パーマは、パーマ剤1液・2液を使用する際の化学反応により、髪の形をウェーブやカールなどに変形させる美容技術。このとき使用するパーマ液は、基本的に刺激が強いため、髪や頭皮にダメージを与えてしまう可能性が高いです。
とくにパーマをかけたあとの髪は傷みやすい状態になっており、ヘアケアをしっかり行う必要があります。

また、パーマをかける一連の過程の中でキューティクルが開き、タンパク質などの健康な髪を保つ成分が流れてしまうことも、髪を傷ませる一因。このようなダメージを受けた髪は、パーマが落ちやすくなる原因にもつながります。

髪の傷みを極力軽減し持ちをよくするためにも、パーマ後は保湿成分を含むシャンプーやトリートメントを使用するなど、正しいヘアケアを心がけましょう。

パーマ後は髪が傷みやすくなっているため、保湿成分を含むシャンプーを使用するとよいです。具体的に、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、アミノ酸、グリセリンなどの保湿成分が配合されているかを確認しましょう。

また、パーマ液はアルカリ性が使用されている場合があるので、地肌と同じ弱酸性に向けてくれるようなシャンプーもおすすめです。代表的な弱酸性シャンプーとしては、マイルドな洗浄力のアミノ酸系や、ベビーシャンプーにも使われるベタイン系シャンプーがあります。

さらに、パーマによって失われたタンパク質を補ってくれる成分として、ケラチンやプロテイン、ビタミン類などにも着目してみましょう。なかには、パーマで傷んだ髪に特化したシャンプーもあるので、パーマ後の傷みや乾燥に悩んでいる方は使用を検討してみてください。
なお、パーマ後の髪をシャンプーするときはゴシゴシしたり引っ張ったりせず、中間から毛先に向かってやさしく洗うことを意識することが大切です。

パーマ後の髪には、洗い流さないトリーメントやヘアオイルなどのアウトバストリートメントを使用することも大切です。失われたうるおいや栄養成分や美容成分を髪の内部まで浸透させ、髪のツヤを取り戻しましょう。

またアウトバストリートメントは、ドライヤーの熱によるダメージも軽減できるメリットもあります。タオルドライをした髪にアウトバストリートメントをつけてから、ドライヤーを使用するようにしてみてくださいね。
なかには、熱の力を利用して髪の表面をコーティングしてくれるアウトバストリートメントもあるので、チェックしてみてください。

髪はタンパク質でできているため、高い温度でドライヤーをあてると、ダメージを受けてしまう可能性があります。パーマによるダメージに加え、ドライヤーの熱によるダメージも受けないように、ドライヤーの適正温度を守るようにしましょう。
ドライヤーの適正温度は70℃～80℃ですが、髪に近づけすぎたり、長時間使用したりすると温度が上がってしまうため注意が必要です。

なお、ドライヤーのなかには、髪の温度を感知して熱くなりすぎないようにコントロールしてくれたり、さまざまなモードがついていたりする商品もあります。記事の後半では、パーマ後の髪にもうれしいヘアケア機能がついたドライヤーもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

パーマの形状を落ち着かせるために必要な時間は、24時間～48時間と言われています。そのため、パーマをかけた当日はシャンプーで髪を洗わないようにしましょう。

とくにパーマをかけた当日は、薬剤の反応がまだ進行している可能性が高く、髪がデリケートな状態になっている場合が多いです。その状態の髪を洗ってしまうと、ダメージが進行したり、パーマが落ちやすくなったりする可能性があります。また、髪を乾かすときに、普段以上に乾燥しやすくなることもあるでしょう。

夏場など、どうしても髪の汚れが気になる方は、シャンプー剤は使わず、お湯で軽く流す程度にしてくださいね。

シャンプー後の濡れた髪は、キューティクルが開いていてデリケートな状態です。そのうえ、パーマはタンパク質の結合を切って、形を変えて再結合しているので、デリケートな状態で放置していると、ウェーブやカールなどのパーマの形状が崩れやすくなってしまいます。

髪のダメージを極力軽減してパーマの持ちをよくするためにも、お風呂上がりの髪は自然乾燥ではなく、ドライヤーを使用して速やかに乾かしましょう。
ただしドライヤーを使用するときは、強い風をあてたり、髪を引っ張りながら乾かしたりするとパーマが伸びてしまう可能性があるため、やさしく乾かすように意識してみてくださいね。

パーマをかけたあとは、ブラッシングを最小限に抑えましょう。なぜなら、パーマ後の髪は絡まりやすく、髪に負担がかかるとパーマが伸びて、形状を保てなくなる可能性があるからです。
いきなりブラシを通すのではなく、手ぐしで整えてから毛の間隔が粗めのブラシで髪をとかすことで、髪のダメージを極力軽減できます。

また、ブラシと髪の毛のあいだで生じる摩擦から髪を守るために、ブラッシング前にはヘアオイルやヘアミルクを使うこともポイントです。保湿成分や美容液成分などが髪の内部へ浸透するだけでなく、スタイリングもしやすくなります。

「kurokamiスカルプ」は、アミノ酸*¹が頭皮にうるおいを与えてくれるので、洗いながら髪を保湿できるシャンプーです。髪を保湿する成分として、加水分解シルクや加水分解コンキオリンなども配合しており、ツヤのある仕上がりを実現します。

さらに、古い角質をやわらかくするソープナッツエキス*²や、毛穴の汚れを洗い流すヤシ由来の洗浄成分*³が含まれていることもポイントです。もっちりした濃密な泡が髪を包み込んでくれるので、摩擦を軽減できます。

【haru（ハル） kurokamiスカルプ】
4,070円（税込） 編集部調べ

「プレミオール シャンプー」は、髪にうるおいを与える海藻エキス「アラリアエスクレンタエキス」や、頭皮の余分な皮脂や汚れにアプローチしてくれる海泥*¹を配合したシャンプーです。

オーガニック認証を受けた4つの植物*²から抽出したオイルによって、頭皮の油分バランスを整え、すこやかな髪へと導いてくれます。弱酸性、アミノ酸系洗浄成分配合で、甘くもフレッシュなアロマティックフローラルの香りです。

【La Sana（ラサーナ） プレミオール シャンプー】
130ml 1,430円（税込） 編集部調べ

「coconeクレイクリームシャンプー」は、泡立てない泥クリームが、頭皮と髪の汚れにアプローチしてくれるシャンプーです。
マイクロクレイには、5種類の海藻成分と、ココナッツやホホバなどの8種類のオーガニックオイルが配合されていて、髪にうるおいやツヤを与えてくれます。

シャンプーのほかにも、コンディショナーやトリートメント、ヘアパック、ヘッドスパなどの役割も兼ね備えているオールインワンシャンプーです。ベルガモットアールグレイの香りで、よりリラックス感のあるバスタイムを演出できます。

【hugkumi+（ハグクミプラス） coconeクレイクリームシャンプー】
3,780円（税込） 編集部調べ

「エルジューダ エマルジョン+」は、ケラチンタンパク質「CMDAK（カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン）」を配合した、ダメージヘアのためのヘアオイルです。
CMDAKは、ほかのケラチンタンパク質に比べて、長い時間髪に留まるという特徴があり、髪の内部まで浸透・吸着し、髪にうるおいを与えます。

「バオバブエキス*」配合で、髪のうるおいを保つだけでなく、パーマのやわらかな動きまでもキープしてくれるのもポイントです。
髪質に合わせて2種類のタイプから選ぶことができ、細い髪質の方は「エルジューダ エマルジョン」、普通～太い髪質の方は「エルジューダ エマルジョン+」を選ぶとよいでしょう。

【milbon（ミルボン） エルジューダ エマルジョン+】
2,860円（税込） 編集部調べ

「ボタニカルヘアオイル（ダメージケア）」は、保湿成分の高純度オリーブスクワラン*を配合しており、髪の油分と成分のバランスを整えて、すこやかな髪へと導いてくれるヘアオイルです。髪の一本一本に8種のアミノ酸を含む低分子ペプチドが髪の内部へ浸透してくれます。

パラベンフリー・合成着色料フリー・エタノールフリー・紫外線吸収剤フリー・サルフェートフリーの無添加設計にもこだわっていることもポイントです。
髪の悩みにあわせてモイストタイプやスムースタイプもあるので、ご自身に合ったタイプを選んでみてください。

【BOTANIST（ボタニスト） ボタニカルヘアオイル（ダメージケア）】
1,870円（税込） 編集部調べ

「モロッカンオイル トリートメント」は、保湿成分のアルガンオイルにより、指通りのよい髪へ導いてくれるヘアオイルです。アルガンオイルは、オリーブオイルの2倍～3倍のビタミンE（トコフェロール）を含んでいます。

また、MOROCCANOILはカラーやパーマの事前処理としても使用されており、薬剤によるダメージを軽減してくれることもポイントです。

【MOROCCANOIL（モロッカンオイル） モロッカンオイル トリートメント】
25ml 1,760円（税込）/ 100ml 4,730円（税込）/ 125ml 5,500円（税込） 編集部調べ

「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX2」は、ドライヤーが髪との距離に合わせて風の温度をコントロールし、熱によるダメージを軽減してくれる「センシングドライモード」を搭載したドライヤーです。

また、プラスイオンとマイナスイオンの2つのイオンが、パーマによるダメージを受けた髪にもうるおいを与えてくれます。
そのほか、温風と冷風を自動で切り替えてツヤを出してくれるビューティーモードなど、ヘアケア機能が充実した商品です。

【SHARP（シャープ） プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX2】

「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0Jは、高浸透ナノイー*¹搭載で、水分がキューティクルのわずかなすき間へ浸透し、髪にツヤとまとまりを与えてくれるドライヤーです。
また、高浸透ナノイー*¹とミネラル*²をたっぷり含んだ風が、髪の広がりやくせ・うねりを抑え、まとまりのある髪へ導きます。

「温冷リズムモード」「毛先集中ケアモード」「スカルプモード」「スキンモード」の、計4つのモードを使い分けることで、髪や地肌にうるおいを与えてくれることも特徴です。

【Panasonic（パナソニック） ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J】
38,610円（税込） 編集部調べ

「リファビューテック ドライヤープロ」は、空気中の分子をイオン化し、遠赤外線を加えて放射する技術「イオナイザー」によって、うねりやハネを抑え、まとまりのよい髪に導いてくれるドライヤーです。

対象物センサーが髪の温度を感知し、温度を自動でコントロールするため、熱によるダメージを軽減できます。
地肌用のモードや毛先をしっとり仕上げるモード、ふんわり仕上げるモードなどが充実しているので、ご自身の髪質に合わせて使い分けることも可能です。

【Refa（リファ） リファビューテック ドライヤープロ】
43,000円（税込） 編集部調べ

保湿成分が入ったシャンプーやアウトバストリートメントなどを活用したり、温度調節ができるドライヤーを使ったりすることで、パーマによる髪のダメージの軽減やパーマを長持ちさせることが可能になります。パーマをかけたあとの髪には、正しいヘアケアを行いましょう。

なお、今回ご紹介したおすすめのシャンプーやアウトバストリートメント、ヘアケア機能が搭載されたドライヤーも、パーマ後のヘアケアアイテムとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。