ローポニーとは、定番アレンジであるポニーテールを低めの位置で結んだヘアスタイルのこと。定番スタイルのポニーテールが耳より少し上の位置でアップにして結ぶのに対して、ローポニーは耳より下のうなじ付近で髪をまとめるのが特徴です。

また、ローポニーはきっちりまとめたタイトなローポニーと、毛束を引き出してラフに仕上げたふんわりローポニーの2タイプに大別されます。シーンやファッション、好みに合わせてやり方を変えることで、印象の変化を楽しめるヘアアレンジです。

髪の長さを問わず取り入れやすいヘアアレンジであることは、ローポニーの大きな魅力です。ロングやセミロングなどの長めの髪型はもちろん、ミディアムやボブといった短めの髪型でもおしゃれなヘアアレンジが楽しめます。

耳より少し上の高さでアップにすることが多い定番のポニーテールでは、最低でも鎖骨が隠れる程度のレングスが必要。一方で、ローポニーは比較的髪が短めの髪型でも取り入れられるため、いつもダウンスタイルばかりで飽きてきた短めカットの人におすすめです。

ローポニーの魅力として外せないのが、簡単にできるヘアアレンジであるという点です。ローポニーは食事中などの髪が邪魔になるシーンで、多くの女性が自然にやっている結び方。シンプルなローポニーには特別な技術が必要ないので、ヘアアレンジが苦手な人や初心者さんでも挑戦しやすいのです。

シンプルなローポニーにちょい足しアレンジを加えてよりおしゃれな印象にもできるので、ヘアアレンジの上達具合に応じて凝った髪型へ変化させていけますよ。

アップでまとめた定番のポニーテールと比べて、ローポニーは上品で洗練された印象になりやすいのが魅力です。アップにした定番ポニーテールは元気でキュートな印象となり、運動などのアクティブシーンには適するものの日常使いとしては子どもっぽさが気になることも。

一方、ローポニーは低めの位置で結わえるため、大人っぽく落ち着いた印象になります。上品さがあるため、大人ガーリーやクール、モード、ナチュラルなどさまざまなテイストのファッションにマッチしやすいですよ。

ローポニーには、仕事の日のオフィスヘアや結婚式でのフォーマルヘアとしても使えるという魅力があります。仕事の日はおしゃれ要素を控えめにしたシンプルアレンジ、結婚式にはヘアアクセサリーなどでフォーマル要素を加えたアレンジが適しているでしょう。

ローポニーはアレンジの取り入れ方によって印象が変化するので、やり方を覚えておくとさまざまなシーンで重宝しますよ。

ローポニーに挑戦するときは、まず髪の毛全体をブラッシングして絡まりをといておきましょう。髪をとかさずに結ぶと、うねりが目立ったりボサボサした印象になってしまったりするので注意してくださいね。

髪をブラッシングするときはいきなり根元からとかさず、毛先から順にやさしく絡まりをといていくのがポイントです。

髪をブラッシングして絡まりをといたら、スタイリング剤を髪全体になじませましょう。使用するスタイリング剤は、ガチガチに固まりすぎないバームやクリームタイプのワックスがおすすめです。また、使用するワックスはソフトタイプを選ぶと、抜け感のある印象のローポニーに仕上げられますよ。

【スタイリング剤の付け方】

髪にスタイリング剤をなじませたら、耳より下の位置で1つに結びましょう。うしろに向かって髪を手ぐしでとかし、うなじ付近でゴムを使ってまとめます。

結ぶ位置が左右にずれてしまうとアンバランスな印象になってしまうので、結び目を中央に持ってくることを意識してみてくださいね。

きっちりまとめたタイトな印象のローポニーに仕上げたい場合は、きつめのゴムでしっかり結ぶのがポイントです。髪をまとめる前につけるスタイリング剤の代わりにヘアオイルを使ったり、ワックスにオイルを混ぜてから髪へなじませたりすると、ウェットなツヤ感が出てタイトなローポニーをおしゃれに見せられますよ。

アホ毛が気になる場合はスティックタイプのワックスを使ってなでつけ、トップの髪は引き出さずに仕上げましょう。

ふわっとした印象のローポニーに仕上げたい場合は、結び目を少し下げて髪をたるませるようにするのがポイントです。まとめる前に髪をゆるく巻いておくと、よりゆるふわ感がアップしておすすめですよ。

低めの位置で結んだら、結び目を片手で押さえながらもう片方の手で毛束を細かく引き出し、ざっくりとしたラフさを出してくださいね。

ローポニーの基本的なやり方は、スタイリング剤をなじませてから耳より下の位置で1つにまとめるだけ。おしゃれ要素を足すには、編み込みや三つ編み、結び目隠しなどのアレンジを取り入れるのがおすすめです。飾りゴムやおしゃれなデザインのピン、バレッタなどをプラスすると、より華やかな印象になりますよ。

ここからは、ボブ・ミディアム・ロングなどの髪の長さ別に、ローポニーのアレンジ方法をご紹介します。

くるりんぱと組み合わせることで、バックスタイルを華やかに見せたおしゃれなローポニーアレンジです。やり方は、ハチ上からV字型にとった上半分の髪をくるりんぱした後、残りの髪と合わせて下の方で結ぶだけ。

くるりんぱの中央が割れて地肌が見えてしまうと残念な仕上がりになるので、毛束を引き出してカモフラージュしてくださいね。くるりんぱの結び目付近だけでなく、トップからも毛束を引き出すとふんわり仕上がります。

あえて斜めに分けることで、今っぽいニュアンス感を引き出したローポニーアレンジです。上半分の毛束を斜めに分けることで、サイドから見ても綺麗なヘアアレンジに仕上がっていますね。

やり方は、上下に分けた毛束をそれぞれゴムで結び、上側の毛束をロープ編みにしてから下側の毛束と一緒に結ぶだけです。初心者でも簡単にできるロープ編みさえできればOKなヘアアレンジなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

一見すると三つ編みや編み込みのように見え、手が込んだ雰囲気のローポニーアレンジです。髪を複雑に編んでいるように見えますが、このアレンジで使われているのはロープ編みというねじるだけのテクニック。

後頭部で三つ編みや編み込みをするのはコツや慣れが必要ですが、ロープ編みであれば簡単にできますよ。肩につく程度の長さのボブの場合、毛束を引き出しすぎるとサイドや襟足が落ちてきてしまうので注意してくださいね。

シンプルながら上品さや大人っぽさが際立つ、クロスした毛束がおしゃれなローポニーアレンジです。編み込みのようにも見えるバックスタイルですが、ゴムで結んでいくだけなので特別なテクニックは必要ありませんよ。

やり方は、トップの髪をハーフアップにする要領で中央に結んだら、一段下の髪を右寄せに、さらにもう一段下の髪を左寄せにゴムでくくるだけ。最後にすべての髪をひとまとめにして、お好みのヘアアクセサリーをつけると完成です。ゴムが見えないように、毛束を引き出したりゴムの位置をずらしたりして調整してくださいね。

くるりんぱとロープ編みを組み合わせて作った、サイドから見ても華やかなローポニーアレンジです。やり方は簡単で、ハチ上の髪をくるりんぱしてから両サイドの髪をロープ編みにして一緒に結び、最後にすべての髪をまとめて結ぶだけ。

余力がある人は、サイドのロープ編みを三つ編みや編み込みにチェンジしても可愛く仕上がるでしょう。

全体を巻いてからアレンジすることで抜け感を演出した、バックスタイルがおしゃれなローポニーアレンジです。くるりんぱを使ったアレンジに見えますが、やり方はゴムでシンプルに結んでいくだけ。

先に結んだ毛束の上へ重ねるようにしてゴムでくくっていくことで、くるりんぱや編み込みのような手が込んだ印象のヘアアレンジが完成しますよ。

くるりんぱを主役に使った、上品シンプルなロングスタイルのローポニーアレンジです。やり方は簡単で、ハーフアップにした毛束の上で残りの髪を結びくるりんぱするだけ。

あえてきっちりまとめないことでゆるっとラフに仕上がり、大人っぽい上品さが演出できます。画像のようにヘアアクセサリーをつけずシンプルに仕上げてもよいですが、華やかな雰囲気にしたい場合はお好みのバレッタなどをつけるのがおすすめです。ロングヘアでは毛先が長く余るので、できればカールをつけておくとおしゃれに仕上がりますよ。

シンプルなローポニーに三つ編みを巻きつけて作った、アシンメトリーのロングローポニーアレンジです。サイドの髪を残してまとめたローポニーのゴム部分に、サイドの髪を使って編んだ三つ編みを巻きつけるだけなのでやり方はとても簡単。

サイドの三つ編みは、うしろへ引っ張りながら編むと根元がもたつくことなく仕上げられますよ。

ゴム隠しの要領で毛束を巻きつけて仕上げた、全体的にタイトな印象が魅力のシンプルローポニーアレンジです。このアレンジは、髪を巻く必要もトップの毛束を引き出す必要もないので、時短で完成させられるのが大きな魅力。

ロングヘアだと髪を巻きつける部分の長さを長くできるので、印象的な仕上がりになりますよ。

少しだけ三つ編みを挟むことで、エアリーな印象に仕上げたロングローポニーアレンジです。結び目隠しと数回の三つ編みだけでできるので、とても簡単で初心者さんでも挑戦しやすいですよ。

ふんわりと仕上げるコツは、髪を巻いてからアレンジをすることと、三つ編みの毛束をざっくり大きめにほぐすこと。ふんわりした髪型がお好みの方におすすめのアレンジなので、ぜひやってみてくださいね。

ローポニーアレンジをする前に髪をカールさせておくと、垢抜けたヘアスタイルが簡単に作れます。巻き方のポイントは細いコテでくるくるに巻きすぎず、太めのコテを使ってゆるくカールさせること。

ウェーブ巻きやミックス巻き、外巻きなど巻き方は問わないので、髪を全体的にカールさせてからアレンジを始めましょう。髪を巻いてからローポニーアレンジをすることで、ゆるく抜け感のある髪型に仕上がりやすくなりますよ。

ローポニーアレンジを垢抜けさせるには、後れ毛に動きをつけるのも効果的です。耳横や襟足などから出た後れ毛は、最後にウェーブ巻きして仕上げるとよいでしょう。

後れ毛をカールさせることで、柔らかい印象を作ったりアンニュイな雰囲気を演出したりできますよ。

シンプルなものから華やかなものまで、さまざまな雰囲気のローポニーアレンジをご紹介しました。ローポニーはやり方がとても簡単で、ヘアアレンジ初心者でも挑戦しやすいのが大きな魅力です。

今回ご紹介したアレンジのやり方をよくチェックして、できそうなものからやってみてくださいね。ロープ編みやくるりんぱ、三つ編みなどのテクニックを使ったローポニーアレンジを極めて、垢抜けヘアを目指しましょう！