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美容液の役割とは?種類別の特徴や使い方のポイント、おすすめのアイテムをご紹介

出典:adobestock

美容液の役割とは?種類別の特徴や使い方のポイント、おすすめのアイテムをご紹介

美容液とは、毎日のお手入れにプラスすることにより、気になる肌悩みをケアして理想の素肌を目指せるアイテムです。持っていると心強いアイテムとして位置付けられている美容液ですが、役割や種類について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、美容液の効果や役割、化粧水や乳液との違いを詳しく解説します。美容液の効果を引き出す使い方のポイントや、おすすめの美容液もご紹介していますので、ぜひスキンケアの参考にしてみてください。

カテゴリ | スキンケア
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美容液とは

美容液の役割

美容液の役割 出典:adobestock

美容液の主な役割は、肌悩みをケアする成分を肌に与えることです。乾燥の悩みであれば保湿成分、シミやくすみの悩みであれば美白*成分など、肌悩みに合わせた成分が配合されています。
また美容液は、化粧水や乳液などの他のアイテムと比べて、保湿成分などが豊富に配合されているのが一般的です。

さらに美容液のテクスチャーは、配合成分や期待できる効果に合わせて、みずみずしいエッセンスタイプやリッチなテクスチャーのミルクタイプなど幅広い種類があります。

* メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと

化粧水との違い

化粧水との違い 出典:adobestock

スキンケアの最初に使用することが多い化粧水は、肌のお手入れの基本アイテムです。大部分が水で設計されており、水溶性の保湿成分などが配合されています。
そんな化粧水の役割は、肌の角層に水分を与えて、肌の状態を整えることです。

とくに洗顔後の肌は、洗顔料によって肌のうるおい成分や皮脂が流され、肌の水分が蒸発しやすい状態になります。そのため、洗顔後やお風呂上がりにはなるべく早く化粧水をつけて、肌に水分を与えることが大切です。

一方、美容液は前述のとおり、肌悩みをケアする成分を肌に与えることを役割としています。美容液は、化粧水によって肌の状態を整えたあとに使用するアイテムです。

乳液との違い

乳液との違い 出典:adobestock

乳液は、水分と油分を乳化という技術で均一に混合したスキンケアアイテムです。クリームのようなテクスチャーで、肌に与えた水分を逃さないように油分のベールで肌にフタをする役割があります。

一般的には美容液よりも油分の配合量が多いため、美容液よりもあとに使用するアイテムです。また、美容液に配合されている成分を、肌にとどめる役割も担っています。

クリームとの違い

クリームとの違い 出典:adobestock

クリームは、油分が多く配合されているアイテムで、高い保湿効果と水分の蒸発を防ぐ役割が期待できます。
水分を逃さないために肌にフタをするという役割は乳液と同じですが、油分の配合量が乳液よりも多いため、よりしっとり感のある仕上がりで、水分をしっかりと閉じ込めることが可能です。
この役割から、基本的にクリームは、お手入れの最後に使用するものと覚えておきましょう。

なお、デパコスのクリームのなかには美容液レベルの成分が配合されており、美容クリームとして位置付けられているアイテムもあります。

【悩み別】美容液の種類

保湿美容液

保湿美容液 出典:adobestock

保湿美容液は、乾燥しやすい肌にうるおい成分を与える美容液です。ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、アミノ酸、スクワラン、植物エキスなどの保湿成分が配合されています。
みずみずしいテクスチャーからコクのある濃密なテクスチャーまでさまざまな使用感の保湿美容液があり、肌質に合わせて選べるのが特徴です。

保湿はスキンケアの基本ともいえるため、美容液選びで悩んだときは、まずは保湿美容液から検討してみるとよいでしょう。

美白*¹美容液

美白*¹美容液 出典:adobestock

美白*¹美容液は、メラニンの生成を抑えて、日焼けによるシミ、そばかすを防ぐ効果がある有効成分が配合された医薬部外品です。
主な美白有効成分として、「ビタミンC誘導体」「アルブチン」「トラネキサム酸」「プラセンタ」などがあげられます。

さらに「4MSK*²(SHISEIDO)」「グリチルレチン酸ステアリルSW(KOSE)」「PCE-DP*³(POLA)」など、メーカー独自の美白有効成分も開発されており、各社の独自性が現れていることがポイントです。
みずみずしいテクスチャーのものが多いため、さっぱりした使用感が好きな方にもおすすめできます。

*¹ メラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを防ぐ
*² 4-メトキシサリチル酸カリウム塩
*³ デクスパンテノールW

シワ改善にアプローチする美容液

シワ改善にアプローチする美容液 出典:adobestock

2016年7月にシワ改善の医薬部外品が日本で初めて承認されて以来、シワにアプローチする美容液は、多くのブランドから発売されています。
2024年2月時点で、日本でシワ改善の効能効果が認められている有効成分は「ニールワン*¹」「純粋レチノール*²」「ナイアシンアミド」「ライスパワーNo.11+」「VEP-M*³」の5種類となりました。

シワ部分にピンポイントで塗布できるクリームのような濃厚なテクスチャーや、とろみやコクのあるテクスチャーのものが多く、保湿効果も高めです。

*¹ 三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na
*² レチノールと同義で、資生堂による表記
*³ dl-α-トコフェリルリン酸ナトリウムM

ニキビを予防する美容液

ニキビを予防する美容液 出典:adobestock

ニキビを予防する美容液は、殺菌効果などが期待できる有効成分が配合された医薬部外品です。
主な有効成分として、「グリチルリチン酸ジカリウム」「イオウ」「イソプロピルメチルフェノール」「サリチル酸」などがあげられます。

ニキビができやすい場所に部分使いするタイプが一般的で、さっぱりとしたジェルやみずみずしいミルクジェルなど、皮脂が気になる方でも使いやすいテクスチャーが特徴です。

エイジングケア*美容液

エイジングケア*美容液 出典:adobestock

エイジングケア*美容液は、年齢とともに気になり始める肌の乾燥や、ハリ・ツヤ不足にアプローチするアイテムです。濃密なテクスチャーで、保湿力が高いという特徴があります。
「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「セラミド」などの保湿成分にプラスして、「ビタミンC誘導体」「ビタミンE誘導体」「酵母エキス」「ペプチド」「天然オイル」などの成分が贅沢に配合されていることが多いです。

また、乾燥による小ジワを目立たなくする効能評価試験済みのアイテムなども展開されており、年齢のサイン(シミ・くすみ・シワ)が気になり始めた方におすすめできます。

* 年齢に応じたお手入れのこと

【機能・用途別】美容液の種類

導入美容液

導入美容液 出典:adobestock

導入美容液には、お手入れの最初に使うことで、肌をやわらかく整え、あとから使うスキンケアアイテムのなじみをよくする働きがあります。洗顔直後の肌になじみやすいみずみずしいテクスチャーで、ブースター美容液とも呼ばれているアイテムです。

乾燥や紫外線の影響で硬くなった角層にうるおいを与えて、水分や美容成分がなじみやすい状態に整えてくれます。他の美容液とも併用しやすいので、プラスアイテムとして検討してみましょう。

部分用美容液

部分用美容液 出典:adobestock

部分用美容液とは、目もとや口もとなど肌悩みが目立ちやすい部分に、集中的に使用する美容液のことです。ピンポイントで塗布しやすいクリームタイプや直接塗りこめるスティックタイプなどがあります。

「目もとのシワが気になる」「頬のシミが気になる」など、ピンポイントの悩みをケアしたい方におすすめです。ご自身の肌悩みに合わせたアイテムを選びましょう。

朝用美容液(日中用美容液)

朝用美容液(日中用美容液) 出典:adobestock

朝用美容液(日中用美容液)は、保湿効果やエイジングケア*効果などにプラスして紫外線カット効果や化粧下地効果のある美容液です。多くの場合、肌にもなじみやすい、乳液のようなテクスチャーとなっています。
朝のスキンケアの最後にプラスすれば、日焼け止めや化粧下地の代わりになるため、時短につなげることも可能です。

なお朝用美容液(日中用美容液)には、UVカット成分(紫外線吸収剤や紫外線散乱材)が含まれているものが多いので、夜のスキンケアには使用しない点に注意しましょう。

* 年齢に応じたお手入れのこと

オイル美容液

オイル美容液 出典:adobestock

オイルがベースとなったオイル美容液は、肌をやわらかく整え、うるおいを保つ効果が期待できます。配合されている油溶性成分の種類によっては、保湿効果だけではなくエイジングケア*効果も期待できるアイテムです。

美容効果の高いアルガンオイルやアボカドオイル、ホホバオイルなどの植物由来成分を配合しているケースも多く見られます。
化粧水のあとに使用するタイプのほか、美容液や乳液のあとに使用するタイプもあり、オイルならではのツヤのある仕上がりで、しっとりとうるおいを閉じ込めてくれるアイテムです。

* 年齢に応じたお手入れのこと

美容液の効果を引き出す使い方のポイント

化粧水のあと、乳液の前が基本の順番

化粧水のあと、乳液の前が基本の順番 出典:adobestock

一般的なスキンケアアイテムは、水分の配合量が多いものを先に、油分の配合量が多いものをあとに使用します。そのため、美容液を使うタイミングは「化粧水のあと、乳液の前」が基本です。

<一般的なスキンケアアイテムの使用順序>

  • 1.クレンジング
  • 2.洗顔
  • 3.化粧水
  • 4.美容液
  • 5.乳液
  • 6.クリーム

複数の美容液を併用する際は、ジェルタイプの美容液を先に、乳液タイプやクリームタイプの美容液をあとから使用しましょう。

導入美容液やオイル美容液、日中用美容液は使用順序に注意

導入美容液やオイル美容液、日中用美容液は使用順序に注意 出典:adobestock

基本的には「化粧水のあと、乳液の前」に使用する美容液ですが、アイテムによっては次のような例外もあります。

  • ・導入美容液:洗顔直後(化粧水よりも前)
  • ・朝用美容液、日中用美容液:乳液やクリームのあと
  • ・オイル美容液:美容液や乳液のあと、お手入れの最後など

あとから使うスキンケアアイテムのなじみやすさを高める導入美容液は、洗顔直後、お手入れの最初に使用します。
また、朝用美容液(日中用美容液)は、乳液やクリームのあと(ベースメイクの直前)に使用するのが一般的です。油分がリッチに配合されているオイル美容液は、乳液のあとやお手入れの最後に使用するタイプもあります。

ただし、製品によっては使用順序が異なる場合もあるため、製品ごとの使用方法をよく確認することが大切です。

適切な使用量を守る

適切な使用量を守る 出典:adobestock

美容液の効果をしっかり引き出すには、適切な使用量を守ることも重要なポイントです。必ず、製品ごとの使用量の目安を確認して適量を使いましょう。
もったいないからと、適量よりも少ない量を使用していると、本来の効果を引き出せない場合もあります。また、早く効果を体感したいと思って、適量よりも多い量を使用してしまうと、肌なじみが悪くなったり、メイク崩れの原因になったりすることも。

美容液の効果を最大限引き出したいのであれば、アイテムごとに決められた適量を守ることが大切です。

ハンドプレスでしっかりなじませる

ハンドプレスでしっかりなじませる 出典:adobestock

美容液を肌になじませたら、手のひらで美容液を押し込む「ハンドプレス」で仕上げましょう。ハンドプレスでしっかり保湿成分を肌になじませれば、より高い保湿効果が期待できます。
部分用美容液の場合は、塗布した場所を指の腹で押さえるようにして、しっかりなじませてください。

美容液がしっかり肌になじんでいないと、あとから使う乳液やクリームのなじみが悪くなったり、日中の化粧崩れの原因になったりするため注意が必要です。

【悩み別】おすすめの美容液5つを厳選してご紹介

【コスメデコルテ】肌に溶け込むリポソーム保湿美容液

【コスメデコルテ】肌に溶け込むリポソーム保湿美容液 出典:DECORTÉ公式画像

多重層バイオリポソーム*¹が1滴に1兆個*²配合されているDECORTÉ(コスメデコルテ)の「リポソーム アドバンスト リペアセラム」。「第二の肌」という発想で、限りなく肌に近い構造や成分を研究して誕生した保湿美容液です。

たまねぎ状に重なったマイクロカプセルの層の中に、保湿成分を贅沢に内包しており、うるおいやハリ、ツヤ、キメなど全方位から美しい肌を目指せます。肌に溶け込むような心地よいテクスチャーで、肌質、年齢、性別を問わず使用できるアイテムです。

*¹ リポソーム:生体類似膜のリン脂質二重層を幾重にもかさねた構造からなる超微粒子カプセル。皮膚との親和性に優れており、素早く美容成分を角層に届けて、うるおいが長時間持続する特長があります
*² 1滴0.1mlとして算出(概算値)

【DECORTÉ(コスメデコルテ) リポソーム アドバンスト リペアセラム】
30ml 8,250円(税込)/ 50ml 12,100円(税込)/ 75ml 16,500円(税込) 編集部調べ

2024年7月22日時点

【メラノCC】Wビタミン配合の薬用美白美容液

【メラノCC】Wビタミン配合の薬用美白美容液 出典:ロート製薬公式画像

部分用としても全顔用としても使用できる濃密*¹なテクスチャーの美白*²美容液です。美白有効成分「ピュアビタミンC*³」と皮脂分泌抑制の有効成分「ビタミンB6」のWビタミンが配合されており、透明感のある健やかな印象の肌へと導きます。

さらに、皮膚を保護する有効成分「アラントイン」やニキビの原因菌を殺菌する「イソプロピルメチルフェノール」など合計4種の有効成分が配合されており、プチプラながらニキビ・肌荒れにもアプローチする多機能アイテムです。

*¹ 使用感のこと
*² メラニンの生成を抑えて、シミ、そばかすを防ぐ
*³ アスコルビン酸(活性型ビタミンC:誘導体ではないビタミンCのこと)

【ロート製薬 メラノCC 薬用しみ 集中対策 プレミアム美容液[医薬部外品]】
1,628円(税込) 編集部調べ

2024年7月22日時点

【POLA】シワを改善する有効成分として認められた独自成分「ニールワン®」を含んだ美容液

【POLA】シワを改善する有効成分として認められた独自成分「ニールワン®」を含んだ美容液 出典:POLA公式画像

2016年7月に、初めて日本でシワ改善の承認を得て話題となったPOLA(ポーラ)独自の有効成分「ニールワン®*」を配合したシワ改善美容液の2代目。新たにダイナミズムデリバリー仕様を採用し、有効成分「ニールワン®*」を肌の角層まで届けます。

シワが気になる部分に塗布する部分用美容液であり、コクのある濃密なクリームテクスチャーがピンポイントに塗布しやすいのも魅力の一つです。

* 三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na

【POLA(ポーラ) リンクルショット メディカル セラムN[医薬部外品]】
14,850円(税込) 編集部調べ

2024年7月22日時点

【FANCL】ニキビができやすい部分を集中ケアしてくれる美容液

【FANCL】ニキビができやすい部分を集中ケアしてくれる美容液 出典:FANCL公式画像

ニキビが気になる部分にピンポイントで塗れるニキビ予防の美容液です。ジェルエッセンスタイプで、気になる部分に素早くなじみ、厚みのあるジェルがしっかり留まります。

有効成分「トラネキサム酸」と「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されており、繰り返しがちなニキビを予防。さらにゆらぎやすい肌にアプローチするセージエキス*や、毛穴蓋に着目して研究されたウメ果実エキス*、漢植物エキス*も配合されており、肌バリアを整えます。

* すべて保湿成分

【FANCL(ファンケル) アクネケア エッセンス[医薬部外品]】
1,980円(税込) 編集部調べ

2024年7月22日時点

【DIOR】たくましいハリを引き出すエイジングケア*¹美容液

【DIOR】たくましいハリを引き出すエイジングケア*¹美容液 出典:DIOR公式画像

みなぎるようなツヤとたくましいハリを導くDIOR(ディオール)のエイジングケア*¹美容液です。マダガスカルのディオール ガーデンで収穫したロンゴザを発酵させて得た発酵エキス*²を、リポソーム*³とダブルベクターテクノロジーで角層のすみずみまで届けます。

98%が自然由来成分*⁴で構成された軽やかな乳液状の美容液が、なめらかに肌になじみ、ピンッとハリのある印象に導いてくれるアイテムです。

*¹ 年齢に応じたお手入れのこと
*² アフラモムムアングスチホリウム種子エキス、乳酸桿菌培養溶解質、酵母発酵エキス(すべて整肌成分)
*³ 生体類似膜のリン脂質二重層を幾重にもかさねた構造からなる超微粒子カプセル。皮膚との親和性に優れており、素早く美容成分を角層に届けて、うるおいが長時間持続する特長があります
*⁴ 自然由来指数98%(水66%を含む)ISO16128準拠

【DIOR(ディオール) カプチュール トータル ル セラム】
30ml 16,500円(税込)/ 50ml 23,100円(税込) 編集部調べ

2024年7月22日時点

毎日のスキンケアに美容液をプラスして肌悩みをケアしよう

美容液とは、肌悩みに特化した美容成分を配合したスキンケアアイテムです。気になる肌悩みに合わせて、あなたにぴったりの美容液を毎日のお手入れにプラスすれば、理想の素肌に近づけるはず。
ぜひこの記事を参考に、美容液を上手に活用して、美しく健やかな肌を目指してくださいね。

この記事を書いた人

RAXY Style 編集部

RAXY Style編集部がセレクトした旬のコスメやメイクのHow to情報をお届けします。いつもより輝けるキレイのヒントをお届けしていきます★

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