ヴィーガンコスメ・クルエルティフリーコスメ特集！おすすめブランド＆人気商品をご紹介

ヴィーガンとは、肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品はもちろん、動物由来の製品を購入しない、「完全菜食主義」を実践するライフスタイルのことです。

ヴィーガンを取り入れる理由は人によってさまざまですが、その根底には「動物愛護」という考えがあります。
このヴィーガンスタイルを化粧品に取り入れたのが、ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメです。

ヴィーガンコスメとは、動物由来の成分が配合されておらず、動物実験を一切行わずに製造・開発されたコスメのことです。

一般的な化粧品に配合される代表的な動物由来の成分として、コラーゲン（動物性たんぱく質）・プラセンタ（哺乳動物の胎盤）・スクワラン（深海鮫の肝臓）などがあります。
ヴィーガンコスメには、これらの動物由来の成分が一切配合されておらず、代わりにアーモンド油やシアバターなどの植物由来の成分などが配合されていることが多いです。

クルエルティフリーコスメとは、「残虐な行為（Cruelty）がない（Free）」を意味する言葉の通り、動物実験を一切行わずに製造・開発されたコスメのことを指します。

一般的な化粧品を製造・開発する過程では、人体への安全性をテストするために、ウサギなどを用いた動物実験が行われていることが多いです。
クルエルティフリーコスメでは、このような動物実験の代わりに、培養細胞や人工皮膚モデル、コンピューターシミュレーション等を使った試験が行われています。

なおクルエルティフリーコスメは、動物由来成分の配合の有無については焦点を当てていないため、そういった成分が原料に含まれている可能性を考慮してアイテムを選ぶのもポイントです。

ヴィーガンコスメ・クルエルティフリーコスメ・オーガニックコスメについて、これらは特徴が似ているため混同されることがありますが、厳密には違いがあります。

「ヴィーガンコスメとクルエルティフリーコスメ」「ヴィーガンコスメとオーガニックコスメ」、それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。

ヴィーガンコスメとクルエルティフリーコスメは、どちらも動物実験を一切行わずに製造・開発されているという点は同じです。

しかし、ヴィーガンコスメとクルエルティフリーコスメには、「動物由来の成分が配合されているか否か」に大きな違いがあります。

つまり、ヴィーガンコスメはクルエルティフリーコスメと呼べるものの、クルエルティフリーコスメはヴィーガンコスメであるとは断言できません。

オーガニックコスメとは、農薬や化学肥料を一切使わずに、オーガニック製法（有機栽培）で作られた植物成分を主原料として配合するコスメのことを指します。

ヴィーガンコスメとオーガニックコスメの違いは、動物実験の有無や、配合される成分へのこだわりです。

オーガニックコスメは植物性成分が主体を占めるため、ヴィーガンコスメとして使用できる商品も多いです。

ただしオーガニックコスメをヴィーガンコスメとして使用する場合は、化粧品の成分表をチェックして、動物由来の成分が配合されているか否かを確認する必要がありますし、動物実験の有無（クルエルティフリー）を判定するのは難しいです。

では、ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメを使用すれば、どのようなメリットがあるのでしょうか？

主に下記の3つがメリットとして挙げられます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ヴィーガンコスメ・クルエルティフリーコスメを使用する1つ目のメリットは、動物愛護に貢献できることです。

化粧品の動物実験の犠牲になる動物は、世界中で毎年10～20万匹と推定されています。
欧州連合（EU）の加盟国28ヶ国・イスラエル・インド・ブラジル・ニュージーランドなどでは、動物実験が実施された化粧品や原料の販売が禁止されています。

しかし残念ながら、日本を含むその他の国では、動物実験が禁止されている訳ではありません。

私たちが自らヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメを使用することで、将来動物実験の犠牲になる動物を救うことに繋がり、動物愛護に貢献できるのです。

2つ目のメリットは、地球環境に配慮できることです。

ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメを販売するメーカーでは、「容器はリサイクル可能」「商品パッケージなし」など、環境への負担が少なくなる工夫をした上で、商品を販売していることが多いです。

また、ヴィーガンコスメでは動物由来の成分を使用しないため、家畜の飼料を生産するための森林伐採、飼料を輸送する際に排出される温室効果ガス、糞尿による環境汚染などを回避することにも繋がります。

3つ目のメリットは、肌への刺激が少ないアイテムが多いことです。

ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメは、動物実験を一切行わずに製造・開発されています。
すでに人体への安全性が確認された成分や、環境に配慮した植物由来の成分などが配合されていることが多く、逆に人体に悪影響となる可能性がある化学成分は配合されない傾向があるのが特徴です。

もちろん、個人差によって肌に合う・合わないはあるものの、そういった点に魅力を感じる方にとっては選ぶメリットがあるといえるでしょう。

ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメを選ぶとき、成分表だけで判断をするのが難しい方は少なくありません。

そんなときに目印となるのは、ホームページや商品に記載された「ヴィーガン認証」や「クルエルティフリー認証」です。

世界的に有名なヴィーガン認証やクルエルティフリー認証の種類をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「Vegan」（ヴィーガンラベル）は、1990年にイギリスで設立された、The Vegan Society（ヴィーガン協会）公認のヴィーガン製品認証マークです。

世界中の65,000以上の認定ヴィーガン製品に表示されており、世界で最も認知されているヴィーガン認証となります。

「ヴィーガン」という言葉を生み出した団体であり、動物とは「人間以外のすべての動物（やその副産物）」のことを意味すると定義されています。

「EVE VEGAN®」（イヴ・ヴィーガン）は、2016年にフランスで設立されたExpertive Vegan Europe（EVE）社が認証する、ヴィーガン国際認証マークです。

世界中の10,000以上のヴィーガン製品に表示されており、最も審査が厳しい認証マークの1つといわれています。

「ANIMAL TEST-FREE and VEGAN」は、世界最大の動物愛護団体（動物の倫理的扱いを求める人々の会）であるPeTAが認証する、ヴィーガン・クルエルティフリー認証マークです（通称：PeTAヴィーガン認証）。

PeTAのヴィーガン認証を受けるためには、企業やブランド全体で動物由来の成分を使用しない・動物実験を行わないといった要件を満たす必要があります。

「LEAPING BUNNY」（リーピングバニー）は、1996年にアメリカとカナダの8つの動物保護団体が設立したCCICにより、動物実験を行っていないブランドに与えられる、クルエルティフリー認証マークのことです。

LEAPING BUNNYの認定ブランド数は2300超（2023年12月現在）で、毎年自社ブランドの全商品の承認を受ける必要があります。

ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメは、ブランド全体で認証を受けていたり、商品詳細ページに詳細が記載されていたりすることがほとんどです。

この章では、ヴィーガン認証やヴィーガン処方である、おすすめのヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

AMUSE（アミューズ）は、韓国ソウル発祥のヴィーガン＆ウェルネスビューティーブランドです。
フランスのEVE VIGAN®認証を取得した、自然な美しさと独自のアイデンティティが込められたヴィーガンコスメを提供しています（一部のスキンケア商品を除く）。

そんなAMUSEのおすすめアイテムは、ヨレやベタつきなく長時間持続する、35％高水分リップティントの「デューティント」です。

2022年に日本限定で発売された『東京モモ』は、1万個以上の販売を記録して話題となりました。

見たままの発色で澄んだ透明感の輝きが長時間続くデューティントは、唇の保湿もしてくれるうえ、アレルゲンフリーなのが魅力的です。

【AMUSE（アミューズ） デューティント】
1,738円（税込） 編集部調べ

DEAR DAHLIA（ディアダリア）は、庭園の女王と呼ばれるダリアの花からインスピレーションを受けて誕生した、韓国発祥のラグジュアリーヴィーガンビューティーブランドです。
すべてのアイテムにダリアの花エキスが配合されており、PeTAのヴィーガン認証も取得しています。

おすすめアイテムは、多彩に活用できるアイシャドウパレット「シークレットガーデンパレット（ティーパーティー）」。

9つのシェード・ベルベッドマット・シルキーシマ―・グリッターなど、多様なテクスチャ―が詰め込まれており、組み合わせによってさまざまな印象のアイメイクを楽しめます。

【DEAR DAHLIA（ディアダリア） シークレットガーデンパレット】
7,040円（税込） 編集部調べ

BBIA（ピアー）は、性別や年齢を問わず「自分らしさ」「美しさ」を追求する、韓国発祥のコスメブランドです。
プチプラですが高機能なラインナップが揃っており、一部の商品はフランスのEVE VEGAN®認証を取得しています。

おすすめアイテムは、アイシャドウ・涙袋・アイライナー・コンシーラーの4つの機能が1つになった万能アイライナーとして人気の「ラストオートジェルアイライナー」。

ウォータープルーフなので、メイクが崩れやすい目元にも使いやすいのがポイントです。

【BBIA（ピアー） ラストオートジェルアイライナー】
850円（税込） 編集部調べ

DYP COSMETHIC（DYPコスメティック）は、「自然と命にやさしいニューノーマルな世界へ」をコンセプトとするフランス発祥のメイクアップブランドで、PeTAのヴィーガン認証を受けているのが特徴です。

おすすめアイテムは、繊細な目元を引き立ててくれる「DYPアイシャドー」。

単色でも十分に使えますが、何色かをブレンドして使うと、ナチュラルな目元から洗練された目元まで、お好みでさまざまな印象を演出できます。
ケースと中身を別売する、エコロジーなシステムが採用されているのも特徴です。

【DYP COSMETHIC（DYPコスメティック）  DYPアイシャドー】
990円（税込） 編集部調べ

athé（アッテ）は、韓国発祥のヴィーガンコスメブランドです。
一部のアイテムを除いてフランスのEVE VEGAN®認証を受けており、メイクアップ・スキンケア・ヘアケアアイテムと幅広く展開しています。

おすすめアイテムは、明るく透明感のある自然なトーンアップを叶えてくれる「ヴィーガンリリーフ サンBB」。

SPF50+/PA++++なのに薄くて軽いつけ心地が特徴で、ピーチカラーのクリームが肌のキメやくすみをカバーしてくれます。
水分をたっぷり含むウォーターホールディングテクスチャ―で、肌のうるおいをキープしやすいのも嬉しいポイントです。

【athé（アッテ） ヴィーガンリリーフ サンBB】
2,690円（税込） 編集部調べ

BEIGIC（ベージック）は、自然由来の原料にこだわった韓国発祥のヴィーガンスキンケアブランドです。
すべてのアイテムに対して、動物性原料の使用なし＆動物実験も行わないというヴィーガン仕様なのが特徴として挙げられます。

そのなかでもおすすめは、肌にツヤとハリを与えてくれる「ルーセントオイル」。

肌の角層まで素早く浸透してうるおいを与えてくれる、軽い付け心地のブースターオイルです。
グリーンコーヒービーンオイル*¹・ツバキオイル*²・スクワラン*³が配合されており、肌に弾力とハリを与えてくれます。

【BEIGIC（ベージック） ルーセントオイル】
7,700円（税込） 編集部調べ

ONE THING（ワンシング）は、パッケージや広告などの不必要なコストを削減することで、コストパフォーマンスにすぐれたアイテムを生み出している韓国発祥のスキンケアブランド。
韓国ヴィーガン認証院のヴィーガン認証を取得しています（一部の商品を除く）。

おすすめのアイテムは、ひとつの成分にこだわってつくられた化粧水。
「ツボクサ化粧水」は、配合量95％を誇るツボクサエキス*⁴が、水分や栄養を供給してうるおいケアをサポートしてくれます。

悩み別に全14種類あるので、気になる方は他のアイテムもチェックしてみてください。

【ONE THING（ワンシング） ツボクサ化粧水】
150ml 1,590円（税込）/300ml 1,890円（税込） 編集部調べ

manucurist（マニキュリスト）はフランス発祥のグリーンビューティーブランド。
健康に害を及ぼす可能性のある9種類の物質*⁵を除去した、ヴィーガン＆クルエルティフリーなネイルポリッシュを提案しているのが特徴です。
 
おすすめアイテムの「green nail polish」は、キャッサバ・コットン・ジャガイモなどの植物由来成分を主成分とし、ココナッツオイル*⁶や竹エキス*⁷などが配合されています。
鮮やかに発色してくれるので、環境や健康に配慮しながら生き生きとした指先に。

【manucurist（マニキュリスト） green nail polish】
2,970円（税込） 編集部調べ

VIJECT（ヴィジェクト）は、植物由来の成分を配合したヘアケアブランドです。

おすすめは、The Vegan Societyのヴィーガン認定を取得した、頭皮と髪のエイジング（年齢に応じた）ケアができる「オイルインシャンプー＆トリートメント」。

ウチワサボテンオイル（オプンチアフィクスインジカ種子油）をはじめとした、9種類の植物由来オイル＋植物由来毛髪ケア成分*⁸が髪のきしみをなめらかに整えてくれます。
エアリースムースとモイストリッチの2種類があるので、好みや髪質にあわせて選んでみてくださいね。

【VIJECT（ヴィジェクト） エアリースムースセット/モイストリッチセット】
3,740円（税込） 編集部調べ

ethique（エティーク）は、原料からパッケージまですべてサスティナブルであると注目されている、ニュージーランド発祥のブランドです。
「15の無添加」を掲げ、なにを入れないかにこだわっており、川や海に流れたあとに微生物が分解できる成分でつくられています。
 
おすすめのアイテムは、髪にも自然にもやさしい固形タイプの「シャンプーバー＆コンディショナーバーセット」。
    
「潤いヘアケア」「デリケートヘアケア」「オイリーヘアケア」の3種類のセットがあり、髪のお悩みや個人差によって好みのタイプを選べるのがうれしいポイントです。

【ethique（エティーク） シャンプーバー＆コンディショナーバーセット】
4,488円（税込） 編集部調べ

先ほど紹介したヴィーガンブランドのみならず、ほかのブランドでも、一部のラインナップでヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメを販売している場合があります。

ここからは、ヴィーガンコスメ・クルエルティフリーコスメの人気アイテムをピックアップしてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

bareMinerals （ベアミネラル）は、ミネラルコスメで美しい素肌を目指す、クリーンビューティーのリーディングブランドです。

100％ミネラル*⁹成分が配合された、ロングセラーの「オリジナルファンデーション」もヴィーガンコスメのひとつ。

時間の経過とともにフィット感や自然なツヤ感を実感でき、乾燥による化粧崩れから肌を長時間守ってくれます。

【bareMinerals（ベアミネラル） オリジナルファンデーション L】
4,950円（税込） 編集部調べ

BIODERMA（ビオデルマ）は、フランス発祥の皮膚科学にもとづくスキンケアブランドです。

1本でメイク落とし・洗顔・うるおいケアをしてくれる「サンシビオ エイチツーオー D」も、実はヴィーガンアイテム。

肌の水分バランスを整えて、敏感肌でもやさしく保湿できます。メイク汚れだけではなく、花粉やPM2.5などの環境物質も取り除いてくれるのが魅力的です。

【BIODERMA（ビオデルマ） サンシビオ エイチツーオー D】
100ml 1,320円（税込）/250ml 2,783円（税込）/500ml 3,553円（税込） 編集部調べ

REVLON（レブロン）は、アメリカ発祥の老舗コスメブランドです。

そんなREVLONが提案するのは、ヴィーガンネイルの「ウルトラ HD スナップ！」。

動物由来の成分を含まないネイルで、爪をすこやかにケアしてくれます。
使いやすい速乾タイプなのに加え、平筆ブラシでムラなく塗れるのもうれしいポイントです。

【REVLON（レブロン） ウルトラ HD スナップ！】
1,100円（税込） 編集部調べ

HOUSE OF ROSE（ハウス オブ ローゼ）は、素肌みがきを提案する、自然派スキンケアブランド。

ブランドの代名詞ともいえる、ロングセラーのボディスクラブ「Oh！Baby ボディ スムーザー N」も、実はヴィーガンアイテムです。

温泉に含まれる3種の成分（硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム）のスクラブで肌を洗浄し、由布院温泉の天然温泉水（角質柔軟成分）とシルクパウダー（保湿成分）で、つるつる＆すべすべのなめらかボディに導いてくれます。

体温（37℃前後）でやわらかくなる肌ざわりは、一度使うとクセになると好評です。

【HOUSE OF ROSE（ハウスオブローゼ） Oh！Baby ボディ スムーザー N】
2,200円（税込） 編集部調べ

ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメは、動物や環境にやさしいだけではありません。配合されている成分にこだわりがあるからこそ、デリケートな肌にもやさしいのです。

動物愛護や環境保護について考えてみるのはもちろん、まずはヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメを手に取ってみて、そのよさを感じることから始めてみませんか？