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【首コリ解消】リンパマッサージのやり方。セルフケアで老廃物を流してスッキリしよう!
デスクワークやスマホ中心の生活が増え、肩コリと同じように悩まされている方が多い首コリ。小顔の維持にも影響を及ぼすため、何とか自宅でセルフケアできないかと考える方もいるでしょう。
そこで今回は、簡単にできる首のリンパマッサージのやり方をご紹介します。コリの原因や日常生活でできることも解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【簡単セルフケア】首のリンパマッサージのやり方
ここをほぐそう!首のリンパ&筋肉の場所をチェック
首のリンパマッサージに必要なリンパの場所と、首コリに関係する筋肉の場所をご紹介します。
耳下腺リンパ節 | 耳の下のくぼみ |
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鎖骨リンパ節 | 鎖骨のくぼみ |
胸鎖乳突筋 | 耳後ろ~鎖骨に斜めに伸びる左右2本の筋肉 |
僧帽筋 | 首・肩・背中の上部に広がる大きな筋肉 |
後頭下筋群 | 後頭部の両耳より下にある筋肉群 |
マッサージすべき場所を知っておくと、首を簡単かつ効率的なやり方でケアできます。少しずれても問題ないため、なんとなく「この辺かな?」とイメージできればOKですよ。
首コリの悩みがある方は、胸鎖乳突筋・僧帽筋・後頭下筋群の3つがもれなく硬くなっているはず。リンパマッサージ前の筋肉の硬さや、皮膚が冷たくないかを確かめておきましょう。
リンパマッサージの効果を高めるポイント
以下のポイントを押さえると、めぐりを促す効果が簡単にアップするため効率的にケアできます。
【リンパマッサージの5つのポイント】
- ・マッサージケアの前にコップ1杯の水分をとる
- ・あらかじめマッサージクリームを塗る
- ・手を密着させてゆっくりと動かす
- ・最後にストレッチも行う
- ・身体が温かいお風呂上がりに行うとより効果的
マッサージクリームは、顔用かネック&デコルテ専用を使用するとより効果的。通常の美容クリームを使う場合は、テクスチャーがなめらかで滑りのよいものを使用してください。
<実践>首のリンパマッサージのやり方
やり方(1)首と肩全体のリンパを流す
【マッサージのやり方】
- 1.耳下腺リンパ節に両手のひらを密着させ、首の前へ斜め下に滑らせて鎖骨リンパ節を押す
- 2.1を5回繰り返す
- 3.左の後頭下筋群に右手のひらを密着させ、首の後ろ側・肩の付け根・肩先へと流していく
- 4.3を10回繰り返し、反対側も同様に行う
手のひらをペタッと密着させてゆっくりマッサージすることで、皮膚表面を温めながら滞った血液とリンパを流します。
やり方(2)首の後ろ側をマッサージする
【マッサージのやり方】
- 1.両手のこぶしを後頭部と首の境目につけて中心へ圧をくわえる
- 2.首の骨の両脇を通るように滑らせ、上下に5〜10回往復する
- 3.同じラインを5ヶ所に分けて、くるくると円を描くようにほぐす
- 4.後頭下筋群に親指を当て、上を少し見上げて頭の重みで押す
- 5.親指の場所をずらしながら、後頭下筋群全体をほぐす
こぶしは軽く握って第2関節の部分を当てると、しっかりと刺激が入りやすくなります。両手同時のマッサージが難しい場合は、片手ずつ行なってもOKです。後頭下筋群のマッサージは、親指で押しながらくるくると動かしたり揺らしたりして、好みの強さに調整しましょう。
やり方(3)首の前側をマッサージする
【マッサージのやり方】
- 1.顎を引いて顔を右に向け、浮き出た左の胸鎖乳突筋の場所を確認する
- 2.胸鎖乳突筋の上部を深く掴んだら、首の力を脱力させて5〜10秒キープする
- 3.掴む場所を変えて全体的にじっくりと刺激し、3回繰り返したら反対側も同様に行う
胸鎖乳突筋が掴みにくい場合は、表面から押して刺激するだけでも大丈夫です。呼吸が止まったりのどを圧迫したりするのはやりすぎのため、力加減に注意しましょう。しなやかに整った胸鎖乳突筋は首のリンパが流れやすいため、小顔キープにもつながります。
やり方(4)首・肩周りをストレッチする
【ストレッチのやり方】
- 1.左腕を体の横に下ろして手のひらを外側に向け、左の胸と肩を開く
- 2.右手を頭の上に添えて、右側へ首を倒して30秒キープする
- 3.体勢を変えずに右手を後頭部に移動させ、斜め前に首を倒して30秒キープする
- 4.1〜3と同様に反対側も行う
- 5.両手を組んで後頭部に添え、両肘を近づけて首後ろを伸ばし30秒キープする
- 6.両手で左の鎖骨を押さえ、上を向いて10秒キープする
- 7.体勢を変えずに顔を右に傾けて10秒キープする
- 8.6〜7と同様に反対側も行う
1で胸と肩を開くことで首の前後のポジションが整い、効果的にストレッチできるので、腕の付け根からしっかりと回しましょう。マッサージ後は、首・顔のスッキリ感や皮膚の温かさも確認してみてください。
リンパマッサージは1日1回、ストレッチは首のコリ具合に合わせて1日数回行うのがおすすめです。
首のリンパマッサージの注意点
強すぎない力加減で行う
首のリンパマッサージはあまり力まず、心地よく感じる程度の力加減で行うことが大切です。首には神経や靭帯、血管など多くの重要な組織が集まっているため、セルフケアで刺激の強いマッサージをすることはおすすめできません。
痛みを感じた場合やマッサージ中身体に力が入ってしまう方は、力加減が強いので注意しましょう。
息を止めずに深呼吸を意識する
呼吸が浅くて速度が早いときは身体が緊張しやすいため、意識的に深呼吸をしながらリンパマッサージを行いましょう。とくに息を吐くタイミングで細く長く吐くイメージで行うと、身体をリラックスさせる副交感神経の働きが高まります。それと同時に、呼吸が血流やリンパを流してくれるため、マッサージ効果もアップするでしょう。
小顔マッサージやボディマッサージなども同じ原理なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
綺麗な首と小顔をキープするために必要な5つの心がけ
姿勢を改善する
正しい姿勢は無理なく頭を支えられるため、首元の負担がかかりにくい絶好のポジションです。壁に背を向けた状態でかかとをつけて立ち、ふくらはぎ・お尻・肩・頭が壁についているか、腰と壁の間は手のひら1枚分のスペースがあるかをチェックします。1つでも条件がクリアできない場合は、日頃の姿勢が乱れている証拠です。
正しい姿勢の目安になるため、定期的にこのやり方でチェックして意識を高めましょう。
ストレッチや軽い運動を取り入れる
首と肩のコリで悩む方は、運動不足で血液やリンパの流れが滞っていることが多いです。お風呂上がりの簡単なストレッチや、ウォーキングなどの運動を取り入れるだけでも、身体のめぐりにしっかりとアプローチできます。
血流だけでなくリンパの流れもよくなり、全身のむくみや疲労感も同時にケアできるでしょう。疲れを感じる日こそ少しだけ身体を動かすことで、翌朝のスッキリ感も得られます。
スマホの使用時間を減らす
ストレートネックを通称「スマホ首」というように、スマホの使用時間が長いほど首への負担は大きくなります。手元を見るため顔が常に下向きになり、身体よりも顔が前に出やすくなるからです。
年々スマホでできることが増えてより便利になっていきますが、大切な首を守るためにも、1日の使用時間は自ら管理することがおすすめ。アプリの使用時間を設定できる機能を積極的に使い、仕組みを整えるとよいでしょう。
首元を温めて冷えを解消する
首が冷えると血流やリンパの流れが滞りめぐりが悪いため、コリの悪化を引き起こします。日頃から冷やさないように心がけることも、首のセルフケアには必要不可欠。
首は神経が集まっているため、温めると冷え対策だけではなくリラックス効果も得られ、自律神経の乱れを整えられます。ストレスを感じる日はとくに首が冷えるので、お風呂に首まで浸かったり、ネックウォーマーで温めたりすることがおすすめです。
枕の高さや寝姿勢を見直す
日中の立ち姿勢だけでなく、夜眠っているときの寝姿勢も、首や身体全体のためには非常に大切なこと。理想の寝姿勢は、立っているときと同じ状態が目安です。真横から見たときに枕が高すぎて頭だけ起きていたり、肩よりも腰が沈んでいたりするのはNG。
朝起きたときに首や腰に違和感がある方や、疲れがとれていない方は、枕や寝具の替えどきかもしれません。
マッサージでリンパを流して、スッキリ軽やかな首筋へ
今回は、首元の簡単なリンパマッサージのやり方や効果をご紹介しました。セルフケアでは難しいと思われがちな首コリですが、ポイントを押さえてリンパマッサージしたり、日常から首コリ対策を心がけたりすることで、すこやかなコンディションをキープできるはず。
まずはできることからコツコツケアして、美しい首を手に入れましょう。
この記事を書いた人
佐々木ちか
大手エステ会社にてエステティシャンとして10年間従事。接客業の傍ら、店舗運営、広告モデル、技術教育に携わる。ライターに転身後、各種メディアにて美容・健康分野の執筆をスタート。現場経験を活かした濃厚で手触り感あるコンテンツを心がけている。こだわり深いコスメに目がない。東京下町にて夫と猫の3人暮らし。