ベルボブとは、ギリギリ結べる長さのボブという意味です。一般的にボブは、顎下から肩下あたりで切り揃えた丸みのあるヘアスタイルを指しますが、カットの仕方によっては結べるケースもあれば短すぎて結べないケースもあります。

そうした曖昧な部分を区別するために、やや長めにカットされた結べるボブを「ベルボブ」と呼ぶようになりました。

ベルボブの最大の魅力は、髪を結べるためヘアアレンジの幅が広がること。短めのボブは髪を下ろすアレンジしかできませんが、ベルボブであればローポニーやお団子などあらゆるアレンジができます。その日の気分に合わせてアレンジできることは、ベルボブの大きな魅力！

また、髪を結べるメリットから、飲食店をはじめとした髪を結ばなければならない仕事に就いている人でも気軽に取り入れられますよ。

ベルボブは比較的長さのあるスタイルなので、全体的にフェミニンな印象に仕上がります。短めのボブは、ボーイッシュな印象になりがちなので、女性らしいファッションと合わせるとミスマッチになることもあるでしょう。

一方、肩のラインまで伸ばしたベルボブは、内巻きカールやハーフアップなどの女性らしいアレンジが手軽にできます。ファッションに合わせてフェミニンなアレンジができることもベルボブの魅力です。短めのボブから印象を変えたいときは、ベルボブの長さまで伸ばしてみてはいかがでしょうか？

ベルボブは、くせ毛や毛量が多い人におすすめのヘアスタイルです。くせ毛や毛量の多い人は、湿気の多い時期に髪のまとまりにくさに悩みがちですよね。お出かけ前にストレートアイロンで伸ばしても、日中にはボリューミーになってしまう人も多いでしょう。

そうしたお悩みを解決できるのがベルボブです。長さのあるベルボブであれば、まとまりにくい日は結んで対処できるので、湿気の多い日でもヘアスタイルに悩みません。

ベルボブは、丸顔・面長・逆三角形などあらゆる骨格に合わせやすいヘアスタイルです。長さがある分さまざまな骨格の悩みをカバーできるので、誰でも気軽に取り入れられます。

骨格の悩みをカバーしたいときは、カットやアレンジの仕方を工夫しましょう。下記にそれぞれの骨格に似合うベルボブの一例をご紹介しているので、自分に合ったヘアスタイルを探している人は参考にしてみてください。

ベルボブの中でも誰でも手軽に取り入れられる人気スタイルは、前髪ありの切りっぱなしベルボブです。シンプルなストレートラインが特徴で、ナチュラルな雰囲気に仕上がります。前下がりボブを伸ばすだけで再現できるので、ミディアムへ伸ばしかけの時期にも取り入れやすいスタイルです。

こちらのスタイルは肩上で切り揃えていますが、高い位置で結べるアレンジをしたい場合は肩下まで長さを残してもOK！自分の好みに合わせて長さを調整しましょう。

やわらかい印象に仕上げたいときは、前髪ありのくせ毛風ベルボブがおすすめです。毛先と前髪にカールをつけることで、ストレートスタイルとは違ったフェミニンな雰囲気に早変わり！後ろで結んだときには、ゆるふわパーマがアクセントになってこなれた印象に仕上がります。

上品な印象にしたいときは、ヘアカラーは黒髪をチョイスすると◎。きちんと感が演出できるので、ビジネスシーンでも好印象を与えられます。

ベルボブは前髪ありの外ハネスタイルとも相性抜群！肩上ギリギリでカットした切りっぱなしベルボブを外ハネさせることで、軽さのあるこなれた印象に仕上がります。前髪は人気のシースルーバングにアレンジしてもOK。

外ハネアレンジをするときは、毛先をストレートアイロンで挟み、外側に半回転させるのがポイントです。外ハネさせた後に髪全体にバームをなじませると、毛束感を演出できますよ。

前髪ありのベルボブを内巻きにアレンジすれば、韓国アイドルのようなトレンド感のあるシルエットに。毛先にかけて丸みのあるシルエットが特徴的で、ストレートスタイルだけでは表現できない女性らしい雰囲気をプラスできます。

毎朝のヘアセットを簡単にしたい場合は、ワンカールパーマをかけるのもおすすめ。コテだけではカールがつきにくいストレートヘアの人は、ワンカールパーマをかけることで自然な内巻きカールを再現できますよ。

前髪なしのストレートベルボブは、すっきりとした大人っぽい印象に仕上がります。こちらのスタイルは、ストレートに伸ばした髪を毛先だけ内巻きにカールさせているのがポイント。内巻きカールが小顔効果を引き出してくれるので、美人度がグッとアップしますよ！

前髪なしのストレートベルボブは、全体的にやや重めの印象に見えるので、軽く見せたいときはヘアカラーをベージュなどのライトなカラーにするとよいでしょう。

前髪なしのAラインベルボブは、可愛らしさとクールさのバランスが取れた人気のヘアスタイルです。内巻きにカールした毛先が抜け感を表現し、気取りすぎないやわらかな印象を与えます。ヘアカラーはこちらのスタイルのようにブラウン系に仕上げてもよいですが、黒髪でクラシカルに仕上げてもOK！ヘアカラーのチョイスで、印象を自在に変えられますよ。

こちらは肩の長さでカットした前髪なしのベルボブに、くせ毛風パーマをプラスしたヘアスタイルです。髪の中間あたりからゆるふわパーマを入れることでおしゃれ感がアップ。ストレートの切りっぱなしボブからのイメチェンにもぴったりです。

こちらのスタイルは、人気のウェットヘアとも相性抜群！ヘアセットをするときに毛先にワックスをなじませると、ほどよい濡れ髪が表現できますよ。

「落ち着いた髪色が好みだけれど、重たい印象にはしたくない」という人には、黒髪アッシュがおすすめです。黒髪アッシュとは、黒髪に寒色系のアッシュカラーをプラスした髪色を指します。ベルボブは一般的なボブよりも長さがあることからやや重めに見えがちですが、黒髪アッシュにすることで軽やかな印象に仕上がりますよ。

光に晒されると透けるような髪色に見え、透明感が演出できることも、黒髪アッシュが人気を集める理由です。

こちらはやや長めのベルボブに、人気のラベンダーベージュを合わせたヘアスタイルです。ラベンダーベージュとは、ベージュカラーに淡いラベンダーを組み合わせたカラーで、地毛風に見せながらもフェミニンな印象を与えます。

ラベンダーベージュは、ブリーチなしでも可能。ブリーチなしの場合は、トーン抑えめのナチュラルな仕上がりになります。一方、ブリーチありの場合はやわらかなラベンダーカラーに発色するので、透明感を引き立たせたいときはブリーチを検討してもよいでしょう。

ヘアカラーで周りと差をつけたいときは、インナーカラーを入れるのがおすすめ。インナーカラーとは、髪の内側に表面とは違うカラーを入れることで、さりげなく個性を主張できるメリットがあります。

こちらのスタイルのように長めのベルボブにベージュのインナーカラーを入れると、おしゃれさがグッと引き立ちますよ。インナーカラーの中でもベージュやアッシュ系のカラーは奇抜になりすぎないので、とくに大人の女性に人気です。

ベルボブの最大のメリットは、髪を結べることです。一般的なボブよりも長めのベルボブは、髪を後ろで結べるのでさまざまなアレンジに挑戦できます。

こちらのスタイルのように、前髪ありのベルボブを低い位置でまとめるとすっきりした印象に！セットするときは顔周りのおくれ毛を残して、小顔効果を演出しましょう。また、髪を結ぶときはストレートのままでもよいですが、毛先にカールを入れることでこなれた印象に仕上がりますよ。

こちらは前髪ありのベルボブをお団子にまとめたアレンジです。ゆるっとしたお団子なので、オンオフ問わずあらゆるシーンにマッチします。お団子スタイルは難しそうに感じますが、やり方のコツさえ掴めば不器用な人でも簡単に結べるようになりますよ。

ゆるっとお団子の作り方

後ろでまとめられなかった短めの髪は、おくれ毛として活用すればOK！長さが足りないときは、やや低めの位置でまとめれば綺麗に仕上がりますよ。

結婚式のお呼ばれやパーティーなどのフォーマルなシーンでは、ハーフアップがおすすめです。長さのあるベルボブであれば、ハーフアップにしても途中で崩れることなく綺麗なヘアスタイルをキープできますよ。

ハーフアップの中でも、簡単にセットできるのがくるりんぱアレンジのハーフアップ。くるりんぱとは、結んだ髪の真ん中を割って毛束をくるんと一回転させるアレンジで、ヘアアレンジ初心者でも簡単に実践できます。

ハーフアップくるりんぱのやり方

マンネリ化しがちなベルボブも、編み込みアレンジにすればおしゃれ度が一気にアップします。スタンダードなローポニーも、3～4回編み込みをするだけでこなれた印象に！華やかに仕上げたいときは、両サイドに編み込みを作るアレンジもおすすめです。

編み込みは慣れるまでは時間がかかりますが、基本の編み方をマスターすれば「ハーフアップ×編み込み」や「お団子×編み込み」など、あらゆるアレンジに応用できますよ。

編み込みの基本的なやり方

ベルボブとは「ギリギリ結べるボブ」という意味で、ローポニーやお団子などさまざまなヘアセットに対応できる人気のヘアスタイルです。髪を短めにしたいけれど、結べるだけの長さは残したいという人はぜひ試してみてくださいね。

ベルボブは髪の長さを意味する言葉なので、美容院でオーダーするときは具体的なヘアスタイルを伝える必要があります。ストレート、くせ毛風パーマ、前髪あり、前髪なしなどあらゆるスタイルがあるので、自分に合った髪型を選びましょう。