BBクリームのBBとは「Blemish Balm（痛んだ肌をカバーする軟膏）」の略で、もともとは肌の炎症を抑え、赤みをカバーするクリームとして使われていました。そのためカバー力の高さが魅力の1つで、美容医療が盛んな韓国で人気が出たのをきっかけに、日本でも流行り始めたのです。

現在のBBクリームはカバー力の高さに加え、UVカット効果があったり美容成分が配合されていたりと高機能化が進んでいます。

BBクリームはUVカット・化粧下地・ファンデーションなどの、複数の役割が1本になったアイテムです。それに加え、乾燥やテカリを防いでくれるなどスキンケア効果が高いアイテムも多く、自分が抱える肌悩みに合わせて選べるのもBBクリームならでは。

また、洗顔後スキンケアを済ませた肌にBBクリームを塗ればベースメイクが完了するので、忙しい朝の時短メイクにもピッタリです。

BBクリームとよく似たアイテムのCCクリームは「Color Control（色を調整する）」の略で、肌の色味を整える役割があります。商品にもよりますが、BBクリームよりカバー力が低く、化粧下地の意味合いが強いアイテムです。

ファンデーションとBBクリームは、化粧下地の役割を持つか持たないかが大きな違い。ただし、最近はファンデーションも機能性が高まってきており、両者の明確な違いは少ないといえます。

BBクリームの選び方としてまず考えたいのが、自分の肌質タイプです。肌質に合わないBBクリームを使うと、すぐにメイクが崩れたり肌が乾燥したりと、仕上がりに大きく影響します。

反対に自分の肌にきちんと合ったBBクリームを使えば朝の仕上がりを夕方までキープでき、メイク直しいらずの肌になれるでしょう。長時間美しいベースメイクを維持するためにも、次に紹介する肌タイプ別の選び方をぜひ参考にしてくださいね。

肌のかさつきが気になりやすい乾燥肌さんは、保湿成分に注目した選び方がおすすめ。「美容液成分配合」や「モイスト」という表示があるアイテムなら、長時間乾燥から肌を守る効果が期待できます。

「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」のような保湿成分も、乾燥肌さん向きです。また、紫外線も乾燥を招く原因となるので、UVカット数値が高いものを選んでもよいでしょう。

皮脂分泌が多くテカリが気になりやすい脂性肌さんは、油分控えめのアイテムがおすすめ。パッケージに「オイルフリー」や「鉱物油フリー」と書かれているものを選んでみてください。

ウォータープルーフタイプと表示されているものも、汗や皮脂に強い処方なので脂性肌さん向きです。とくにテカリが出やすいTゾーンやあごはあらかじめ皮脂崩れ防止下地などを仕込んでおくと、きれいな仕上がりがより持続するでしょう。

乾燥もテカリも気になる混合肌さんは、保湿力の高さと油分の少なさに注目した選び方がおすすめ。みずみずしい使用感ながらベタつき感が抑えられるアイテムなら、心地よく使えるでしょう。

また混合肌さんの場合は、乾燥が原因で逆に皮脂の過剰分泌がおこり肌がテカることも。そのため、BBクリームを使う前はスキンケアで念入りに保湿をし、肌が乾燥しないよう気をつけることも大切です。

BBクリームの選び方として、好みの仕上がりで考えるのもおすすめ。「塗っている感じをあまり出したくない」「透明感のある仕上がりにしたい」という場合は、伸びがよくみずみずしいタイプを選べば、ナチュラルにツヤ感のある肌が演出できます。

「濃いシミやクマをカバーしたい」「しっかりメイクがしたい」という場合は、肌にピタッと密着するBBクリームを使うとマットな印象でカバー力のある仕上がりが叶うでしょう。

BBクリームは複数の役割を兼ね備えたアイテムなので、機能性に注目した選び方もおすすめです。最近は美容液成分や保湿成分が配合されているものが主流で、単なるベースメイクアイテムにとどまらないBBクリームがたくさんあります。

肌トラブルが起きている場合などは、肌荒れ予防効果があるアイテムや肌にやさしいアイテムを選ぶとよいでしょう。肌悩みごとにおすすめの機能を表にまとめているので、自分が重視したい機能性で選んでみてください。 

年齢によって肌質は変わっていきます。その変化に合わせてアイテムを変えるのがよりよい肌へ仕上げる秘訣です。もし数年前から同じアイテムを使っているという方は買い替え時かもしれません。年代ごとの特徴とそれぞれの年代にあったおすすめアイテムをまとめているので、自分に合っているものは何なのか確認してみてくださいね。

MISSHAのシグネチャーBBクリームには、イチョウ葉エキスやヒアルロン酸Naなどの保湿成分が配合されています。メイク中も角質層の水分と油分のバランスがきちんと保たれることで、過剰な皮脂分泌による化粧崩れを防いでくれる点が魅力。

カバー力はしっかりありつつも軽いつけ心地で、透明感※のある仕上がりが簡単に実現します。つけたてはもちろん時間が経つほどにBBクリームが肌になじみ、よりきれいに見えるのもうれしいポイントです。

【MISSHA シグネチャー  BBクリーム（N）】
2,860円（税込） 編集部調べ

イガリシノブさんがプロデュースしているWHOMEEのBBクリームはスキンケア発想で、肌負担を極力軽減するべく紫外線吸収剤が不使用。保湿成分※1や植物由来成分※2配合で、メイクしている感は少ないのにナチュラルな美肌を叶えてくれるでしょう。

ベースカラーに加え、カラーレスタイプのパールやペールピンクがラインナップされているのも魅力。白浮きせず肌になじむので、自然なツヤ感を演出したいときにも最適です。

【WHOMEE モイストBBクリーム】
1,980円（税込） 編集部調べ

INTEGRATEのBBクリームは1本使うだけで肌悩みをカバーし、うるツヤ美肌に導いてくれると口コミで人気。SPF50+PA+++と日焼け止め効果が高いのも魅力で、夏の日差しからしっかりと肌を守ってくれるでしょう。

カラー展開が2色と少なめですが、ピタッと肌に密着し、つけたての仕上がりが長時間持続※するので、崩れにくいタイプを求める方におすすめです。

【INTEGRATE プロフィニッシュBB】
1,430円（税込） 編集部調べ

ちふれのBBクリームは、美容液・乳液・保湿クリーム・化粧下地・日焼け止め・ファンデーションの6つの役割を兼ね備えています。さらに、ウォータープルーフタイプなので、汗をかく季節に使いやすい点も魅力です。

ヒアルロン酸やオウゴン根エキスなどの保湿成分が配合されており、つけたあともしっとり感が持続。肌なじみがよくナチュラルな仕上がりが実現すると、口コミでも話題のアイテムです。

【ちふれ BBクリーム】
880円（税込） 編集部調べ

LA ROCHE POSAYのBBクリームは敏感肌でも使いやすい低刺激設計ながら、SPF50+PA++++と紫外線防御効果が最高値。肌の色を黒くするUVBだけでなく、シワやたるみの原因となるロングUVAをしっかりカットしてくれます。

伸びのよいテクスチャーで、薄づきなのにツヤが出て自然な仕上がりが実現すると口コミでも評価が高く、世代を問わず愛用者が多いアイテムです。

【LA ROCHE POSAY（ラロッシュポゼ） UVイデア XL プロテクション BB】
3,960円（税込） 編集部調べ

コスメブランド花王のSOFINA（ソフィーナ）が発売しているPrimavistaの「ジャストワン フィニッシュ」。肌になじませるとジェル状のテクスチャーがパウダー状に変わり、高いカバー力を発揮。べたつかないうえ、こすれにも強く、美しい仕上がりが長時間続きます。

日焼け止め乳液・化粧下地・コンシーラー・おしろい・フェースカラーの5ステップが1本になったアイテムで、忙しい朝に重宝すること間違いなし。ピンクよりの「01 Bright Beige」と黄みより「02 Healthy Beige」の2色展開なので、ブルべさんは01のカラーを、イエベさんは02のカラーを選ぶとよいでしょう。

【Primavista（プリマヴィスタ） ジャストワン フィニッシュ】
3,080円（税込） 編集部調べ

CEZANNEのBBクリームは美容液が豊富に配合されており、うるおい感のある使い心地が特徴。メイクしながらスキンケア効果も期待できる、優秀なBBクリームです。

また、高カバーなのに厚塗り感のない仕上がりも魅力で、簡単に毛穴レスメイクができます。水や汗に強いウォータープルーフ処方なので肌に密着して崩れにくく、季節を問わずデイリー使いに最適です。
 
【CEZANNE ミネラルカバーBBクリーム】
748円（税込） 編集部調べ

マスクに付きにくいことに特化しており、崩れにくさから口コミでも人気のMAQuillAGEの「ヌードジェリー BB」。薄づきなのに毛穴や色ムラはしっかりカバーでき、ナチュラルで美しい透明感※のあるツヤ肌に仕上がります。

使用感が軽いため、厚塗り感の出やすいファンデーションやBBクリームが苦手という方にもおすすめ。SPF50+PA+++で日焼け止め効果は高いものの、洗顔でオフできるのもデイリー使いしやすい魅力的なポイントです。

【MAQuillAGE ドラマティック ヌードジェリー BB】
3,080円（税込） 編集部調べ

ONLY MINERALSのBBクリームは、美容クリームのようなみずみずしい使い心地が魅力のミネラルコスメです。セラミド※1や植物エキス※1、エイジングケア※2成分が配合されており、うるおいとツヤを感じられる仕上がりが実現します。

少量でもピタッと肌に密着し、美しさが持続。気になる色ムラをしっかりカバーしてくれると口コミでも人気です。紫外線カット効果やブルーライトカット効果がありながら、石鹸でオフできる手軽さもうれしいポイントです。

【ONLY MINERALS（オンリーミネラル） ミネラルエッセンスBBクリーム】
4,400円（税込） 編集部調べ

LANCOMEの「UVエクスペールBB n」は、素肌を美しく守るエーデルワイスエキス※搭載。UVカット効果が高く、1本でベースメイクが簡単に完成します。グレーがかった色味は少し特徴的ですが、肌に伸ばすときれいになじみひと塗りで明るいツヤ肌が実現。

フェイスパウダーを重ねれば、きれいな仕上がりがより長時間持続するでしょう。フローラルの上品な香りがついているところも、ほかのBBクリームにはないランコムならではの魅力です。

【LANCOME（ランコム） UVエクスペール BB n】
6,930円（税込） 編集部調べ

BBクレームの塗り方は簡単です。しっかり覚えて、美しい素肌のような仕上がりを叶えましょう。詳しいやり方をそれぞれご紹介していくのでぜひチェックしてみてください。

ここからはBBクリームの使い方について解説します。BBクリームを使う前は洗顔をして肌についた余分な汚れや皮脂を落とし、その後化粧水や乳液等でしっかりとスキンケアをしてください。

保湿がおろそかだと乾燥による化粧崩れの原因になるので、長時間きれいな仕上がりを保つためにきちんと土台を整えることが大切です。

スキンケアが肌になじんだら、BBクリームをおでこ・鼻・両頬・あごにのせ、顔の外側へ伸ばしていきます。使う量はパール1粒分が目安ですが、アイテムごとに異なるためパッケージや製品を確認して規定量を守ってください。

BBクリームはカバー力が高いため、最初にたくさんつけると仕上がりに厚塗り感が出る可能性があります。少量ずつつけていき、カバー力が物足りないと感じる部分に足すようにしましょう。

顔全体にBBクリームを伸ばしたら、何もついていないパフやスポンジで上から押さえるのがポイント。とくに、小鼻・目・口の周りなどのメイクがよれやすい部分は、細かい部分に塗り込むように丁寧になじませましょう。

このひと手間で肌につきすぎた余分なBBクリームを取り除けるので、ナチュラルに仕上がるとともに、より崩れにくい状態をキープできますよ。

BBクリームだけでベースメイクを完了させてもOKですが、キープ力をあげたい場合はフェイスパウダーを使うのがおすすめ。パフでのせればしっかりとつき、ブラシでのせればふんわりとやさしく肌につきます。

ただし全体に同じ量をつけると、のっぺりと厚ぼったい印象になってしまうため注意が必要。崩れやすいTゾーンは多めに、頬や目元は薄めにとつける量を調節すると、立体感のある仕上がりが実現します。

今回はBBクリームの魅力やおすすめの人気アイテムをはじめ、自分の肌に合わせた選び方や使い方を紹介しました。BBクリームは1本で複数の役割を持つほど機能性にすぐれており、誰にでもおすすめのアイテムです。

とくに時間のない朝には重宝することが多く、普段はファンデーション派の方も1本持っておけばいろいろなシーンで活躍するでしょう。ぜひこの記事を参考に、自分に合うBBクリームを見つけてくださいね。