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前髪のくせ毛をどうにかしたい!簡単に直す方法やおすすめのアレンジ髪型6選
全体的には気にならないのに、前髪だけひどいくせが出てしまうことはありませんか?気になるうねりや広がりを、上手に対策してどうにかしたいですよね。
今回は悩ましい前髪のくせ毛について、簡単にできる対策とくせを活かすおすすめの髪型6選をご紹介。くせが出てしまう主な原因やくせ毛を直す方法、アレンジや活かし方など、うねりと上手に向き合っておしゃれな髪型を叶える秘訣をお届けします。
前髪のくせ毛が気になる…。うねりが出る原因とは?
原因(1)遺伝的な生えぐせ
両親や兄弟がくせ毛の場合、遺伝が原因で前髪にくせが出ている可能性が高いです。遺伝によるくせ毛の方は、頭皮の毛穴が曲がった形をしています。ゆがんだ毛穴からは髪がまっすぐ生えず、根元からうねったくせ毛が生えてきてしまうのです。
水分バランスの乱れやダメージのように後天的な原因ではないため、くせを根本から改善するのは難しいタイプ。ヘアアレンジをしたり縮毛矯正をかけたりして、うねりの活かし方と対策を工夫しましょう。
原因(2)毛穴の汚れによるくせ毛
くせ毛の原因となる頭皮の毛穴のゆがみは、遺伝だけでなく皮脂や汚れの詰まりによって引き起こされる場合があります。毎日のシャンプーで頭皮を十分に洗えておらず、毛穴に余分な皮脂や汚れが詰まることで毛穴の形がゆがんでしまうのです。
また、年齢とともに頭皮のハリが失われ、皮膚がたるむことで毛穴のゆがみを招くケースもあります。シャンプーをするときは、地肌をマッサージしながら汚れをしっかり洗い落とすことが大事です。
原因(3)髪内部の水分バランスの乱れ
前髪のくせ毛はストレスや髪のダメージ、ホルモンバランスの乱れなどによる「髪内部の水分バランスの乱れ」が原因で出る場合も。湿気の多い雨の日や運動して汗をかいた後に前髪がうねるのは、これが原因の可能性が高いです。
髪の毛の内部には「コルテックス」というタンパク質があり、水になじみやすいタイプとなじみにくいタイプの2種類が存在します。通常、この2種類はバラバラに散らばって存在することで髪内部の水分バランスを保ちますが、ストレスやダメージなどさまざまな原因が影響すると、バランスが崩れてしまうのです。結果、水分を含んで膨張する部分とそうでない部分がまちまちになり、うねりが出てしまいます。
前髪のくせ毛とうねりを簡単に直す方法
ブローで直す方法(1)前髪を根元から水で濡らす
前髪のうねりを直すには、まず前髪を濡らします。霧吹きのボトルに入れた水やミストタイプの寝ぐせ直しなどを使って、根元から毛先までまんべんなく濡らしましょう。前髪全体がしっかりと湿るくらいが目安です。
くせが出ている乾いた前髪をそのままスタイリングしても、根元からのしつこいうねりはきれいに整いません。前髪をしっかり濡らしてフラットな状態に整えることで、気になるくせ毛を簡単に直せます。
ブローで直す方法(2)くせ毛の向きの反対から温風を当てる
前髪全体を濡らしたら、ドライヤーの温風を当てて乾かしましょう。うねっている方向と反対側から温風を当てることが、簡単かつきれいにくせを直すコツです。指の腹で髪の根元をワシャワシャとさすり、くせをまっすぐに整えるイメージでドライヤーをかけてください。
強風を当てて短時間で一気に乾かそうとすると、前髪のくせはきれいに直りません。少々時間と手間はかかりますが、弱風設定のまま少しずつ丁寧に乾かすことでスタイリングしやすい前髪に整えられます。
ブローで直す方法(3)流したい方向に冷風を当てて整える
ヘアアイロンを使わずに前髪をスタイリングする場合は、ドライヤーの冷風を当てて前髪の形を整えましょう。髪の毛は温度が下がるときに形状をキープしやすくなります。温風から冷風に切り替えて整えることでキューティクルが引き締まり、理想的なスタイリングができますよ。
ある程度乾いたら下から前髪をすくい上げるようにヘアブラシを当て、冷風で整えます。毛先側へ軽く引っ張るようにテンションをかけて、流したい方向へ整えるのがくせ毛をきれいに直すコツです。
ヘアアイロンで前髪のくせ毛を直す方法
よりまっすぐな前髪に整えたい方は、(2)の温風で乾かすところまで終えたらヘアアイロンを使いましょう。前髪を左右と中央の3つの束に分けて、中央から順番にヘアアイロンを当てるのがくせ毛をきれいに直す秘訣です。毛量が多い方は下側と上側の2つにブロッキングして、順番にヘアアイロンを通してください。
少しずつ熱を加えることで、簡単に前髪をまっすぐに整えられます。コームを通しながらかけると、髪の絡まりも防げますよ。
仕上げにスタイリング剤で形をキープ!
ドライヤーやヘアアイロンで前髪のくせ毛を整えた後は、スタイリング剤で形をキープしましょう。ヘアオイルやヘアワックスなどを手のひらによくのばして、毛先を中心にもみ込むようになじませます。
前髪にまんべんなく行き渡ったら、毛先をつまんで束感を出してください。コームでサッと髪をとかすのもおすすめです。
より崩れにくい前髪に仕上げたい方は、最後にヘアスプレーをかけましょう。湿気によるうねり対策にもなるので、スタイリング剤を上手に活用してくださいね。
前髪のくせ毛を活かすおすすめの髪型6選
センターパートのハンサムウェーブショート
長めの前髪で大人っぽく見せたい方には、前髪を中央で分けたハンサムショートがおすすめです。前髪のうねりに合わせて全体をゆるく巻けば、簡単に繊細なウェーブ風のスタイルに見せられますよ。フェミニン系やシック系など、幅広いファッションと相性よくマッチします。
セットする際は分け目がペタッと潰れないよう、髪の根元をほぐすようにブローして仕上げましょう。垢抜けた雰囲気に見せたい方や、ランダムなくせ毛の活かし方をお探しの方にぴったりの髪型です。
ニュアンスの効いたウルフ風ショート
束感とふわっとしたシルエットが魅力のニュアンスショートヘア。くせのある前髪を適度に軽くして無造作にスタイリングすることで、繊細な動きのあるラフなスタイルに仕上がります。かっちり作り込まなくても、簡単にスタイリングできるのが魅力です。
襟足に長さを残したウルフ風のカットによって、トレンド感のあるカジュアルな雰囲気を楽しめます。前髪に天然パーマのようなランダムなくせがついている方や、前髪が根元から浮きやすい方にお似合いです。
抜け感あふれるくびれミディアムヘア
前髪がぱっくり割れてしまう方は、センターパートの前髪にしてみましょう。あえてしっかり分け目を作ることで、もとからあるうねりを活かした抜け感のあるスタイルに仕上がります。コテで前髪と毛先に軽くカールをつけるだけなので、朝のスタイリングも簡単です。
目にしっかりかかる程度の長さにカットすれば、ほどよい重みが加わってくせ毛が目立ちにくくなります。外側にハネるくせ毛の方にもぴったりです。
シースルーバングで軽やかに!ウェーブボブ
前髪の毛量が多い方は、シースルーバングにして軽やかな印象に仕上げてみましょう。シースルーバングのボブヘアであれば、くせ毛によるもっさりとした広がりが目立ちにくく、ふんわりエアリーなシルエットに整えられます。
全体をウェーブ風にランダムに巻くことで、前髪のくせ毛とマッチしますよ。前髪はヘアアイロンで軽く整える程度にするのがおすすめです。前髪だけでなく全体的にくせ毛が気になる方にもよく似合います。
うねりを活かすワンレンロングヘア
センター分けのワンレン前髪ロングヘアは、強めのくせ毛が気になる方におすすめです。前髪を長くすれば、重みが出てくせ毛が目立ちにくくなります。
うねりの流れに合わせて前髪と髪全体をラフに巻けば、くせ毛がさりげなく溶け込んでおしゃれなニュアンスカールに変身。くせ毛がナチュラルに引き立って、大人っぽく繊細なスタイリングを楽しめます。くせ毛を直す方法や対策よりも、活かし方を重視したい方にぴったりですよ。
ランダムなカールが決め手!オン眉ロングヘア
くせ毛を活かす個性的な髪型を楽しみたいなら、眉上のベビーバングにチャレンジしてみましょう。あえてガッツリ短くすることで、くせ毛のうねりが目立ちにくくなります。
多少うねりが残った状態でも、ヘアアイロンやコテで毛先を内巻きにすれば、簡単に動きのあるランダムなカールを作れますよ。仕上げにヘアスプレーをかけると、キュートなカールをしっかりキープできます。
生えぐせによる前髪のハネが気になる場合は、先ほどご紹介した手順に沿ってブローをしてからセットしてくださいね。
【簡単アレンジ】前髪のくせ毛の活かし方
活かし方(1)くせ毛に合わせてコテで巻く
ふわふわ広がる前髪のくせ毛は、うねりを活かすアレンジ方法がおすすめ。くせ毛の度合いがそれほど強くない方であれば、うねりになじむように前髪を軽く巻くだけでパーマ風のおしゃれなスタイルに仕上がります。
前髪をコテでゆるく巻いて、カールを作ってみましょう。もとのくせ毛をまっすぐのばすのではなく、自然につながるカールを作るイメージで巻くのがコツです。仕上げにヘアオイルを軽くなじませれば、簡単に束感のあるゆるふわアレンジが完成します。
活かし方(2)カチューシャやピンでヘアアレンジをする
くせの度合いが強めの方には、ヘアアクセサリーを使ったアレンジ方法がぴったりです。前髪を上下に分けてシースルーバングを作り、上側をカチューシャやヘアピンでまとめてみましょう。
シースルーバングにして毛量を調節することで、強めのくせ毛も広がりにくくなり、すっきりおしゃれなスタイルをキープできます。朝のスタイリングにあまり時間をかけたくない方や、前髪のくせ毛の活かし方をお探しの方にもおすすめの簡単アレンジテクです。
活かし方(3)編み込みアレンジですっきりまとめる
強めのくせ毛で毛量も多い前髪は、かっちりまとめる編み込みアレンジをしてみましょう。前髪を左右どちらかに流して、サイドの髪を足しながら毛先に向かって編み込みを作ります。ヘアゴムやヘアピンで留めた後、少しだけ編み目をほぐすことでトレンド感のあるおしゃれなスタイルに。
崩れにくいまとめ髪アレンジなら、お出かけ先で前髪を直す手間も省けます。レジャーシーンや雨の日など、汗や湿気によるうねりが心配な場面でも活躍するアレンジ方法です。
前髪のくせ毛対策には日頃のケアも大事!
対策(1)頭皮や髪の保湿・ダメージケアを行う
くせ毛の原因のひとつである「水分バランスの乱れ」を対策するには、頭皮や髪の保湿とダメージケアが大切です。水分バランスが崩れた髪を放っておくと、乾燥して外部からのダメージを受けやすい状態になります。ダメージ補修成分入りのトリートメントなどを使って、入念にケアしましょう。
また、過度な洗浄が頭皮や髪の乾燥を招く場合もあるので、洗浄力が穏やかで保湿成分が多く配合されたシャンプーに変えるのもおすすめです。
対策(2)お風呂上がりはすぐに髪を乾かす
水に濡れた髪は非常にデリケートで、摩擦によるダメージを受けやすい状態です。お風呂上がりに髪を自然乾燥させると、水分バランスが崩れやすくなるので要注意。乾燥やダメージによるくせ毛対策のために、お風呂の後はなるべく早く髪を乾かしましょう。
髪を挟んで叩くようにタオルドライをしたら、髪と10cm以上離した位置からドライヤーの温風を当てて乾かします。8割程度髪が乾いたら、冷風に切り替えてキューティクルを引き締めましょう。
対策(3)シャンプーのやり方を見直す
正しいやり方でシャンプーをすることは、毛穴の詰まりが原因で起きる前髪のくせ毛対策におすすめです。
- 1.乾いた髪をブラッシングした後、お湯で地肌を入念に予洗いする
- 2.手のひらでシャンプーをよく泡立てる
- 3.泡を頭にのせ、指の腹でマッサージするようにやさしく地肌を洗う
- 4.すすぎ残しがないよう十分に泡を洗い流す
シャンプー前のブラッシングと予洗いによって、汚れの多くは落ちるといわれています。予洗いは髪を濡らすだけと簡単に済ませず、シャンプーと同じくらい丁寧に行いましょう。
前髪のくせ毛を直す方法や活かし方を覚えて、おしゃれヘアに!
今回は、前髪のくせ毛の原因や簡単にできるアレンジ方法についてご紹介しました。前髪のくせと上手につき合うには、くせ毛対策や直す方法だけを考えるのではなく、うねりの活かし方に注目することが大事です。まっすぐな前髪に整えるだけでなく、くせを活かすアレンジ方法を極めれば、スタイリングの幅がぐんと広がります。
ご紹介したおすすめの髪型やくせ毛の活かし方をチェックして、抜け感あふれるおしゃれなスタイルを叶えてくださいね。