骨盤の歪みと聞くと、「骨が歪んでいる」「骨盤が開いている」と思われがちですが、実際には日常生活で骨盤自体が歪んだり開いたりすることはほとんどありません。

上半身と下半身の境に位置する骨盤が簡単に歪んだら、私たちは姿勢を保てなくなってしまいます。では、ダイエットを妨げる「骨盤の歪み」の正体は一体何なのでしょうか？

骨盤の歪みとは、骨盤が前後左右に傾いたり左右どちらかに回旋したりと、バランスを失っている状態を指します。

通常は、骨盤周辺の筋肉に負荷がかかると、筋肉が縮んで骨盤が自然に傾く仕組み。それ自体は問題ありませんが、悪い姿勢や歩き方のクセが続けば、柔軟性を失った筋肉が原因で骨盤は常に傾きっぱなしの状態になります。すると、重心をとるために全身のボディラインにも悪影響が。その結果、ダイエットの停滞や肩こり・腰痛などの悩みにつながりやすくなるのです。

サロンで骨盤矯正や骨盤の引き締めなどのダイエット施術を受けて、身体によい変化を感じたという女性は多いでしょう。ただし、これはほとんどの場合が周辺の筋肉をケアしたことによる結果です。

骨盤の傾きが日常生活によるものであれば、自宅で自分の習慣を見直すだけでも、自然と正しい骨盤へ矯正できるはず。さらに、自分の身体に合ったストレッチやエクササイズを取り入れて凝り固まった筋肉を解消すると、よりスピーディーなダイエットが可能です。

骨盤の歪み・簡単セルフチェックのやり方

4の鏡チェックで、手の角度が床とほぼ垂直であれば理想的な骨盤なので、引き続き今の生活習慣をキープしましょう。中指と親指のどちらか一方が大きく前に出ている場合は要注意。今回ご紹介する骨盤引き締めダイエットがおすすめですよ。

姿勢の崩れは、骨盤の歪みの大きな原因になります。とくに、多くの方は猫背に悩まされており、頭部が胸より前に突き出している方が多いですよ。頭の重さはおよそ4〜6kgもあるため、全身でバランスをとろうとした結果、骨盤が歪むのです。

姿勢が悪いことによる影響は骨盤だけでなく、肩こりや腰痛の原因にも。心当たりのある方は自宅でできる骨盤ダイエットを実践し、正しい姿勢をキープできるようにしましょう。

私たちは毎日平均5000〜7000歩程度歩くので、日々の歩く姿勢はとても大切です。間違った歩き方が定着すると、歩けば歩くほど骨盤が歪みやすくなり、美しいボディラインに悪影響を及ぼします。

また、正しい歩き方は全身運動になるため、ダイエット中の方や良好な健康状態を長く保ちたい方は、自分の歩き方をしっかり見直しましょう。

筋肉は全身に分布していますが、その中でも背骨の周辺部分にあるインナーマッスルは、姿勢を維持するために必要な筋肉群。そのため、インナーマッスルが不足すると正しい姿勢を維持する力が弱くなり、骨盤の歪みにつながる可能性があります。

意識だけではなかなか姿勢を維持できない方は自宅でエクササイズを行い、インナーマッスルを鍛えることがおすすめ。ぽっこりお腹を引き締めてくれるので、ダイエットにもぴったりです。