ミルクタイプのクレンジングは肌への刺激が少ない分、洗浄力の低さがデメリットとして挙げられがちですよね。

ところが、クレンジング剤は「洗浄力が強ければ強いほどよい」という訳ではありません。洗浄力が強すぎるクレンジング剤を使用すると、肌の潤いを保つうえで必要な皮脂まで洗浄してしまいます。皮脂が不足すると肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌トラブルを引き起こす要因につながるため注意してください。

クレンジングミルクは油分量や洗浄成分の配合量が少なく、やさしい洗い上がりが魅力的なアイテムです。また、水分量を多く含むため、保湿力が高くてしっとりとした肌に仕上がります。冬場のメイクオフや乾燥肌・敏感肌の人にとって、ミルクタイプのクレンジングは使い勝手がよいおすすめアイテムといえるしょう。

さらに、スキンケア成分が配合されているタイプであれば、よりもっちりとした潤い肌が叶います。

クレンジングでメイクオフをした後に、洗顔料で皮脂やホコリを洗い流すことをダブル洗顔といいます。ダブル洗顔はクレンジング剤では落としきれない水溶性の汚れを落とし、肌表面に残ったクレンジング剤も洗い流せる点が魅力。

ただし、ダブル洗顔は肌への負担がかなり大きいため、肌ダメージを抑えたい人は「ダブル洗顔不要」タイプがおすすめです。また、洗顔料とクレンジング剤の役割を1つで果すので、時短や使い勝手のよさを求める人にぴったりといえるでしょう。

1日の終わりに髪や体を綺麗に洗い流す際、浴室でメイクオフを一緒に済ませる女性も多いのではないでしょうか？普段からお風呂場でメイクオフをする人は、洗浄力が水分に左右されない「濡れた手でも使用可能」タイプがおすすめ。

クレンジング剤のなかには水分の影響を受けやすいものがあり、水を含むことで洗浄力が弱まってしまうタイプもあります。濡れた手OKタイプであれば手や顔の水気を拭き取る必要がないので、使い勝手のよさと時短を求める人におすすめです。

しっとりとした洗い上がりが魅力的なクレンジングミルクですが、保湿成分配合タイプであればさらに保湿力が高まります。とくにセラミドやヒアルロン酸Naをはじめとする保湿成分や、植物由来エキスなどを配合しているタイプがおすすめ。

美容液成分を8～9割ほど配合しているクレンジングミルクであれば、スキンケア感覚でメイクオフができるでしょう。クレンジング後のつっぱり感が気になる乾燥肌は、配合成分を確認してクレンジングミルクを選んでください。

クレンジングミルクには主に2種類のテクスチャーがあり、それぞれ特徴や使い勝手のよさが異なります。まるで乳液のようにとろりとしたテクスチャーは、肌の潤いを守りながらメイクオフをしたい乾燥肌の人におすすめ。一方、テクスチャーが硬めのミルクジェルタイプは、ジェルがクッションの役割を果たすため肌への摩擦を抑えられます。

クレンジング剤による肌への負担を抑えたい人は乳液タイプ、肌の摩擦を軽減したい人はジェルミルクタイプがおすすめです。

クレンジング剤のなかにはマツエクと相性が悪いものが多く、マツエクをしている人はクレンジング選びに慎重になりがち。とくに油分を主成分とするクレンジングオイルは、洗浄力が高いためマツエクで使用するグルーの接着力を弱めるといわれています。

ミルクタイプのクレンジングは油分量よりも水分量のほうが多く、クレンジング剤のなかでもマツエクをしている人におすすめ。また、「マツエクOK」と記載されているものであれば、より安心してメイクオフができるでしょう。

デリケート肌を考えて作られた「無添加メイク落としミルク」は、無添加・低刺激処方にこだわった人気のクレンジングミルクです。天然由来セラミド※を配合しているため、メイクオフしながら肌の潤いを保ちたい乾燥肌におすすめします。

カウブランドは聞きなじみがない人も多いでしょうが、牛乳石鹸でお馴染みの牛乳石鹸共進社株式会社のフェイスケアブランド。100年の歴史を誇る人気商品を製造している会社だからこそ、デリケートな肌も任せられるでしょう。

【カウブランド 無添加メイク落としミルク】
968円（税込） 編集部調べ

なめらか本舗の豆乳イソフラボンシリーズは、豆乳発酵液※をはじめとするスキンケア成分をたっぷりと配合している点が人気の理由です。クレンジングミルクの88％は美容液成分で作られており、みずみずしくなめらかなテクスチャーのため乾燥肌におすすめ。

また、濃いメイクでもスルンと落とせる洗浄力が特徴で、ウォータープルーフや頑固なリップもメイクオフが可能です。濡れた手でも使用できるタイプなので、お風呂場でメイクオフする派の人におすすめします。

【なめらか本舗 クレンジングミルク】
1,320円（税込） 編集部調べ

美容液成分を90％も配合しているスキンケアクレンジングは、スキンケア後のようにしっとりとした洗い上がりで乾燥肌におすすめ。ヒアルロン酸Na※やMCキトサン※により、つっぱり感を抑えて潤いを長時間キープしてくれます。

また、独自技術のアクアカプセル処方を採用しているため、頑固なアイメイクもしっかりと絡めとる人気のアイテム。洗顔料が不要なので時短になるうえ、マツエクにも使用できる使い勝手のよさが人気の理由といえるでしょう。

【Para Do（パラドゥ） スキンケアクレンジング】
1,320円（税込） 編集部調べ

Arougeのクレンジングミルクは比較的テクスチャーが硬く、なめらかなミルクジェルタイプのクレンジング剤です。ジェルのようなテクスチャーがクッションの役割を果たすため、肌への摩擦を軽減しながらメイクを落としたい人におすすめ。

医薬部外品として肌荒れを防ぐ有効成分※1を2種類配合しており、肌トラブルを抑えながらメイクオフができます。ナノ化天然セラミドをはじめとする3種類の保湿成分※2も配合しているので、敏感肌の人でも比較的使いやすい点が人気です。

【Arouge（アルージェ） モイスト クレンジング ミルクジェル】
1,650円（税込） 編集部調べ

口コミで高い人気を誇るCOVERMARKの「トリートメント クレンジング ミルク」は、洗浄力と保湿力を両立させた優秀アイテムです。美容液成分を89％も配合することにより、クレンジング後の肌に保湿ヴェールを形成して潤いを守ります。

ダブル洗顔が必要なタイプではあるものの、洗顔料を使用してもスキンケア後のような潤いを維持してくれるため乾燥肌におすすめ。また、使い勝手のよさはもちろんのこと、柑橘系の爽やかな香りで癒されたい人にぴったりのアイテムです。

【COVERMARK（カバーマーク） トリートメント クレンジング ミルク】
200g 3,300円（税込）/400g 5,500円（税込） 編集部調べ

保湿成分としてリペア型ヒアルロン酸を配合しているほか、組織構成が皮脂に近いといわれている天然の米ぬか油※を配合。ベルガモット、ゼラニウム、スイートオレンジの植物オイルが、メイクオフを心地よいリラックスタイムにしてくれます。

また、クッション性の高いテクスチャーを採用しており、肌への摩擦を抑えて肌をいたわりながらメイクオフが可能です。濡れた手でも使用できる使い勝手のよさも魅力的で、シャワーついでにメイクオフできるので時短を求める人におすすめします。

【AYURA（アユーラ） メークオフミルク】
3,300円（税込） 編集部調べ

DECORTÉのイドラクラリティは糖に着目したラインで、2022年2月に発売された比較的新しいシリーズです。「マイクロエッセンス クレンジングエマルジョン」には美肌糖※が配合されており、スキンケア後のようなみずみずしい洗い上がりが人気の秘密。

また、洗顔料が不要のため使い勝手がよく、時短を求める忙しい女性におすすめのアイテムです。とろりとしたなめらかなテクスチャーなので、肌トラブルが気になる乾燥肌でも使いやすいでしょう。

【DECORTÉ（コスメデコルテ） イドラクラリティ マイクロエッセンス クレンジングエマルジョン】
3,850円（税込） 編集部調べ

美容液成分を85％以上配合したHACCIの「クレンジングミルク」は、スキンケア後のような洗い上がりが人気です。また、ローヤルゼリーエキスをはじめとする希少な保湿成分を配合し、肌トラブルが起こりがちな乾燥肌を健やかに保ちます。まろやかなテクスチャーが肌を包みこみ、ハニーミルクの甘い香りでメイクオフを幸せなひとときにしてくれるでしょう。

ただし、洗顔料の必要性やマツエクの使用可否については公式サイトに記載がないため、使い勝手のよさよりも保湿力の高さを優先する人におすすめです。

【HACCI（ハッチ） クレンジングミルク】
6,167円（税込） 編集部調べ

保湿成分を73％も配合した「クラリファイイング クレンジング ミルク」は、じんわりと肌を温める温感タイプのクレンジングミルクです。温感ミルクが角層部分をやわらかく解きほぐし、メイク汚れだけでなく古い角質まで洗い流してくれます。また、クレンジングミルクでは珍しい半透明な液体で、ゆるめのジェルのようなとろりとしたテクスチャーが特徴的。

濡れた手や顔には十分な効果を発揮できないため、使用する際は必ず水気を拭き取るようにしましょう。

【est（エスト） クラリファイイング クレンジング ミルク】
6,050円（税込） 編集部調べ

「リィスレ デマキアン」は洗い流しと拭き取りの両用が可能なため、好みの洗い上がりに応じて使い分けられます。一般的にクレンジング剤は水分で洗い流しますが、つっぱりが気になる乾燥肌の人は拭き取りタイプがおすすめです。

人気の理由はひまわり種子油※をはじめとする美容成分を配合し、スキンケア後のような柔軟な肌に仕上がる点。さらに、柔軟保湿成分としてホワイトリリーエキスやゼニアオイエキス、整肌成分としてオレンジ花水を配合しています。

【sisley（シスレー） リィスレ デマキアン】
13,750円（税込） 編集部調べ

ポイントメイクが綺麗に洗浄できていないと、乾燥や色素沈着といった肌トラブルの原因につながりがち。ところが、クレンジングミルクは洗浄力が低いので、ポイントメイクのメイクオフにはおすすめできません。

頑固なマスカラやリップティントをしっかりと洗い流すためには、ポイントリムーバーの使用をおすすめします。ポイントリムーバーとは目元・口元専用のクレンジング剤で、擦らずともスルンとメイク汚れを落としてくれる優れものです。

クレンジングミルクの洗浄力を高めるためには、顔へ塗布する前に手のひらで温めることをおすすめします。水分量の配合率が高いミルクタイプのクレンジングは、手に出した段階では油分が水分に含まれた状態です。クレンジングミルクを手のひらで温めることによって、水分が蒸発して水分が油分に含まれた状態に変化します。

「濡れた手でも使用可能」という記載にかかわらず、可能であれば乾いた手のひらに取るとよいでしょう。

クレンジングミルクを顔全体に広げる際は、皮脂の分泌が多いとされるTゾーンから塗布することをおすすめします。

目元や口元のメイク汚れは落としにくいうえ、皮膚が薄くてデリケートなのでなじませる際に注意が必要です。摩擦にならないようにたっぷりのクレンジングミルクを使用し、肌をゴシゴシと擦らずメイク汚れをオフしてください。頬やあごといったUゾーンのメイク汚れをオフする際は、くるくると円を描くイメージでやさしくなじませましょう。

クレンジングミルクを使用している人のなかでも、乳化という工程をしない人は案外多いのではないでしょうか？乳化とはクレンジング剤に水分を数滴垂らすことにより、水分と油分が混ざり合って白濁することです。

乳化させるとさらりとしたテクスチャーに変化し、毛穴に入り込んだメイク汚れや皮脂汚れを絡めとる効果が期待できるでしょう。基本的にクレンジングミルクは乳化不要といわれていますが、洗い残しやぬめりを抑えたい人は乳化させることをおすすめします。

メイク汚れにクレンジングミルクを丁寧になじませたら、ぬるま湯ですすぎ残しがないよう丁寧に洗い流してください。冷たい水ですすぐとメイク汚れが落ちにくく、熱いお湯ですすぐと必要な皮脂まで落として乾燥肌の原因になり兼ねません。

おすすめの温度は体温に近いとされる36～38度ほどで、手ですくうようにクレンジング剤を洗い流しましょう。拭き取りタイプのクレンジングミルクを使用する場合は、水または化粧水を含ませたコットンでやさしく拭き取ってください。

クレンジングミルクは肌への負担が少ない分、洗浄力が低いためナチュラルメイクにおすすめのクレンジング剤です。とろりとした乳液のようなテクスチャーなので保湿力が高く、スキンケア後のようなしっとりとした洗い上がりが特徴。乾燥による肌トラブルが気になる人、乾燥肌や敏感肌の人におすすめのクレンジング剤といえるでしょう。

今回は人気のおすすめクレンジングミルクを紹介してきましたが、自分にとって使い勝手がよいかを基準に選んでみてくださいね。