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「手作り化粧水」のススメ。基本的な作り方&アレンジ方法、注意点まで詳しく掲載!
スキンケアや化粧品は、シンプルな材料で自分の肌に合った成分だけを取り入れたいと思いませんか?化粧水を手作りすれば、乾燥対策やニキビ予防など、自分の肌状態に合わせた成分だけをしっかり肌に補給できます。
今回は、化粧水の簡単な作り方や美容成分を使ったアレンジレシピ、正しい保管方法についてまとめました。ハンドメイドは少し抵抗があるという人に向けて、手作りする際の注意点も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
美容成分を加えよう!手作り化粧水のアレンジレシピ
グリセリンの濃度を変える
基本のレシピでは精製水に対してグリセリン濃度5%と紹介しましたが、10%位まで濃度を上げることも可能です。手作り化粧水はグリセリンの濃度を上げることで吸湿性が高まり、より保湿力がアップするだけでなく、ローションのようなとろみのある質感に近づきます。乾燥がひどく、保湿効果を高めたい人はグリセリンの濃度を上げてみましょう。
しかし、グリセリン濃度が10%を超えるとかえって肌の乾燥を招いてしまう可能性があるため、手作りする際は10%を超えないように注意してください。
尿素を加えて角質を柔らかくする
尿素には、肌の乾燥を防ぎ皮膚を柔らかくする効果があるため、古くなった角質を剥がして肌をなめらかにします。肌のざらつきやごわつきを感じるときは、尿素を加えたアレンジレシピがおすすめです。
尿素は浸透圧が高いため、肌に傷や皮剥けがある場合はかえって刺激になりますので、使用する際は注意が必要となります。尿素を加えるときは、精製水に対して濃度2.5%程度が適量となりますので、他の成分とのバランスを考えながら適量を加えましょう。
肌質に合わせてエッセンシャルオイル(精油)を加える
エッセンシャルオイル(精油)を配合すれば、自分好みの香りを加えつつ、より美容効果の高い化粧水が作れます。原液のエッセンシャルオイルは肌への刺激が強いため、化粧水に加える際は、精製水に対して0.5%以下に薄めて使用してください。また、酸化したオイルは肌荒れを起こす原因となりますので注意しましょう。
エッセンシャルオイルの種類によって、保湿やニキビへのアプローチなど、得られる効果が変わりますので、自分の肌状態に合うものを選んでオリジナルの手作り化粧水を作ってください。
はちみつを加えて保湿効果を高める
はちみつは美容効果が高いため、はちみつを使ったスキンケアアイテムやリップなども販売されており、食品としても美容アイテムとしても人気を集めています。手作り化粧水にはちみつを入れることで高い保湿効果が得られるため、乾燥肌の人や冬の乾燥シーズンにおすすめのアイテムです。
また、はちみつは糖分が多く含まれているため抗菌作用があり、肌荒れやニキビにも効果があるといわれています。乾燥肌を保湿したいときや肌荒れが気になるときは、手作りレシピにはちみつを加えてみてください。
手作り化粧水の保管方法と注意点
パッチテストを行う
手作り化粧水のレシピでは肌に刺激が少ない成分を使用していますが、すべての人の肌に合うとは限りません。どんな成分でも合わない人はいますので、必ず使用前に簡単なパッチテストを行ってください。
手作り化粧水を薄く腕に塗り、30分後に様子を見て肌に異常がなければ、そのまま1日〜2日間様子を見ましょう。赤み・腫れ・痒み・刺激などを感じなければ問題なく使用できます。顔に塗るものですので、初めて使用する成分を配合した場合は、肌に異常が出ないか注意して観察しましょう。
化粧水は冷蔵庫で保管する
手作りのスキンケアアイテムは、防腐剤などの成分を配合していません。10度以下で保存すれば菌の増殖を遅らせられるため、手作り化粧水は冷蔵庫での保管がおすすめ。
また、作る際にボトルや材料に手が触れたり消毒が甘かったりすると、菌が発生する原因となりますので、作り方にも注意が必要です。手作り化粧水は簡単に作れますが、作り方や保管方法に注意して、匂いや質感に異変を感じたら使用をやめて新しく作り直しましょう。
グリセリンの濃度は10%以下が目安
グリセリンは吸湿性が高いため、濃度を上げることで保湿効果もアップします。しかし、精製水に対して濃度が10%を超えると、肌の水分を奪ってしまい乾燥を招く原因となりますので、グリセリンを使用する際は注意が必要です。
乾燥が気になるときは10%程度まで濃度を上げてもよいですが、保湿効果を最大限活かすためにもグリセリンの濃度は10%以下に留めておきましょう。
防腐剤不使用のため、使用期限は1週間〜10日
手作り化粧水は防腐剤不使用のため、市販のものと比べて使用期限が短くなります。精製水の使用期限は開封後1週間程度となりますので、1週間〜長くても10日以内には使い切りましょう。
ただし、作り方や保管方法によって使用期限が短くなることもあるので注意が必要です。使用する前に、見た目・匂い・質感などを確認しながら使用してください。スキンケアアイテムは直接肌に触れるものなので、少しでも異変を感じたら使用を中止して新しく作り直しましょう。
肌に異常が出たらすぐに使用をやめる
肌に赤みや痒みが見られた場合や、使用していて違和感や異常を感じた場合は、成分が肌に合っていない可能性が高いので注意が必要です。肌に異常が出た場合はすぐに使用を中止し、症状がよくならない場合は速やかに皮膚科を受診しましょう。
紹介したスキンケアレシピは肌への刺激が少ない成分ばかりですが、すべての肌に合うとは限りません。レシピ通りの作り方でも、自分には合わないと感じた場合は無理に使用せず、ご自身の肌に合うスキンケアを選んでください。
自分好みの手作り化粧水で、みずみずしく潤う肌へ
今回は、手作り化粧水の簡単な作り方とアレンジレシピを紹介しました。化粧水の役割は、肌の水分補給がメインのため、とにかく乾燥を防いで保湿することが大切です。
今回紹介したレシピは防腐剤や添加物不使用で肌への刺激が少ない成分ばかりですが、手作りのため作り方や保管方法には注意が必要です。上手に活用すればコスパのよい保湿化粧水が作れますので、精油やはちみつを加えるなど、紹介したアレンジレシピを参考にしながら、自分だけの手作り化粧水を探してみてください。