太陽の光は目に見える可視光線とよばれる光や、目に見えない赤外線が存在しています。これらの光は波長によって分けられており、紫外線もその1つ。波長の長い方からUVA・UVB・UVCに分けられ、地上にはUVAとUVBが届いています。

UVAは太陽から届く紫外線の約9割を占めており、生活紫外線とよばれます。波長が長く窓ガラスや雲を透過して地上に届くため、家の中や曇りの日でも油断できない光です。光老化を引き起こす光でもあるので、要注意！

UVBは肌への作用が強く、日焼けによって肌を赤くヒリヒリさせたり（サンバーン）、肌を黒くしたり（サンタン）します。UVBは5月から8月がピークになる光です。

紫外線＝太陽の光なので、太陽の光が強い夏だけ紫外線対策をすればよいと考えている人もいますが、紫外線は1年中地上に降り注いでいます。もちろん夏よりも冬の方が紫外線量は少ないですが、0ではありません。

さらに、UVAは家の中にいてもガラスを透過して肌まで届く光。年間を通して対策をしておくことが重要なのです。

1年中紫外線ケアを行うには、日焼け止めが1番取り入れやすいです。なぜなら、最近はUVカット機能の付いた化粧下地もあるので、メイクの工程の1つとして取り入れられるから。

日焼け止めのほかに紫外線ケアとして帽子をかぶったり日傘をさしたりできますが、家の中でやる人は少ないですよね。家の中にも紫外線は入ってくるため、日焼け止めを塗る習慣をつけておくのがよいでしょう。

SPFはUVBに対する防止効果を示し、SPF50のように数値で表現されます。最も防止力が高いのがSPF50+です。PAはUVAに対する防止効果を示す数値でPA+のように+で強さを表現しており、＋の数が多いほど防止力が高くなります。

数値が高いものを使えばよいと思いがちですが、日常の買い物や通勤・通学においては、SPF10～20、PA++でも紫外線防止効果があります。数値が高くなると肌への負担も大きくなるので、肌負担が少ないアイテムを選ぶなど工夫が必要です。

近年は、UVカット機能以外の役割を持った日焼け止めが数多く販売されています。トーンアップ効果があるものや化粧下地としても使えるもの、乳液と一緒になったもの、微粒子等の付着を防ぐものなどさまざま。色も白だけではなく、肌色に合わせてベージュなども登場しています。

生活スタイルや、使用シーンによって使い分けるのがおすすめです。

肌が敏感になりやすい人や乾燥が気になる人は、配合成分もしっかりチェックしましょう。紫外線を防いでくれる成分には、紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤があります。紫外線吸収剤は紫外線と化学反応を起こし、熱エネルギーに変換することで肌を守っているのですが、肌への刺激が懸念されます。

刺激が気になる人は、紫外線吸収剤を使用していないノンケミカル製品を選ぶのがおすすめです。また、保湿成分配合の日焼け止めもあるので、乾燥が気になる人はそちらを選ぶとよいでしょう。

いくら日焼け防止効果が高くても、使用感がいまいちだと使い続けられないですよね。そんなときはクリーム・ジェル・ミルクなどのテクスチャーやオフのしやすさ、仕上がりなどもしっかりチェックしましょう。

化粧下地の機能も兼ね備えた日焼け止めであれば、メイクのりやカバー力、化粧崩れのしにくさなどもしっかり確認したいポイントです。

紫外線ケアだけでなく、肌のトーンアップも叶えてくれる「ランコム UVエクスペール トーンアップ ローズ」。絶妙なピンク色の下地は、日本人女性の肌を美肌に見せてくれる理想の色になっています。

肌表面に当たる光を反射することでトーンアップし、紫外線はもちろん、大気中の微粒子もブロック！日焼け止め機能よりも、下地機能を評価する声が多数の人気デパコスアイテムです。

【ランコム UVエクスペール トーンアップ ローズ】
6,380円（税込） 編集部調べ

デパコスで人気のアクセーヌは、低刺激性かつ高機能なアイテムが豊富です。なかでも「スーパーサンシールド ブライトヴェール」は保湿成分であるセラミド類似成分が配合されており、スキンケア効果があるのが特徴。さらに、色素が直接肌に触れないパーフェクトヴェールが採用されているため、肌を色素の刺激から守ってくれます。

近赤外線もカットしてくれるのに、軽いつけ心地。余分な皮脂を吸着するパウダーも配合されていて、メイク崩れを防止してくれるデパコスの優秀な日焼け止め下地です。

【アクセーヌ スーパーサンシールド ブライトヴェール】
4,400円（税込） 編集部調べ

「コスメデコルテ サンシェルター トーンアップCC」は、口コミサイトでベストコスメを受賞したデパコス人気の日焼け止め乳液です。日焼け止め効果はSPF50+、PA++++と最高値で、全3色展開。

ミルクタイプで伸びがよく、軽い外出ならこの日焼け止めにパウダーで十分という声もあり、下地というよりもファンデーション代わりになっています。デパコスですが、少量でよく伸びるのでコスパよしの下地アイテム！

【コスメデコルテ サンシェルター トーンアップCC】
3,300円（税込） 編集部調べ

肌によいとされる赤色光（太陽光の中に含まれる）に着目した「POLA B.A. ライトセレクター」は、紫外線と近赤外線はしっかりカットするのに赤色光は透過させるオリジナル処方を採用。

デパコスおすすめ5選の日焼け止めの中で、最も高額なアイテムです。しかし、その技術だけでなく美容液とクリームの間のような使い心地や香りが評価され、リピートしている人が多い人気の日焼け止め下地。光を味方にしたい人におすすめのデパコスアイテムです。

【POLA B.A. ライトセレクター】
12,100円（税込） 編集部調べ

SNSや雑誌で見ない日はないくらいデパコスで人気の「ポールアンドジョー プロテクティング ファンデーション プライマー」は、少量で伸びがよいのでコスパを評価する声多数の日焼け止め下地です。毛穴をしっかりカバーし、ツヤ肌に仕上げたい人におすすめ。

顔に美容液を塗っているかのようなみずみずしいプライマーで、ナチュラルに肌になじむ仕上がりです。メイク効果で透明感のある美肌を手に入れられるアイテム。

【ポールアンドジョー プロテクティング ファンデーション プライマー】
3,850円（税込） 編集部調べ

プチプラの日焼け止め下地といえば、ラロッシュポゼをイメージする人は多いのではないでしょうか？さまざまなサイトでベストコスメを受賞している大人気の「ラロッシュポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ」は、ホワイト・ローズ・クリアの3色展開。

皮膚科医の協力のもとテスト済み※なので、肌が揺らぎやすい人におすすめです。季節の変わり目の肌状態にも活躍するアイテム！しっとりとした仕上がりなので、乾燥が気になる人にも使ってほしいプチプラUV下地です。

【ラロッシュポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ】
3,740円（税込） 編集部調べ

プチプラで知らない人はいないビオレから紹介するのは「ビオレ UV バリア Me」。ビオレにはさまざまな日焼け止めがありますが、こちらは環境の変化に敏感な人におすすめしたいアイテムです。

紫外線だけでなく、PM2.5などの微粒子汚れの付着もバリアしてくれます※。ミルクタイプとみずみずしいエッセンスタイプがあり、仕上がりの好みに合わせて選べるのも人気のポイントです。ミルクタイプは肌が明るく仕上がるので、化粧下地としても優秀！

【ビオレ UV バリア Me】
1,078円（税込） 編集部調べ

ノンケミカル処方で石鹸オフできる「&be UVミルク」は、スタンダードとナチュラルベージュの2色展開となっています。繊細パールの効果で肌をトーンアップし、ツヤ感をプラス！メイクアップアーティストの河北裕介さんプロデュースのアイテムで、肌への使用感を大事にしているプチプラアイテムです。

少し固めのテクスチャーが肌にぴたっと密着するので、メイクの邪魔をしない下地であることも人気の理由。プチプラですが、コスメ好きに評価されている1品です。

【&be UVミルク】
1,980円（税込） 編集部調べ

「オルビス リンクルホワイト UV プロテクター」は、日焼け止めというには言葉が足りないほどの高機能なアイテム！高い日焼け止め効果があるだけでなく、有効成分「Wナイアシン※1」配合で、シワ改善と美白※2へアプローチするアイテムなのです。みずみずしいクリームがすっと伸びて、べたつきがないので下地としても使いやすいです。年齢を重ねた大人の肌におすすめのプチプラアイテムで、欲張りさんにぴったり。

【オルビス リンクルホワイト UV プロテクター】
3,850円（税込） 編集部調べ

ドラックストアで購入できるプチプラの「なめらか本舗 スキンケアUV下地」は、なめらか本舗オリジナルの保湿成分である豆乳発酵液が配合されたうるおい感のあるスキンケアUV下地です。皮脂吸着パウダーのシリカが配合されているので、メイク崩れを防止してくれます。

日焼け止めや下地効果だけでなく、化粧水・美容液・乳液・クリームの効果もあり1本6役の優れもの。洗顔後これ1つ顔に塗ればOKなので、朝にバタバタしがちな人にぴったりなプチプラアイテムです。

【なめらか本舗 スキンケアUV下地】
1,100円（税込） 編集部調べ

通常日焼け止めのあとに、化粧下地を塗ってからファンデーションを塗ります。しかし、化粧下地としても使える日焼け止めを塗る場合は、直後にファンデーションを塗ってOK。

肌にべたつき感が残っているとメイク崩れの原因になるので、軽く顔全体をティッシュオフしてからファンデーションを塗るのがおすすめです。

日焼け止めを塗るときは、おでこ・両頬・鼻・あごの5点置きをしてから顔全体へ塗り広げていくと、ムラにならず綺麗に塗れます。それは下地効果があってもなくても同じです。

耳の後ろやこめかみ、目の周り、口、鼻周りなど細かい部分の塗り忘れに注意しながら、塗り広げていきましょう。

日焼け止めはこまめに塗り直した方がよいとされていますが、下地効果のある日焼け止めを使用している場合、上からファンデーションやアイメイクなどをしているため、塗り直しは難しいですよね。

おすすめはUV効果のあるフェイスパウダーを使うこと。軽くティッシュで皮脂をオフしたあと、メイクの上から重ねることでメイク崩れ防止にもなりますよ。

日焼けしたくない！と思っているのなら、毎日の生活の中にどれだけ日焼け止めを塗る状態を作れるかがポイント。下地効果のある日焼け止めであれば、メイクをする日は塗り忘れがなくて済みますし、メイクの時短も叶います。

今回紹介した下地効果のある日焼け止めは、どれも人気で口コミ評価も高いアイテムばかり。デパコス、プチプラに分けて紹介しているので、長く使えるお気に入りのアイテムを見つけてくださいね。