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《骨盤引き締めダイエット》とは?自宅でできる簡単なやり方で歪みを改善!
「骨盤を引き締めるとダイエットによい」という噂を、皆さん一度は耳にしたことがあるはず。ただし、自分の骨盤は歪んでいるのか、骨盤ダイエットでどのようなメリットがあるのかを正しく理解している方は少ないでしょう。
そこでこの記事では、自宅でできる骨盤引き締めダイエットのやり方や歪みの原因などを詳しく解説します。簡単なセルフチェック方法もご紹介しますので、この機会に自分の身体に深く目を向け、日々のダイエットに役立ててください。
原因(4)日常生活のクセ
デスクワークで無意識に足を組んでしまう方や、立ちっぱなしで疲れたときに片足重心になってしまう女性は多いですよね。日常生活でこのような左右差のある動きをクセのように行っている場合、骨盤が歪む原因になります。
また、いつも同じ肩にバッグをかける方も同様に骨盤が歪みやすいので、両方の肩にかけるよう意識することがおすすめです。
「骨盤引き締めダイエット」で期待できるメリットとは
メリット(1)お腹や前ももがすっきりする
骨盤ダイエットで骨盤の傾きを改善すると、次第に気になるお腹周りがすっきりしたり前ももが細くなったりする方が多いです。今まで諦めていた肌見せファッションも、心から楽しめるようになるでしょう。
ダイエットをしてもぽっこりお腹や前もものたくましさが解消できなかった方は、もしかしたら骨盤の傾きが原因かもしれません。
メリット(2)腰痛を軽減する
腰痛は、骨盤が前に傾いて腰を圧迫する骨盤前傾タイプの典型的な悩みです。とくに女性に多いタイプなので、普段腰痛がなくても生理前や生理中だけ腰が痛くなるというのも、おおむね骨盤の歪みが原因。
壁に後頭部とかかとを付けて立った状態で、握りこぶしが壁と腰の隙間へ簡単に入ってしまう方は要注意です。骨盤ダイエットで美しいボディラインと腰痛改善を実現しましょう。
メリット(3)ボディラインの左右差を改善する
骨盤ダイエットを行うと骨盤の傾きが正しい位置に矯正され、元の整った体型が手に入るでしょう。
身体の左右差は誰にでもあるものですが、その差が大きくなると体型の崩れにつながります。例えば足の長さやウエストのくびれ、肩の高さや首の側面の長さなど。これらのボディラインの左右差がある方は、自宅でできる骨盤ダイエットをこまめに実践してみてくださいね。
メリット(4)身体が疲れにくくなる
骨盤ダイエットで歪みを調整すると全身の筋肉をバランスよく使えるようになり、疲れにくい身体へ近付きます。インナーマッスルもしっかり機能することで姿勢維持が簡単になるので、身体にとって無駄な力を使わずに日常生活を送れるでしょう。
疲れにくい身体になると毎日アクティブに過ごせるうえ、ダイエットで大切な運動習慣も持続しやすくなります。
メリット(5)運動しても過剰な筋肉がつきにくくなる
「運動をすると足が太くなる」「肩ががっしりしてくる」という女性は、ほとんどの場合運動時に間違った姿勢で動いていると考えられます。女性はアスリートのように相当な負荷をかけなければ、簡単に筋肉が肥大することは少ないです。したがって、ダイエットのために自宅で行う運動であればとくに問題はないはず。
骨盤の歪みによって姿勢が崩れやすくなっている可能性もあるので、冒頭のセルフチェックをしてみてください。
自宅で矯正!【タイプ別・骨盤ダイエット】おすすめのやり方
骨盤タイプに沿ったストレッチ&エクササイズがポイント
適切な骨盤ダイエットとは、自分の骨盤タイプに沿ったストレッチとエクササイズのやり方が重要になります。間違ったやり方は、骨盤の歪みを悪化させる可能性があるからです。セルフチェックの結果をもとに、骨盤前傾タイプと骨盤後傾タイプどちらかのやり方を選んでください。
毎日の入浴後、身体が温まっている時間帯に行うのがおすすめです。
骨盤前傾タイプ|骨盤ダイエットのやり方
(1)前もものストレッチ
骨盤前傾タイプ|前もものストレッチ
- 1.両足を前に伸ばして座り、手を後ろについて身体を支える
- 2.片足を折って、足先をヒップの隣に置く
- 3.前ももの伸びを感じるところで深呼吸をして、30秒間ストレッチ
- 4.反対側の足も同様に2〜3を行う
骨盤前傾タイプは前ももの張りが強いため、上記のようなストレッチが欠かせません。上半身を無理に倒そうとせず、おへそを引き込むように腰を丸めて反り腰にならないように注意して行ってください。
(2)腰・背中のストレッチ
骨盤前傾タイプ|腰・背中のストレッチ
- 1.四つ這いの姿勢になって肩の下に手を、ヒップの下に膝を置く
- 2.息を吐きながら、おへそを見るように頭を下げて腰を丸くする
- 3.息を吸いながら1の姿勢に戻る
- 4.2〜3の動きを呼吸に合わせて10回行う
骨盤前傾タイプに多い反り腰を解消するストレッチです。動きに慣れたら、背骨が1骨1骨なめらかに動くように意識してみてください。
肩や太ももに力が入らないように注意し、胴体以外の筋肉は脱力させましょう。
(3)ヒップ下部のエクササイズ
骨盤前傾タイプ|ヒップ下部のエクササイズ
- 1.膝を立てた仰向けになり、膝よりかかとが前に出る位置に両足を置く
- 2.両手のひらは下に向け、ヒップの横に置く
- 3.床と腰の隙間をなくすように骨盤を後傾させる
- 4.そのままヒップを持ち上げ、肩と膝を一直線にする
- 5.床に着かないギリギリの位置までヒップをゆっくり下げる
- 6.4〜5の動きを10回繰り返し、最後は4の位置で小刻みに10回上下する
- 7.1〜6の一連の動きを3セット行う
かかとをヒップから少し離した位置に置くことで、骨盤前傾タイプが弱いヒップ下部からもも裏にアプローチします。途中で腰が反らないように注意して行ってください。
骨盤後傾タイプ|骨盤ダイエットのやり方
(1)もも裏のストレッチ
骨盤後傾タイプ|もも裏のストレッチ
- 1.つま先を立てた正座になり、上半身を床に倒して両手を伸ばす
- 2.手のひらで床を押して背中を縦に伸ばす
- 3.背中をまっすぐ伸ばしたまま無理のない範囲で膝を伸ばし、ヒップを高く上げる
- 4.おへそを引き込み、手からヒップが一直線になるようにインナーマッスルを意識する
- 5.大きくゆっくりと深呼吸をして、30秒間もも裏の伸びを感じる
- 6.1の姿勢に戻り、呼吸を整えてから合計3セット行う
最初は姿勢を維持することが難しいですが、コツをつかむと簡単にもも裏が伸びるのでおすすめ。同時に、インナーマッスルや背筋の強化、足首の柔軟性がアップするため、骨盤後傾タイプはぜひ継続してほしいやり方です。
(2)お腹のストレッチ
骨盤後傾タイプ|お腹のストレッチ
- 1.うつ伏せになり、足の甲をまっすぐ伸ばした状態でセットする
- 2.両手をバストの横に着き、ひじを伸ばして上半身のみ起こす
- 3.顎を軽く引き肩を下げて、お腹の筋肉を縦に伸ばし30秒間キープする
- 4.足先を見るように振り返り、軽くねじりながら伸ばす
- 5.反対側も4と同様に行う
骨盤後傾タイプは、腹直筋というお腹の中央の筋肉が硬くなっている可能性が高いため、しっかり縦に伸ばしましょう。ねじりをくわえることで筋肉の伸びる角度が変わり、より簡単にアプローチできます。
(3)ヒップ上部のエクササイズ
骨盤後傾タイプ|ヒップ上部のエクササイズ
- 1.四つ這いの姿勢になって肩の下に手を、ヒップの下に膝を置く
- 2.骨盤の左右の高さを平行にキープしながら、片足を後方に伸ばす
- 3.伸ばした足をヒップより高い位置に上げ、膝を曲げて足の裏で天井に向かって10回プッシュする
- 4.一度休憩を入れ、3の動きを合計3セット行う
- 5.反対側も、2〜4の動きを行う
太ももに余計な力が入らないように、無理のない高さで足を上げましょう。注意点は、反動で動くのではなくヒップの上部を意識して1回ずつ丁寧に行うことです。
この記事を書いた人
佐々木ちか
大手エステ会社にてエステティシャンとして10年間従事。接客業の傍ら、店舗運営、広告モデル、技術教育に携わる。ライターに転身後、各種メディアにて美容・健康分野の執筆をスタート。現場経験を活かした濃厚で手触り感あるコンテンツを心がけている。こだわり深いコスメに目がない。東京下町にて夫と猫の3人暮らし。