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【セルフで簡単】アロママッサージの基本のやり方!行う際に気をつけたい注意点とは
ハーブや花から採れるナチュラルな成分や香りが特徴の精油。アロママッサージとは、そんな精油の魅力を最大限に活かし、日常生活で乱れた心と身体の調整に役立つセルフケア方法です。とはいえ、「やり方が難しそう」「自分にはできない」と躊躇している方もいるでしょう。
この記事では、アロママッサージの基本のやり方や注意点、精油のブレンド方法までレクチャーします。あなたもアロママッサージをはじめて、日々の中に癒やしをプラスしてみませんか?
はじめての精油選びで迷ったときは?
初心者の方は、自分に合う精油がみつからず迷うことも。そんなときは、「万能オイル」と称されるラベンダーがおすすめです。日用品にも使用されることが多いためなじみ深く、安心してチャレンジできるのではないでしょうか。天然のラベンダーの香りは自律神経の乱れを改善し、リラックスしたいときや心がざわつくときに深い安らぎを与えます。
他にも、精油をいくつか混ぜたブレンドオイルも販売されていますので、より手軽にアロママッサージをしたい方はお試しください。
【マッサージの基本】部分別アロママッサージのやり方を解説
「マッサージの前に」リラックスできる環境を整えよう
セルフでアロママッサージを行う際は、できるだけ心が落ち着く環境を整えます。テレビを消して照明もやや暗めにセットし、必要であればヒーリングミュージックを流してもよいでしょう。リラックスできると呼吸が深くなり、アロマの香りもより鮮明に感じられますよ。
また、自分の身体へ触れる時間に集中すると、瞑想のような感覚で深いリラクゼーションを得られます。普段は自分の外側で起こるできごとに目を向けがちですが、アロママッサージをするときは自分の内側へ意識を戻すようにしてみてください。
アロママッサージの基本のやり方は、2つのテクニックのみでOK
さする | ・香り成分の拡散 ・リンパの流れ促進 |
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押す | ・血流促進 ・筋肉の緊張を緩和 |
アロママッサージのやり方は、基本的に「さする」か「押す」の簡単なテクニックのみで十分。というのも、精油は希釈して肌に塗るだけでもアロマテラピーの魅力を楽しめるからです。
手のひら全体を使って包み込むようにやさしくさすり、疲れが気になる部分は親指か手のひらで体重をかけてジワーッと押します。強い力もいらないので、はじめての方でもセルフで簡単に実践できるでしょう。
部分別・セルフアロママッサージのやり方を解説
【膝下のやり方】むくみ改善にぴったり
アロママッサージのやり方|膝下
- 1.足首からふくらはぎを包み込むように膝裏まで5回さする
- 2.両手のひらで足の甲を上下にはさみ、温めるように足指〜かかとを10回往復する
- 3.手のひらで土踏まずに体重をかけ、圧をかけながら5回さする
- 4.足指を1本持ち、つけ根から指先に向かって親指で押し流す
- 5.4をすべての指に行う
- 6.両手で外側と内側のくるぶしを触り、円を描くように5回さする
- 7.すねの外側のライン上を、足首側〜膝に向かって押していく
- 8.最後に1をもう一度行う
- 9.反対側の膝下も1〜8を繰り返す
くるぶしや脛骨※のキワ、硬くなりやすい土踏まずは、状態に合わせて少し強めに刺激してもOK。心地よいと感じる力加減で行ってみてくださいね。
※すねの中心にある太い骨
【お腹のやり方】ハリやつまりを改善
アロママッサージのやり方|お腹
- 1.両手を重ね、おへそを中心にして時計まわりに10回円を描く
- 2.背中側〜おへそに向かってウエスト部分を集めるように両手で交互に10回さする
- 3.反対側のウエストも2と同様に行う
- 4.深呼吸をして、吐くときにみぞおちから肋骨の下までハの字に5回さする
- 5.おへそのまわりを6ヶ所に分けて、指先で小さく円を描くように押す
- 6.最後に1をもう一度行う
お腹は、ストレスを感じたときに冷えやすくなる部分です。精神的な疲労を感じたときや緊張感のある仕事を終えた日は、ゆっくりとしたアロママッサージでお腹を温めて、穏やかな気持ちを取り戻しましょう。
【首・肩のやり方】血行促進してコリを改善
アロママッサージのやり方|首・肩
- 1.耳の下〜肩先に向かって両手で交互に10回さする
- 2.耳の下〜首の中心を結ぶライン上を、小さく円を描くようにぐりぐりと5ヶ所押す
- 3.鎖骨下の中心〜外側に向かって3ヶ所に分けて押す
- 4.鎖骨とバストの中間を中心〜外側に向かって10回さする
- 5.首の後ろで大きな半円を描くように、両手交互に10回さする
- 6.肩コリ部分に手を引っ掛け、深呼吸して息を吐きながらグーッと圧をかける
- 7.最後に1を同様に行う
- 8.反対側の肩も1〜7を繰り返す
首と肩をほぐすと、頭や顔もすっきりとリフレッシュできます。スマホを長時間触る習慣がある方は、とくにしっかりケアしたい部分ですね。
【手指のやり方】意外と疲れが溜まりやすい部分
アロママッサージのやり方|手指
- 1.手のひらで包むように手首〜肘を往復5回さする
- 2.円を描くように手の甲を5回さする
- 3.指を1本持ち、つけ根から指先に向かって圧をかけながら5回さする
- 4.3をすべての指に行う
- 5.手のひらを上にして、親指のつけ根の膨らみを外側に向かって圧をかけながら5回さする
- 6.手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が合わさるくぼみをゆっくり3回押す
- 7.2を同様に行う
- 8.最後に1を同様に行う
- 9.反対側も1〜8を繰り返す
デスクワークの方は慢性的な手の疲れを抱える方が多く、ときには痛みが出てくるケースも。日常的に使うからこそ忘れがちな部分ですが、現代人には欠かせないケアです。
「すぐに眠りたい日は?」入浴前にアロマオイルを塗るだけでも◎
「セルフでマッサージをする気力が湧かない…」そんな日は入浴前にアロマオイルをふくらはぎや足裏になじませ、そのまま湯船に入りましょう。湯船に浸かることで身体が温まって血流が促進され、アロマが心地よく全身をめぐります。
ナチュラルな香りもふんわり立ち昇り、いつもの入浴が少し贅沢な時間になりますよ。
アロママッサージを行ううえで気をつけたい注意点とは?
注意点(1)マッサージに使えるのは天然の精油だけ
販売されているアロマオイルをみると、「肌への使用はお控えください」といった注意書きがあるものも。これは天然の精油とは異なり、芳香浴として香りを楽しむために作られた人工のアロマオイルです。アロママッサージには使用できないので、ご注意ください。
【天然の精油をみわける選び方のコツ】
- ・「精油/エッセンシャルオイル/essential oil/pure oil」と書かれている
- ・茶、青、緑などの遮光性のある色付きガラス瓶に入っている
- ・価格が安すぎるものはNG(100円均一の商品はほぼ人口的なもの)
注意点(2)精油は肌に直接塗らず、濃度を守って使う
精油は原液で肌に塗らず必ずキャリアオイルに希釈し、決められた濃度で使用しましょう。精油は天然の植物成分が凝縮されたものなので、そのまま使うと肌への刺激が強すぎます。
精油の香りを嗅ぐ際も瓶に鼻を近づけるのではなく、10cm程度離して手で仰いだり試香紙を使ったり、適切なやり方でお試しください。
注意点(3)事前にパッチテストを行う
はじめて使用する精油は、アロママッサージをする前にあらかじめパッチテストをしてください。肘の内側に希釈したアロマオイルを塗り、24時間放置して塗布した部分に赤みやかゆみなどの異常がなければOKです。
また、体調によっては敏感に反応することもあるため、アロママッサージ中に刺激を感じた場合は我慢せずすぐに使用を中止し、水でよく洗い流してください。
注意点(4)「光毒性」に気をつける
光毒性に注意すべき精油
- ・ベルガモット
- ・グレープフルーツ
- ・レモン
- ・アンジェリカ・ルート
精油の中には、肌に塗布して紫外線に当たった際に皮膚炎症を引き起こす特徴「光毒性」をもつ種類があります。とくにベルガモットは光毒性の原因となる成分が多く、注意が必要な精油です。普段使用する際は、紫外線を浴びないように気をつけるか入浴前のタイミングに行うとよいでしょう。
上記の4種類は必ず注意したい精油ですが、製造方法によっては使えるものもあります。セルフで使用するときは、製品の使い方や注意書きをよく確認してください。
注意点(5)アロマオイルは正しく保管する
精油を希釈したアロマオイルが余ったら、揮発や酸化、変質を防ぐために、遮光性のあるガラス容器にいれて保管します。温度変化や直射日光に弱いため、保管場所は冷暗所がおすすめ。なるべくフレッシュな状態で使い切れるように、少量ずつブレンドすることも大切ですね。
精油自体も同様に冷暗所で保管し、開封後1年を目安に使いましょう。
アロママッサージを習慣にして、日常に心地よいゆとりを
今回は、アロママッサージのセルフのやり方や精油の選び方、使用上の注意点などを解説しました。精油の扱いはなんとなくハードルが高いと思われがちですが、基本的なコツさえ押さえれば初心者の方でもすぐに楽しめるくらい簡単です。
アロママッサージを習慣にすると張り詰めた心と身体にゆとりが生まれ、よりイキイキとした毎日を過ごせますよ。