ボーイッシュメイクは女子っぽさをあえて強調しないだけであって、完全に封印するというわけではありません。自然に引き出される本来の女性らしさが、よりボーイッシュメイクを魅力的に見せてくれます。

かっこいいと可愛いのよいとこ取りをできるのがボーイッシュメイクの魅力なので、自然に醸し出される女性らしさも楽しみましょう。

ボーイッシュメイクはベースメイクがとても重要。とにかく薄付きを心がけて、透明感と素肌感のあるベースに仕上げましょう。

化粧下地やファンデーションは、塗り方で仕上がりに大きな差が生まれます。1つ1つの工程を丁寧に仕上げることが洗練されたベースメイクに仕上げるコツになるので、必ず手を抜かないのがポイントです。

化粧下地はトーンアップ効果のあるものを使い、土台から明るさと透明感を仕込みます。化粧下地はただ顔全体に塗り広げるのではなく、塗り方が大事。

やり方はまず、下地を両頬、額、鼻、顎に5点置きし、指で均一に塗り広げます。このとき毛穴が気になる頬や鼻のあたりはやさしく叩き込むように塗ると、毛穴が目立たなくなるので試してみてください。次に、高さが出てほしい箇所（額、鼻、頬骨のあたり、顎先）に少量の下地を薄く塗り重ねましょう。

2度塗りすることで肌に明るさが増し、自然な立体感をプラスできます。

ボーイッシュメイクでは素肌感を大事にするため、薄付きに仕上げやすいリキッドファンデーションを使います。

最近は肌を明るく見せるベースメイクが人気のため、本来のスキントーンよりも少し明るめのファンデーションを使う方が多いと思いますが、ボーイッシュメイクではスキントーンに合ったアイテムを使うのがポイント。化粧下地で明るさを仕込んでいるので、ファンデーションは本来の肌に近いカラーを使い、落ち着いた肌に仕上げてください。

ファンデーションを塗るときは、使う量に注意してとにかく薄付きを心がけましょう。 まずは半プッシュを手に取り、化粧下地と同じように5点置きしてから指でやさしく伸ばしていきます。少ない量なので、伸ばしてもフェイスラインのほうにはほとんどつきませんが、それでOK。顔の中央部分を重点的に塗るのが、素肌感のあるベースメイクを作るコツです。

指でファンデーションを伸ばしたら、叩き込むようになじませましょう。スポンジに水を含ませることでファンデーションのフィット感が増し、崩れにくくなります。また、叩き込むことで余分なファンデーションを吸収し、肌への密着力がアップ。

ベースメイクの最後にフェイスパウダーを塗り、崩れにくいベースメイクを作ります。フェイスパウダーをたっぷり顔全体にのせると粉っぽく仕上がり、素肌感とはかけ離れてしまうので注意が必要です。

塗るときは大きめのブラシでパウダーを取り、手の甲やティッシュなどで余分なパウダーを落としてからのせると、たくさん粉がついてしまうのを防げます。崩れやすいTゾーンに最初にのせ、残ったパウダーを顔全体にサッとなでるような感じでのせましょう。

アイブロウは自眉を活かした太さのある眉毛に仕上げるのがポイント。くっきりとしたラインでしっかりめに描き、メリハリのある眉毛に仕上げることで、ボーイッシュ感をアップさせます。

アイテムはアイブロウとパウダーの両方を使って仕上げるのがコツ。ボーイッシュメイクに欠かせないしっかりとした太眉は、パウダーだけでもペンシルだけでも仕上がりません。両方を必要に応じて使い分けることで、ふんわりし過ぎずキリッとし過ぎない、ちょうどよい質感のメリハリ眉毛に仕上がるのです。

やり方はまず、ペンシルで眉頭の3mm内側あたりから眉尻まで、ストレート眉を意識しながら眉毛の外枠を描いていきます。このとき眉山はあまり角度をつけずになだらかに描き、眉下のラインもまっすぐ描くのがポイント。眉全体になるべく角度をつけないことで、しっかりとした太眉に仕上げつつもキツい印象を与えないようにします。

次に、枠の中を埋めるようにパウダーをのせましょう。最後に、眉頭の毛の薄いところに1本ずつ足すようにペンシルで描いたら完成です。

ボーイッシュに見せるアイメイクは「アーモンドアイ」に仕上げるのがコツ。横幅が広く、切れ長な目元のことをアーモンドアイといいます。落ち着きがあり、クールなイメージを与えつつも色っぽさを兼ね備える魅力的な目の形です。

アーモンドアイに仕上げることで、媚びないかっこよさと自然な女子っぽさをあわせ持つボーイッシュメイクの雰囲気を底上げしてくれます。

アイシャドウのカラーは目元に自然な陰影を与えるブラウンをチョイスし、ナチュラルなアーモンドアイを作りましょう。グラデーションを作りながら仕上げていくのですが、3色以上使わないのがやり方のコツ。

単色もしくは2色で仕上げたシンプルなグラデーションがボーイッシュな目元を作るカギとなります。

やり方はまず、ベースとなる明るめのブラウンをアイホール全体と下まぶたに塗ります。（単色使いの場合は淡めに塗る）このとき横幅を少し広めに塗るのがポイントです。次に、ベースに使ったカラーよりも少し濃いブラウンを、上まぶたのキワから5mmの範囲と下まぶたの目尻から1/3の範囲に塗り、目元を引き締めましょう。

上まぶたを塗るときはまぶたの中央が濃くなるように塗ると、きれいなアーモンドアイが作りやすくなりますよ。