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リップクリームの塗りすぎに注意!毎日のケアで知っておきたい正しい使い方とは
口唇がかさかさする、かゆい、皮がめくれるなどは、とくに冬場によくみられるトラブル。唇の乾燥対策には、リップクリームを塗ってリップケアしますよね。しかし、何度塗ってもカサカサしてぷっくり唇には程遠いと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
実は、そのカサカサ唇はリップクリームの塗りすぎが原因かも。今回は、唇が乾燥する原因とリップクリームの正しい塗り方やタイミング、よいリップクリームの選び方についてお伝えします。
デメリット3|自然に治癒する能力が失われリップ依存に
リップクリームを塗りすぎると自然治癒力が低下し、乾燥から守る能力が失われてしまう可能性があります。
リップクリームで保湿を常にしていると唇を守る必要がないと判断して、バリア機能を守る角質層が弱まってしまうのです。ただでさえ薄い唇の角質層がさらに薄くなってしまうことで、リップクリームが手放せない状況に。リップクリームの使用は1日3~5回までにして、塗りすぎには注意しましょう。
リップクリームの塗りすぎだけじゃない!唇が荒れるNG習慣とは
唇を舐めて保湿しようとするのは逆効果!
唇が乾燥したとき、舐めて保湿しようとしていませんか?それは唇を逆に乾燥させてカサカサの原因になるのでやめましょう。舐めると潤うような気がしますが、唇についた唾液が水分を奪って蒸発するため、乾燥を引き起こしてしまいます。
舐める行為は物理的な刺激にもなってしまうので、唇を舐める癖がついてしまっている方は要注意です。
唇の皮を無理にむくと炎症の原因に
唇がカサカサして皮むけした部分が気になり、無理やりむいてしまうことはありませんか?唇が荒れる原因になるので絶対にやめましょう。角質層が剥がれて乾燥を招き、口角炎や口唇炎(こうしんえん)などの原因になります。症状が悪化すると唇が腫れてかゆくなることも…。
気になる場合は、清潔な眉用のはさみでカットする方法でケアして必要な皮を残しましょう。
口呼吸は唇の乾燥を招くので鼻呼吸を心がけて
ふとした瞬間や寝ている間に口呼吸している方は、唇がカサカサしやすい状態です。口から呼吸することで唇が空気にさらされ、とくに下唇がカサカサに荒れてしまいます。口呼吸は無意識にしていることが多いです。唇のカサカサ対策をしてもなかなか治らない方は、口呼吸を疑ってみてください。
口呼吸チェック項目
- ・口の中が乾きやすい
- ・慢性的に鼻炎
- ・気づくとぽかんと口を開けている
- ・いびきをかく
- ・目が覚めるとのどが痛い
- ・就寝中によだれが出やすい
1つでも当てはまった場合は口呼吸している可能性があります。日中に鼻呼吸を意識することで、鼻呼吸の癖をつけましょう。
落ちにくい口紅は油分が少ないから乾燥しやすい
最近は、ティントリップをはじめとした多くの落ちないリップが発売されています。しかし、落ちないリップは油分があまり含まれない成分「染料」で着色しているため乾燥しやすく、粒子が細かいので皮膚の凸凹に入り込むことからアレルギーを起こして唇が荒れてしまう可能性があります。
口紅で使用されるもう1つの着色料は「顔料」です。顔料を含む口紅はその特性上、油で固めているので保湿力があります。リップを付けた後に唇が荒れてしまう方は、染料ではなく保湿力のある顔料を含む口紅に変えてみるとよいでしょう。
生活リズムや食生活が不規則だと荒れやすい
生活が不規則で食生活が乱れていると、肌が荒れることと同じように唇も荒れてカサカサになってしまいます。毎日決まった時間に寝て起きることが理想ですが、難しい場合はお肌のゴールデンタイムといわれる夜10時~深夜2時の間はきちんと睡眠を確保しましょう。新陳代謝を促し、唇のダメージを修復してくれます。
また、食事は野菜やタンパク質などをバランスよくとるように心がけましょう。とくにビタミンB群を積極的に摂取することで唇のカサカサ予防に繋がります。
ビタミンB群が豊富な食べ物
- ・レバー
- ・豚肩ロース
- ・卵
- ・鮭
- ・アーモンド
リップクリームの塗り方|正しい使い方で塗りすぎを防ごう
リップクリームの塗りすぎは摩擦による刺激で唇の角質層を傷つけ、乾燥しやすい状態にさせます。1日に塗る頻度は3~5回までにして、洗顔後や外気にさらされるときなど塗るタイミングを逃さないように気を付けましょう。
【正しい塗り方】
唇の汚れを落とす→リップを体温で温める→円を描くようにやさしく塗る→口角を忘れずに塗る
1日に塗る頻度は3~5回までにしよう
1日にリップクリームを塗る回数は3~5回までにしましょう。先述したように、リップクリームの塗りすぎは過度な摩擦を与え、角質を傷つけることになります。午前に2回、午後に2回、寝る前に1回とするとわかりやすいですよ。
口紅を塗る場合はリップクリームでケアしてから塗ると、口紅の染料などで荒れにくくなるのでおすすめ。また、日差しが強い場合は、UVカット成分配合のリップクリームを塗って紫外線から唇を守りましょう。
塗るタイミングを逃さなければ塗る回数を減らせる
リップクリームの塗りすぎに気を付けたとしても、塗らなければならないタイミングを逃してしまってはすぐにカサカサ唇になってしまいます。
リップクリームを塗る正しいタイミング
- ・洗顔後
- ・歯磨き後
- ・入浴後の乾燥しやすいとき
- ・外気にさらされる時間が長いとき
洗顔後・歯磨き後・入浴後の3つに共通するのは、唇を濡らした後です。唇に付着した水分が蒸発する際に唇の水分を奪ってしまうので、乾燥してしまいます。すぐにリップクリームで保湿するようにしましょう。外出で外の空気に長時間さらされるときも、リップクリームで乾燥予防をしてくださいね。
正しい塗り方1|まずは唇の汚れを落としてから
リップクリームを塗る前は、必ずティッシュなどで唇の汚れを取り除いてください。歯磨き後に塗る場合は歯磨き粉の成分が付いたままになっていることがあるので注意しましょう。
汚れたままリップクリームを塗ると、唇に汚れを塗り広げてしまい荒れる原因になります。リップクリーム自体にも汚れが付着して雑菌が繫殖するので気を付けましょう。
正しい塗り方2|リップクリームを体温で温めて柔らかくする
リップクリームを手で握って、体温で温めることで塗りやすくしましょう。手軽に使えるリップスティックタイプはとくに固めに作られているため、固い状態で塗りすぎてしまうとかえって皮むけなど唇が荒れる原因になります。
ジャータイプのリップクリームは指にとってしばらく待ち、体温で溶けたタイミングで塗ってください。
正しい塗り方3|クルクルと円を描くようにやさしく塗る
正しい塗り方は、口角から小さく円を描くようにクルクルと塗りましょう。上下各1往復までにし、それ以上は塗りすぎになるので気を付けてくださいね。
NGな塗り方は、真横に引きながら塗る方法です。唇は縦にシワがあるので、真横に塗ってしまうとシワの間にリップクリームの成分が入り込みません。ソフトタッチでマッサージするような塗り方を心がけることで、血行がよくなり唇に血色感が出るでしょう。