゃれに仕上げる方法は、ずばり「抜け感をつくること」。

作り込んだ髪型よりも、肩の力が抜けた髪型を目指しましょう。

ミディアムの髪型におすすめのヘアワックスの種類は、やわらかく仕上がるクリームタイプやスプレータイプ。ミディアムヘアをおしゃれにスタイリングするには抜け感とナチュラル感がポイントになってくるので、ガチっと固まるハードタイプは避けた方がよいでしょう。

あまりきれいに形作るよりも、適度なゆるっとした動きとツヤ感を意識し、ヘアワックスのつけすぎにも注意しましょう。