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《美容液の使用期限》開封前後で違う!状態や保存方法を把握してきちんと使い切ろう
いつものスキンケアにプラスして使用する美容液。それぞれ特徴的な成分が含まれているため、肌のコンディションやシーズン別で、数種類の美容液を使い分けている方も多いのではないでしょうか?
そこで気になるのが美容液の使用期限。スキンケア化粧品には使用期限の記載がないので、いつまでも使えると思ったら大間違いです。今回は、美容液の正しい使用期限について徹底解説します。また、品質のチェック方法や正しい保存方法についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
デメリット2|油性成分が酸化して肌の老化の原因に
美容液は、クリームタイプやジェルタイプなどテスクチャーはさまざまですが、構成する成分は主に以下の5つに分けられます。
- ・水
- ・油
- ・界面活性剤
- ・美容成分
- ・香料
美容液の成分のうち、油や界面活性剤、香料は酸素によって酸化しやすい成分です。これらの成分が酸化すると、品質が劣化し肌に悪影響を与えます。酸化した油が過酸化脂質に変化すると、発生した活性酸素が肌を乾燥させ毛穴の開きやシワの原因になるので注意しましょう。
美容液の使用期限を保つための2つの成分
防腐剤|化粧品の腐敗を防ぐ
防腐剤とは、空気中に浮遊する細菌や真菌が混入して化粧品が腐敗することを防ぐために配合されています。
【主な細菌や真菌の種類】
- ・大腸菌
- ・黄色ブドウ球菌
- ・カビ
- ・酵母
このような細菌や真菌の繁殖・増殖を防ぎ、使用期限まで美容液の品質を安定できる必要量の防腐剤が配合されています。防腐剤フリーと表示された商品も最近よく見られますが、防腐剤の代わりになる、アルコールや植物エキスといった殺菌力を持つ成分を配合して防腐力を保っているのです。
酸化防止剤|化粧品の酸化予防
多くの美容液に含まれる油や界面活性剤、香料などは酸化による変化で劣化しやすい成分。酸化を防止するには、酸化防止剤の配合が不可欠です。
酸化防止剤の中には、化粧品の酸化の変化を防ぐだけでなく、肌の酸化も抑えて肌荒れ防止に役立つ成分もあります。
酸化防止剤 | 肌へのメリット |
---|---|
ビタミンEトコフェロール | 肌の酸化を防止する |
ローズマリーオイルエキス(ROE) | 肌荒れ防止によい |
このような酸化防止剤を取り入れた美容液は、品質が安定しつつ肌によいのでおすすめです。
美容液の使用期限が分からない!|4つの方法で品質チェック
チェックポイント1|色が変わっていないか
購入してからの期間が分からなくなってしまった、または開封してからどの位経過したか忘れてしまい美容液の使用期限を判断できない場合、まずは見た目で品質を確認しましょう。
本来白いクリームやジェルが黄色くなっていませんか?本来透明のセラムやジェルなどの液体が濁り始めていませんか?そのような場合は危険信号です。ただちに使用をやめて廃棄しましょう。
チェックポイント2|テクスチャーが変質していないか
美容液の使用期限の確認方法2つめは、テクスチャーが変わっていないか確認をすることです。クリームやジェルなどは美容液全般を乳化させていますが、見て明らかに水分と固形物に分離している場合は使用してはいけません。
また、ジェル状だったのにサラサラとした液体になってしまった、逆にサラサラだったものにとろみがついている場合も品質が変化しているので使用は控えてください。
チェックポイント3|酸っぱい匂いや香料が飛んでいないか
次に、匂いで確認することが大切です。本来は匂わなかった酸っぱい香りがする場合は劣化している証なので使用はNG。もともとの香料などの香りが飛んでしまった場合も、品質が変化して劣化している可能性があります。
見た目や匂いは、美容液の使用期限を簡単に判断できる手段なので、日ごろから確認するように心がけるとよいでしょう。