ミディアムヘアとは、肩から鎖骨くらいまでの長さのヘアスタイルのこと。ボブとセミロングの間くらいの長さで、短めレングスの軽やかさもありながら、巻いたりヘアアレンジを楽しんだりできるヘアスタイルです。

適度に長さがあるためフェミニンで大人っぽい雰囲気も漂い、男性にも女性にも人気が高いのもポイント。前髪あり・なしで髪型の雰囲気が変わるため、おしゃれな方にもおすすめです。

ミディアムヘアの魅力は、カット次第でイメージが変えやすい髪型であること。例えば、写真のように前髪あり&顔周りレイヤースタイルの場合、ふっくら見えがちな顔周りのお悩みを自然に解決しつつ、甘めでフェミニンな印象に仕上がります。逆に前髪なし&切りっぱなしにカットすれば、クールで聡明なイメージが漂う髪型に。

ミディアムヘアには、「ロング=女性らしい、ショート=ボーイッシュ」といった固定したイメージが付きにくいため、同じレングスでもカットの仕方で印象が変えられ、おしゃれな女性には嬉しいポイントですね。

さまざまなヘアアレンジがしやすいのも、ミディアムヘアの魅力の1つです。シンプルにブローをしただけのストレートミディアムも清楚でナチュラルな雰囲気が魅力ですが、長すぎず短すぎない適度な髪の長さがあるので、まとめ髪やお団子、ハーフアップなどヘアアレンジが自由自在。

難しいアレンジをしなくても、ざっくりまとめるだけでおしゃれに見え、不器用な人にも嬉しいレングスといえます。

ミディアムは鎖骨あたりまで髪の長さがあるため、適度な女っぽさが演出できるのも魅力の1つです。

「ロングだと可愛く甘い感じになりすぎる」「ショートだとボーイッシュすぎる」と感じる人や、フェミニンなファッションが好きな人にこそ、ミディアムヘアがおすすめ。甘すぎずボーイッシュすぎず、大人っぽく落ち着いた女性のイメージを演出できる髪型であるといえるでしょう。

よく混同されがちなヘアスタイルといえば「セミロング」と「ミディアム」ですよね。一見似たような長さの髪型に見えますが、鎖骨下から胸あたりまでの長さをセミロング、それよりも短い肩から鎖骨くらいの長さをミディアムと呼ぶのが一般的です。

「軽い印象にしたいけれどショートやボブだと短すぎる」「仕事で髪を結ぶから、アップスタイルも楽しめる髪型がよい」という方には、ミディアムヘアがおすすめ。シャンプーやドライヤーに使う時間がセミロングに比べて短いのも、忙しい大人女性に嬉しいポイントです。

適度な髪の長さでナチュラル感と女性らしさを兼ね備え、カットで印象を自在に変えられるミディアムヘアは、実はくせ毛にもおすすめの髪型です。理由は、くせ毛の特徴である髪のハネ感がおしゃれに見えやすいから。くせ毛の動きのある毛質を活かしやすく、スタイリングもしやすくなるはずですよ。

ミディアムヘアは肩～鎖骨あたりの長さの髪型のため、毛先がハネるのがお悩みの1つ。そんなお悩みポイントも、くせ毛と組み合わせることで解決できます。

解決方法としては、首元でくびれるシルエットになるようにレイヤーカットを施すこと。肩に当たった毛束がくせ毛で外ハネになり、毛束が軽やかに動く「くびれミディアムヘア」に仕上がります。くせ毛だからこそ立体感のあるアレンジが叶う、おすすめのヘアスタイルです。

くせ毛の髪のうねりをパーマ風に活かすことで、毎日のスタイリングが楽になるのもおすすめポイント。ミディアムヘアは適度な髪の長さがあるため、毛束にランダムな動きをつけたアレンジヘアが似合う髪型です。ストレートヘアの場合、パーマをかけたりコテで巻いたりして毛束の動きをつくる手間がかかりますが、くせ毛の人は持ち前のうねるお悩みをパーマ風に活かして楽しめます。

カットの際にもくせ毛の動きを活かすようなスタイルをオーダーすれば、毎日のスタイリングがさらに楽チンになりますよ。

くせ毛の人のお悩みといえば、髪が広がってスタイルがまとまらなくなってしまうことですよね。そんなお悩みも、カットを工夫すればおしゃれに楽しめます。髪の広がりを抑えるコツは、レイヤーカットで軽やかさをプラスすることです。

ただし、髪を梳きすぎるとますます広がってしまう場合があるため注意が必要！美容師さんと相談しながら適度な重さを残しつつ毛量調整をおこないましょう。

それでは、くせ毛におすすめのミディアムヘアカタログを紹介します。まずは、濡れ感がおしゃれなミディアムヘア。くせ毛のうねりを活かし、全体に軽くレイヤーカットを入れて全体にウェーブをつけたニュアンスのある髪型です。

仕上げにはウェット感を出すジェルやオイルバームを馴染ませ、ほどよい毛束を強調してスタイリング。アンニュイな印象の大人ミディアムが簡単に仕上がりますよ。

適度な髪の長さがあるミディアムヘアは、肩に当たって毛先がハネてしまうのがお悩みの1つ。くせ毛の人の場合はそれを逆手に取って、くせ毛のハネ感を活かしたスタイリングを楽しむのもおすすめです。

こちらは全体を重めシルエットに整え、毛先のみ軽やかな動きが付くようにレイヤーを入れたミディアムヘア。毛先が自然に外ハネになりつつも、トップ～中間は毛束の重みでシルエットが落ち着き、まとまりのあるスタイルに仕上がります。センターで分けた前髪のみコテでストレートにアレンジすれば、直線ラインですっきりとした顔周りの印象に。

こちらは、少しレトロなカール感が可愛いフェミニンミディアム。ベースはふんわりと動きがつきやすいようレイヤーカットを入れ、くせ毛のカール感を活かすように仕上げています。ベースはひし形ラインになるようカットして前髪をかき上げれば、広がりやすいくせ毛でもすっきりと見える小顔ヘアをキープ可能です。

くせが弱めの人は、毛先にワンカールパーマをかければ、さらにふわっとフェミニンな印象になっておすすめ。仕上げに軽めのワックスを揉みこめば、おしゃれなスタイルが長時間キープできますよ。

抜け感が素敵なこちらの髪型は、韓国風ムルギョル巻きミディアムヘア。「ムルギョル」とは日本語で「波」を意味する言葉で、まるで波打つように立体感のある大きめなウェーブのことです。

そんなムルギョル巻きは、くせ毛を活かすのにぴったりのヘアスタイル。くせが弱い人はゆるめのウェーブを楽しんだり、プラスでパーマをかけて華やかに仕上げたり、アレンジも自在な髪型です。

おしゃれな女性の間で人気の髪型「タンバルモリ」。韓国語で、タンバル=「断髪」、モリ=「髪」という意味の言葉で、毛先をぱっつんと切りっぱなしにしたようなカットラインが特徴の、日本でいうおかっぱのようなヘアスタイルのことです。

毛先まで適度な重さがあるため髪がうねる悩みが目立ちにくく、くせ毛におすすめのヘアスタイル。コテで毛先を内巻き、顔周りをリバースに巻けば、簡単なのにさらに今っぽくアレンジできますよ。

次に、フェミニンな印象になる、くせ毛におすすめの前髪ありミディアムヘアをご紹介します。こちらは、ふんわりと弾むような毛束感が大人可愛いふんわりミディアムヘア。

くせ毛のうねりをパーマ風に活かすように、毛先を中心にレイヤーカットを入れて動きが出やすく仕上げています。前髪の長さは目にかかるくらいにカットし、適度なすき間を開けてアレンジすれば、抜け感のあるおしゃれなヘアスタイルのできあがりです。

前髪にもうねりが強く出るくせ毛さんにおすすめしたいのが、おでこが透けるように薄くつくったシースルーバングです。くせ毛でお悩みの方はくせが出ないように厚めに前髪をつくりがちなのですが、実はくせを活かすようにアレンジした方がおしゃれな前髪になります。

スタイル全体は自然なくびれができるようにカットし、最後にオイルバームで束感をつくってアレンジすれば、抜け感のある今どきミディアムヘアに仕上がりますよ。

カットやアレンジを工夫する以外にも、くせ毛にパーマをかける、というのもおすすめのお悩み解決方法です。くせ毛というのはもともとカールがかかっている髪のため、実はパーマとの相性も抜群！地毛が直毛の場合、パーマが落ちると中途半端にストレートに戻りがちなのですが、くせ毛の場合はパーマとの相乗効果でふんわりと動きがある状態が長続きします。

写真のように、眉ラインでカットした前髪と合わせれば清楚で女の子らしいふんわりヘアに。ぜひヘアチェンジの際はパーマも選択肢に入れて、くせ毛をさらに活かす髪型を目指しましょう。

ウルフレイヤーとは、トップにふわっとしたボリュームがあり、襟足を長めに残して首元がくびれるようにレイヤーを入れたヘアスタイルのこと。毛先の重さを適度に残すことで、ただ軽いだけでなくプツッとカットした毛束感でおしゃれに見せてくれます。

くせ毛の人は自然な髪の動きで、前髪やスタイル全体に適度なボリュームが出やすいのが魅力。広がりすぎないように、顔周りと中間はしっかりレイヤーカットでシルエットのコントロールをして、オイルなどでツヤを出して仕上げましょう。

毛束に動きがつきやすいくせ毛の人は、ハイトーンヘアも似合うのが特徴です。こちらは、外国人風のシルバーベージュの髪色に、レイヤーカットで適度な軽さをプラスしたミディアムヘア。

レイヤーを入れて軽めに仕上げると、くせ毛のニュアンスで毛束がまるで羽のように重なり合い、柔らかなウェーブヘアが楽しめます。段差をあまり付けずにカットしているので、伸ばしかけヘアにもおすすめのスタイルです。

最後に、くせ毛に合ったヘアセット方法をご紹介します。まずは、美しいツヤ髪に仕上げるために重要な、セット前の下準備ケアから。どんな髪質であっても、ドライの際にはアウトバストリートメントを使うのが大切なのですが、くせ毛の場合は「ヘアオイル」がとくにおすすめです。

ヘアオイルの油分で髪をコーティングし、ドライヤーやアイロンの熱から髪を保護するだけでなく、髪内部の水分を保持しながらうるおいのある髪に整えてくれるので、ボサボサに見えやすいくせ毛をしっとりとまとまりのあるスタイルに仕上げてくれますよ。

くせ毛は直毛に比べてうねりが強く、髪表面で光を反射しにくいため、あまりツヤが出ないのが悩みの1つですよね。そんなくせ毛のスタイリングには、温風と冷風を使い分けた温冷ブローがおすすめです。

やり方は簡単で、ブロー後に冷風でキューティクルを引き締めるだけ。まずはキューティクルを整えるように上から下に向かって温風を当ててブラシで梳かしながらブローします。整ったら最後に冷風に切り替え、根元から毛先まで風を当てていきましょう。このひと手間で、ツヤ感のある手触りのよいスタイルに仕上がります。

くせ毛を活かすスタイルのポイントは、くせ毛の持つふんわりとした質感や毛束の動きを活かすこと。そのため、仕上げやアレンジの際にカチカチに固まるスタイリング剤を使うと、せっかくのくせ毛の魅力を半減させてしまいます。

おすすめは、固まらずに自然なまとまり感をつくってくれるバームタイプのワックス。万が一ヘアスタイルが崩れてしまっても手ぐしで簡単にお直しができ、長さがあるミディアムヘアにもぴったりです。乾燥が気になる場合は保湿成分を含むものを選べば、しっとりツヤのあるミディアムヘアが長く楽しめますよ。

くせ毛の特徴と、くせ毛に似合うミディアムヘアをご紹介してきました。くせ毛は髪のうねりでまとまりにくかったり、ツヤが出にくかったりとお悩みも多い髪型ですが、逆にくせ毛を活かす髪型を選ぶことで、おしゃれでこなれたミディアムヘアに仕上がります。 ぜひ今回ご紹介したミディアムヘアで、くせ毛の魅力をもっと活かした素敵なスタイルを楽しんでくださいね。