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部分別リンパマッサージのやり方とメリット!ツボを刺激して心ほぐれる極上のケアを
リンパマッサージに興味があっても、セルフではできないと思い込んでいる方は多いかもしれません。しかし、リンパマッサージは特別なアイテムが不要なので、初心者の方でも挑戦しやすいことが魅力。
今回は、そんなリンパマッサージの部分別の基本のやり方や具体的なメリット、注意点を解説します。日々のリラックスタイムをよりよく変化させたい方は、ぜひこの機会に取り入れてみてくださいね。
水分補給と呼吸も忘れないように注意しよう
リンパマッサージと水分補給は、セットで行うことが大切。リンパ液は水分を含んでいるため水分補給をすると相乗効果が生まれ、リンパマッサージの魅力を底上げしてくれます。飲むタイミングはマッサージ前後で、こまめに補給することがおすすめ。
また、ストレスを感じると呼吸が浅くなるため、マッサージ中は深い呼吸を意識してください。肩甲骨を動かし、デコルテのリンパマッサージを先に行うと、呼吸の通りがスムーズになるでしょう。
【部分別の手順】リンパマッサージ・基本のやり方をレクチャー
オイルやクリームを塗布してすべりやすくする
リンパマッサージは皮膚の上で手をすべらせるように行うため、あらかじめオイルやクリームを塗布しましょう。中でも、オイルはなめらかな感触が魅力で、広範囲への塗布もスムーズ。クリームは、ほどよいクッション性で密着感が高く、刺激を抑えたい場合や比較的狭い範囲に適しています。
マッサージ用のアイテムを使うとよりマッサージしやすく、成分にこだわったものも多いためプラスのメリットも期待できるでしょう。
部分別・基本のリンパマッサージのやり方をご紹介
首・デコルテの手順
首・デコルテのリンパマッサージ
- 1.両耳たぶをつかんで、前後に10回ずつ大きくまわす
- 2.耳の下〜鎖骨中央に向かって、手のひらで斜め下に5回流す
- 3.鎖骨を人差し指と中指ではさみ、鎖骨のラインに沿って往復5回流す
- 4.鎖骨下のくぼんだ部分を、3ヶ所に分けて指先でゆっくり押す
- 5.デコルテにこぶしを当て、中央〜外側に大きくらせんを描くように5回もみほぐす
- 6.肩コリが気になる部分を、こぶしでたたく
- 7.手のひらを使ってデコルテ〜脇の下へ流し、最後に脇の下を押す
- 8.2〜7を反対側も同様に行う
手順3と4では、全身のリンパ液の出口である鎖骨リンパ節を刺激します。他の部分をマッサージするときにも、最初に刺激してリンパのつまりを流すと効果的。
首やデコルテのリンパマッサージは、顔周りのむくみを軽減させるメリットも期待できます。
腕の手順
腕のリンパマッサージ
- 1.手のひらで手首〜肩先に向かって5回程度流す
- 2.手のひら側を上にして、親指でまんべんなくもみほぐす
- 3.前腕内側を、こぶしで手首〜肘の方向に5回流す
- 4.3で流した中央部分を、親指で数ヶ所押す
- 5.二の腕全体を、こぶしで肘〜脇の方向に10回流す
- 6.二の腕の外側を、こぶしで軽くたたく
- 7.二の腕を外側〜内側の方向に手のひらで流す
- 8.再び1を行い、最後に脇の下を押す
- 9.1〜8を反対側も同様に行う
パソコンやスマホの操作によって腕や手首に慢性的な疲れを抱えている方は多いので、腕のリンパマッサージは大変おすすめです。触れてみてから、思ったより疲れていることにはじめて気がつく場合も。腕が軽くなれば、肩こりの軽減にもつながります。
ウエスト・お腹周りの手順
ウエスト・お腹周りのリンパマッサージ
- 1.おへそを中心に、お腹全体を時計回りに大きくゆっくりなでる
- 2.両手のこぶしでお腹〜背中一帯を、縦にジグザグともみほぐす
- 3.両手のひらでヒップ上部〜背中に流し、わき腹〜おへそに流す(反対側も同様に行う)
- 4.おへそを囲むように、6ヶ所時計回りに押す
- 5.両手を重ねてみぞおちへ置き、恥骨の方向に5回流す
- 6.最後に足の付け根に手を置き、もみながら押す
お腹周りのリンパマッサージはセルライトの予防や、お通じを促す効果も期待できます。
太ももの手順
太もものリンパマッサージ
- 1.太もも全体を、両手で大きく円を描くようになでる
- 2.太もも全体を、両手のこぶしでまんべんなくたたく
- 3.太ももを前・後ろ・外側・内側の4ブロックに分け、こぶしで膝の上〜足の付け根に向かって10回ずつ流す
- 4.太ももの外側〜内側の方向に、手のひらで流す
- 5.最後に足の付け根に手を置き、もみながら押す
- 6.1〜5を反対側も同様に行う
脂肪の多い太ももは冷えやすい部分なので、手順1と2でしっかり温めて血行促進をさせましょう。太ももの側面や後ろ側は、ヒップの下までリンパマッサージをすると効果的です。
ふくらはぎ・足裏の手順
ふくらはぎ・足裏のリンパマッサージ
- 1.足の裏を指の付け根〜かかとの方向に、こぶしで5回流す
- 2.足の裏全体を、親指で押してほぐす
- 3.湧泉(ゆうせん)のツボに親指を重ね、3〜5回程度ゆっくりと押す
- 4.足の甲全体を指先〜足首の方向に、こぶしで5回流す
- 5.外側と内側のくるぶし周りを、両手の指先で5回程度円を描くように流す
- 6.すねの骨の脇を両手のこぶしではさむようにして、足首〜ひざ下まで10回流す
- 7.ふくらはぎを手のひらでつかんでもんだり、たたいたりしてほぐす
- 8.すねとふくらはぎ全体を両手のひらで包んで足首〜ひざ上の方向に5回流し、最後にひざ裏を押す
- 9.1〜8を反対側も同様に行う
手順3にでてくる湧泉(ゆうせん)とは、疲れやむくみ、リラックス効果が得られる万能なツボ。足の指をギュッと握ったときに土踏まずの上に「人」の字のシワがあらわれますが、その交差点が湧泉の位置です。
ストレッチケアもくわえて、メリットを高めよう
リンパマッサージとストレッチは、大変相性がよい組み合わせです。筋肉の下にはもう1つのリンパ管である、「深層リンパ」があります。深層リンパは骨の近くでもあるためやり方が難しいのですが、ストレッチをすることで無理なくアプローチが可能。
余裕がある方はリンパマッサージの前後どちらかで、軽いストレッチをプラスしましょう。すっきり感が増して、より効果的なケアを叶えてくれます。
【注意点】リンパマッサージをするうえで気をつけたいこと
注意点(1)力が強すぎるのはNG
リンパマッサージと聞くと、「痛いくらい強く刺激しなくてはいけない」と思われる方もいるかもしれません。エステで受けられるような力強いリンパマッサージは深層リンパに働きかけているため、痛みを伴う場合があります。そのようなしっかりとした体感のマッサージを好む方は、プロによるケアがおすすめ。
セルフのリンパマッサージは基本的に軽い圧で行うことが理想なので、注意してください。
注意点(2)すべりやすい状態で行うこと
肌に何も塗布せずリンパマッサージを行うことは、非常にデメリットが大きいため注意しましょう。乾いた素肌にリンパマッサージをした場合すべりにくいだけではなく、皮膚を傷つけたりたるみの原因になったりすることも。
日頃使っている美容オイルやボディクリームで代用してもOKですが、スキンケア用品は基本的に肌になじみやすい傾向があります。すべりが悪くなってきたら、その都度追加してくださいね。
セルフのリンパマッサージで憧れボディを手に入れて
今回は、リンパマッサージのメリットと部分別のやり方、セルフで行う際の注意点を解説しました。いくつかの基本ポイントをつかめばやり方は簡単なので、どんな方にもおすすめです。
適切なリンパマッサージのやり方をマスターして、頑張る自分を癒やしつつ軽やかなボディを目指しましょう。綺麗になりたい方は、ぜひこの機会にはじめてみませんか?