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髪が傷まないヘアアイロンの選び方や使い方は?おすすめのアイテムもご紹介
ヘアアイロンは、ヘアスタイルを整えるために使うアイテムですが、高温のプレートを直接髪に当てるため、髪にダメージを与えてしまう可能性があります。
そこで今回は、なるべく髪へのダメージを軽減できるヘアアイロンの選び方や使い方などを解説。
また、髪が傷まないおすすめのヘアアイロンを、ストレートヘアアイロン、カールヘアアイロン(コテ)、2WAYヘアアイロンのタイプ別にご紹介しますので、ご自身に合うアイテム選びの参考にしてみてください。
【基本編】ヘアアイロン選びでチェックすべきポイントってなに?
目的のヘアスタイルに合ったタイプか
ヘアアイロンには大きく分けて、ストレートアイロンとカールアイロン、2WAYヘアアイロンの3種類があります。それぞれで、目的や実現できるヘアスタイルが異なるため、なりたいスタイリングに合わせて選びましょう。
ヘアアイロンのタイプ | 目的 |
---|---|
ストレートヘアアイロン | くせ毛やうねりのある毛をまっすぐ伸ばす |
カールヘアアイロン | 巻き髪にする |
2WAYヘアアイロン | ストレートヘアアイロンとカールヘアアイロンの両方の機能をあわせもつ |
ストレートヘアアイロンは、手首を返して使うことで髪を巻くことも可能ですが、カールヘアアイロンでは髪をまっすぐにはできません。
両方の用途で使いたいときには、ストレートヘアアイロンもしくは2WAYヘアアイロンを選ぶとよいでしょう。
髪の長さに合ったプレートの幅や直径かどうか
次のように、ヘアアイロンのプレートの幅や直径には種類があり、髪の長さによって選ぶことが一般的です。
髪の長さ | ストレートヘアアイロン (プレート幅) |
カールヘアアイロン (直径) |
---|---|---|
ショート | 9mm~15mm | 19mm |
ボブ~ミディアム | 20mm~30mm | 26mm |
ロング | 35mm~45mm | 32mm |
ショートヘアには少しずつ毛束をはさんでスタイリングできる「プレート幅が細いタイプ」、ロングヘアにはたくさんの髪を一度にはさめる「プレート幅が広いタイプ」が向いています。
悩んだときには、ストレートなら20mm~30mm、カールアイロンなら32mmのアイテムを選ぶのがおすすめです。
扱いやすい重さか
髪をスタイリングするときは腕を上げた状態が続くので、ヘアアイロン選びにおいて重さは重要なポイントです。とくに髪が長い方や、時間をかけてスタイリングする方は、腕が疲れにくい軽量なヘアアイロンをおすすめします。
ヘアアイロンの平均的な重さは、プレート幅にもよりますが、300g~400g前後であることが一般的です。購入するときは重さの表記もチェックして、なるべく腕に負担がかからないものを選びましょう。
温まるまでの時間はどれくらいか
ヘアアイロンを使ってのスタイリングは、通学前や出勤前など、忙しい朝の時間帯に行う方が多いのではないでしょうか。時間がない朝に使用する頻度が高い方には、ヘアアイロンが温まるまでの時間が短いものを選ぶのがおすすめです。
なお、設定温度に温まるまでにかかる時間は、何℃に設定したのかによっても異なります。温まるまでに必要な時間はアイテムごとに記載されているため、確認してから購入するとよいでしょう。
できるだけ髪を傷ませないヘアアイロンの選び方とは?
(1)プレートのコーティングの素材を確認する
ヘアアイロンがどれだけ髪を傷めるかを決めるのは、髪に直接触れるプレートの素材です。
ヘアアイロンのプレートのコーティング素材は、主にフッ素樹脂、チタニウム、セラミックの3種類があり、それぞれ以下のように特徴が異なります。
プレートの素材 | 特徴 |
---|---|
フッ素樹脂(テフロン™) | 摩擦は小さいが、耐久性が低くコーティングがはがれやすい |
チタニウム(チタン) | 摩擦が少なく滑りがよいが、比較的高価 |
セラミック | 熱伝導率が高く、プレートが温まりやすく冷めにくい |
このなかで、摩擦が比較的少ないのはテフロン™ですが、劣化してテフロン™がはげてしまうと髪へのダメージが大きくなってしまう点は、理解しておきましょう。
また近年では、各メーカーが髪の滑りがよいコーティングを独自で開発し、工夫をしています。公式ページなどを確認し、それぞれの特徴を比較するとよいでしょう。
(2)温度調節の範囲をチェックする
ヘアアイロンは、温度が高ければ高いほど髪をセットしやすくなりますが、タンパク質が変性するため、ダメージも大きくなりやすいです。
一方、低温でのセットは、髪へのダメージは軽減できるものの、スタイリング自体が難しくなってしまいます。
また、毛質や髪の量などは人によって違うため、それぞれに合うヘアアイロンの温度は異なるものです。そのため、ヘアアイロンは髪の部位や髪質に合わせて温度調整できるアイテムを選ぶことをおすすめします。
とくに低・中・高など大まかな温度調整しかできないものは、ご自身の髪に適した温度に設定しづらいため、髪のダメージを避けたい人が選ぶ際には注意が必要です。
具体的には、140℃~180℃程度の範囲で、細かに温度設定できるヘアアイロンを選ぶとよいでしょう。
(3)髪を傷めにくい機能が備わっているとベター
以下のように、ヘアアイロンには、髪のダメージを抑えやすくなる機能が備わった高機能なアイテムもあります。
機能 | 特徴 |
---|---|
マイナスイオン | プラスの電気を帯びやすい髪にマイナスイオンを付着させ、髪の乾きすぎを防ぐ |
スチーム | 髪に水蒸気を吹き付け、髪の水分を補う |
遠赤外線 | 髪に熱を効率的に伝えることで、スタイリングの時間を短くする |
髪へのダメージを抑える機能が充実したアイテムは、価格が高い傾向があります。
しかし、ヘアアイロンを毎日使う場合は、なるべく髪のダメージを抑えやすい機能が備わったものを選ぶのがおすすめです。予算と照らし合わせながら、このような機能が充実しているかもチェックしましょう。
記事の後半では、髪が傷みにくいおすすめのヘアアイロンをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
髪が傷まないためのヘアアイロンの使い方とは?
適切な温度で使用する
ヘアアイロンは、高温で使えば使うほど髪がダメージを受けやすくなってしまうため、適切な温度で使用することが大切です。
具体的には、ストレートヘアアイロンなら160℃、カールヘアアイロンなら140℃を目安にするとよいでしょう。
ストレートヘアアイロンの温度の目安がカールアイロンよりも高い理由は、ストレートヘアにするときにアイロンを滑らせながら、短時間で当てることが多いためです。
また、前髪は、スタイリング時のやけどを防ぐため、120℃~140℃程度の低めの温度で使いましょう。
ただし、髪質が硬く太めならやや高温に、柔らかく細めならやや低温にするなど、髪質によって調節が必要です。何度か試し、ご自身の髪に合う温度を見つけてみてくださいね。
同じ部分に長時間当てない
同じ部分にヘアアイロンを当て続けると、髪が熱ダメージを受けてしまうため避けましょう。ストレートヘアアイロンなら2秒以下、カールヘアアイロンなら3秒~5秒以下に留めるのが無難です。
しかし、短い時間だと思いどおりのヘアスタイルにならないこともあるでしょう。かといって、同じ部分に何度もアイロンを当ててしまうと、髪がダメージを受けやすくなってしまいます。
ヘアアイロンでのスタイリングが短い時間で決まらないときには、プレートにはさむ毛束量を少なくしたり、設定温度を少し高くしたりするなど、工夫してみるとよいでしょう。
乾いた髪に使う
髪へのダメージを少しでも減らしたい場合、髪をしっかり乾かしてからヘアアイロンを使いましょう。
濡れた状態の髪の場合、60℃~70℃前後でタンパク質変性が始まってしまいますが、完全に乾いた状態の髪であれば、130℃前後までタンパク質変性が起こらないためです。
ヘアアイロンを使う前には、まずは濡れた髪を根元から毛先に向けて、きちんとタオルドライします。その際、タオルでゴシゴシと髪を擦り合わせるのは避けましょう。髪を擦り合わせてしまうと、摩擦によってキューティクルが剥がれ、水分や栄養が抜けやすくなり、髪のパサつきや枝毛などの原因につながります。
髪をタオルで乾かすときは、両手で毛先を挟んで押さえるように乾かしましょう。
タオルドライが完了したらドライヤーを使い、根元から毛先に向かって乾かします。そして、完全に髪が乾いたのを確認できたら、ヘアアイロンを使いましょう。
ヘアアイロン用のスタイリング剤で髪を保護する
ヘアアイロンを当てる前には、ヒートプロテクト機能があるスタイリング剤を付けて髪を保護すると、ダメージを受けにくくなります。スタイリング剤を選ぶときには、ヘアアイロン専用タイプを選ぶとよいでしょう。
なお、スタイリング剤はウォータータイプを選ぶことをおすすめします。ヘアオイルやヘアミルクなど油分が多いスタイリング剤は、油膜によって水分が飛びにくくなり、ヘアアイロンによるスタイリングがうまくいかないので避けるのが無難です。
ヘアオイルやヘアミルクによる質感を楽しみたい場合は、ヘアアイロンでスタイリングしたあとに、仕上げとして使うとよいでしょう。
髪が傷みにくいおすすめのストレートヘアアイロン3選
【Panasonic】髪に水分を届けるナノイー搭載!髪にフィットするヘアアイロン
『ストレートアイロン ナノケア EH-HS0J』は、プレートに施された「スムースグロスコーティングプラス」が、髪のつっかかりを抑えて摩擦が原因のキューティクルの損傷を防いでくれるヘアアイロンです。
プレートには「3Dクッション機能」も備わっているので、どの角度ではさんでも隙間なく髪にフィットし、髪をまっすぐ伸ばしてくれます。
プレート幅は約24mm、温度は130℃~200℃の間で5段階に調節可能です。ナノイーが髪内部にまで水分を届けることで、ツヤとまとまりのある印象の髪へと導きます。
【Panasonic(パナソニック) ストレートアイロン ナノケア EH-HS0J】
18,810円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
【KOIZUMI】スチーム機能搭載!髪に余分な圧力をかけないヘアアイロン
『マイナスイオンストレートアイロンKHS-8770』は、マイナスイオンがツヤのある健やかな印象の髪へと導いてくれるヘアアイロンです。
絹のように折り込まれたシルキーモイスト加工のプレートが、水分の蒸発を抑え、高温で使用しても熱によるダメージから髪を守ってくれます。
また、プレートが沈み込むので、髪に余分な圧力がかかることもありません。
プレート幅は24mm、温度は約80℃~200℃内で、13段階の調節が可能です。約25秒と、短時間で100℃まで温度が上がるので、忙しい朝にも役立つでしょう。
【KOIZUMI(コイズミ)マイナスイオンストレートアイロン KHS-8770】
9,900円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
【KINUJO】220℃でも水が弾けないプレート搭載!保湿力に優れたヘアアイロン
『KINUJO W-worldwide model-』は、熱による髪の水蒸気爆発を防ぎ、髪へのダメージを最小限に抑える独自開発の「シルクプレート®」が搭載されたヘアアイロンです。保湿力に優れているので、健康な髪に近い状態にキューティクルを整え、ツヤのある美しい印象の髪へと導きます。
プレート幅は24mm、温度は140℃~220℃までで20℃刻みで5段階に調節可能です。また、160℃になるまでが約30秒と、立ち上がりまでにかかる時間も短縮できます。
【KINUJO(キヌージョ) KINUJO W-worldwide model-】
13,200円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
髪が傷みにくいおすすめのカールヘアアイロン3選
【SALONIA】温度調節は5℃刻み!「セラミックコーティング」採用のヘアアイロン
『セラミックカールヘアアイロン』は、髪がひっかかりにくく、なめらかに滑る「セラミックコーティング」が採用されたヘアアイロンです。バレル直径は19mm・25mm・32mmの3種類から選べます。
温度は100℃~210℃の範囲内で、細かに5℃刻みで調節可能です。また、温度は赤文字でデジタル表示されるため、確認しやすくなっています。
【SALONIA(サロニア) セラミックカールヘアアイロン】
3,828円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
【CREATEs】遠赤外線効果で髪がうるおう!キューティクルを守るヘアアイロン
『エレメアカール』は、「プレミアムクレイツイオン®」の遠赤外線効果で、髪の水分の蒸散を抑えるヘアアイロンです。使うたびにうるおいとツヤのある印象の髪へと近づくことができ、長時間美しいカールを持続できます。
イオンチタニウムでコーティングされたバレル直径は、26mm・32mm・38mmの3種類から選択が可能です。温度は40℃~220℃の範囲で20℃ごとに10段階で調節できるので、髪質や髪のダメージレベルに合わせた温度を選べます。
【CREATEs(クレイツ) エレメアカール】
13,200円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
【KINUJO】長時間持続するカールを実現!シルクプレート®搭載のヘアアイロン
『絹女-KINUJO-カールアイロン』は、独自に研究開発した「シルクプレート®」が、高熱による髪の水蒸気爆発による傷みを抑えるヘアアイロンです。高温・保湿の「シルクプレート®」により、長時間カールスタイルをキープします。
バレルは全体にしっかりカール感を出せる28mmと、ゆるくフェミニンなスタイルを実現できる32mmの2種類から選択が可能です。温度は100℃~200℃の範囲内にて、10段階で調節できるので、ご自身の髪に合う温度を見つけられるでしょう。
【KINUJO (キヌージョ) 絹女-KINUJO-カールアイロン】
19,800円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
髪が傷みにくいおすすめの2WAYアイロン3選
【SALONIA】髪のひっかかりが少ないセラミックコーティングが採用されたヘアアイロン
『2WAYストレート&カールヘアアイロン』は、セラミックコーディングプレートのため髪にひっかかりにくく滑らかな仕様で、なりたいヘアスタイルを実現できる2WAYのヘアアイロンです。プレートバレルのサイズは直径32mmで、セラミックコーティングが採用されています。
温度は100℃~220℃の範囲で、5℃ずつ細かに調整可能です。また、ストレートとカールはワンタッチで切り替えできます。
【SALONIA(サロニア) 2WAYストレート&カールヘアアイロン】
3,828円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
【TESCOM】スチーム機能でなりたいスタイルを実現できるヘアアイロン
『プロテクトイオン2WAYスチームヘアーアイロン』は、しっかりくせをつけられるスチーム機能搭載で、なりたいヘアスタイルをかなえる2WAYアイロンです。
ストレート側には滑らせやすい「ナノセラミックコーティング」、カール側には髪を程よくはさんで巻きやすくしてくれる「ミラーコーディング」が採用されています。
バレルは26mmと32mmから選べて、温度は80℃~200℃の範囲で25段階に調節が可能です。マイナスイオンも搭載されているので、静電気を低減して髪の広がりを抑えてくれます。
【TESCOM(テスコム) elims estプロテクトイオン2WAYスチームヘアーアイロン】
9,240円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
【CREATEs】髪滑りがよいプレートとバレルがダメージを抑える2WAYヘアアイロン
『ハイブリッド2WAY』は、髪滑りがよいプレートとバレルが隙間なく髪をはさみ、ダメージを軽減しながらストレートヘアもウェーブヘアも自在に叶えられる直径32mmの2WAYアイロンです。
「クレイツイオン®セラミック」加工やフッ素ラバー加工が採用されたプレートで、ツヤのあるしなやかな髪に仕上がります。温度は80℃~220℃の範囲内で20℃ごとの8段階に調節でき、カールモードとストレートモードは、本体裏側のスイッチひとつで切り替えが可能です。
【CREATEs(クレイツ) ハイブリッド2WAY】
14,168円(税込) 編集部調べ
2024年10月1日時点
日常的に使うヘアアイロンはダメージの少ないものを選ぼう!
高温でスタイリングするヘアアイロンを使うとき、髪のダメージが気になる方も多いでしょう。
なるべく髪が傷まないようにするには、髪の滑りがよい工夫がされたり、温度を細かに調節できたりするアイテムを選ぶことをおすすめします。
また、髪をきちんと乾かしてからヘアアイロンを当てる、ヘアアイロン用スタイリング剤を使用するなど、使い方も大切です。
今回ご紹介したアイテムはどれもオンラインで購入できるので、比較したうえでご自身に合ったものを選んでみてください。