出典:adobestock
初心者でも安心!フォームローラーの簡単な使い方と部分ごとにほぐすコツとは?
テレワークやスマホを長時間見ていると、体が硬くなり不調を感じる人も多いのではないでしょうか?そこでおすすめなのが、筋肉をほぐし柔軟性を高めてくれるフォームローラー。
この記事では、フォームローラーの正しい使い方や注意点、部位別に簡単にほぐせるコツを紹介します。運動不足の人や初心者でも扱いやすく、自宅で簡単にできるのでぜひ参考にしてください。
ダイエットをしている人
筋膜をリリースすれば筋肉が刺激されほぐれるため、血行がよくなり基礎代謝がアップします。代謝が上がると痩せやすくなり、日常生活を送っているだけで体重減が期待でき脂肪もつきづらくなるメリットが◎。
筋膜が硬く筋肉も凝っている状態だと、血流が悪くなりむくみの原因にもなります。フォームローラーでやわらかくほぐし、老廃物を排出することでむくみの解消にもなり、筋肉にも刺激を与えられるため体の引き締め効果があるといえるでしょう。
初心者でも簡単【フォームローラー】の基本の使い方
フォームローラーの基本の使い方
- 1.凝りやハリが強い部分にあたるようフォームローラーをおき体をのせる
- 2.ゆっくりペースで呼吸しながら前後・左右に体を揺らしリラックスする(1ヶ所につき10〜15秒が目安)
- 3.最後にストレッチをする
自重をかけて行うため、痛みなどを感じたら調整しながら無理のない程度に行いましょう。
基本の使い方(1)ほぐしたい部分の下にフォームローラーをおく
凝りやハリが強く、疲労を感じる部分にフォームローラーをおき体をのせます。自分の体重をかけてゆっくりローラーを転がしながら、マッサージするようにほぐしてください。凝りが気になる部分にローラーがあたるように調整しながら行いましょう。
痛みを感じる場合は無理をせず、ローラーにのせる体重の負荷を調節しながら行ってください。呼吸を忘れずに!
基本の使い方(2)ゆっくりペースで左右に体を揺らしリラックス
フォームローラーに体をおいた状態のまま、左右前後に体を揺らしリラックスしましょう。さまざまな方向にローラーを動かすことで、しっかり筋膜をはがせます。緊張していた筋肉が緩むことでリラックス効果が期待できるでしょう。
また、早く動かすのではなくゆっくりほぐすペースでやるのがコツです。痛みを感じる場合は無理しない程度に行いましょう。
基本の使い方(3)最後にストレッチ
フォームローラーで筋肉をほぐしたあとは、血行を促進させ可動性をさらに高めるためにもストレッチを行いましょう。ほぐした筋肉の周辺を重点的にゆっくりとストレッチするのがおすすめです。ストレッチを行う際にも呼吸を忘れずに!
【フォームローラー】使い方のコツを部位別に紹介
部位別の使い方(1)ガチガチの首・肩コリをケア
首・肩こりのマッサージ
- 1.仰向けになり両ひざを立てる
- 2.首の下にローラーを横向きにおき、首を左右に動かす
- 3.前後にも動かし、頭頂部や首の上までほぐす
- 4.フォームローラーを背中の上部にずらし、頭を両手で支える
- 5.お尻を浮かせたまま前後に動き、肩甲骨の内側をほぐす
- 6.肩甲骨の下あたりにローラーをあて、お尻を下ろしひじを上に伸ばして深呼吸する
コリが気になる部分にあてながら、大きくゆっくり動かすのがコツ。慣れてきたら少しずつ角度を変えて、動きに変化をつけましょう。初心者の方は息を止めがちなので、呼吸も意識して。
部位別の使い方(2)背中の筋肉をケア
背中ケアのやり方
- 1.横向きにローラーをおき背中をのせる
- 2.頭のうしろで両手を組みひじを上に向け、両ひざを立ててお尻を浮かせながら前後に転がす
- 3.ローラーを止めて足を伸ばし、深呼吸しながらだらんと脱力
- 4.縦にローラーをおき、背中から頭までをのせる
- 5.手をぐーっと上のほうへ伸ばし、深呼吸しながらキープ
背中には脊柱起立筋が存在し、身体の軸である背骨を支える働きがあります。デスクワークなどで同じ姿勢が続くことで疲れが溜まりやすくなるため、フォームローラーで部分ケアしましょう。
コツはフォームローラーを横向き・縦向きの両方で筋膜にアプローチすること。手を上に伸ばしたとき、左右に揺れるとリラックス効果もあります。痛みがある場合は動かずそのままキープしましょう。脱力したり伸ばしたりするときに深呼吸をするのがポイント。
部位別の使い方(3)腰痛を改善するケア
腰痛ケアのやり方
- 1.フォームローラーを横向きにおき、腰にあたるように体をのせる
- 2.両ひざを立てて胸の前で手を組み、お尻を浮かせた状態で前後に動かす
- 3.ローラーを下にずらし、頭とかかとを床につけた状態でキープ
- 4.左右に腰を振り、ゆっくりとほぐす
- 5.ローラーの上に座るようにお尻をのせ、前後に動かす
初心者の方でバランスが取りにくい場合は、床に手をついて体を支えましょう。前後に動かすだけでなく、左右に腰を振ることで効率的にほぐせます。やりすぎると逆効果になり腰痛がひどくなってしまうため、回数は10回前後がおすすめです。
部位別の使い方(4)大きな筋肉をほぐすお尻のケア
お尻ケアのやり方
- 1.フォームローラーを横向きにおき、その上に座る
- 2.うしろ側に手をつき、体を支えながら前後に動かす
- 3.上:手をうしろ、少し遠くにおきローラーを前後に転がす
- 4.下:骨盤を立てて、ローラーを前後に転がす
- 5.横:斜め横を向きひじをついてローラーを前後に転がす
- 6.左右同様に行う
同じ姿勢で長時間座っていると血行不良となるため、デスクワークの方にとくにおすすめのケア方法です。お尻をほぐすことで、腰痛改善にも繋がりますよ。
お尻は面が広いため、上下左右に分けてほぐすのがコツです。横は硬くなることが多いため、硬いと感じる部分を重点的にほぐしてください。痛みがある場合は負荷を調節しましょう。
部位別の使い方(5)ぽっこりお腹をほぐすケア
お腹ケアのやり方
- 1.横向きにしたフォームローラーが肋骨から骨盤の間にくるように、うつ伏せの状態でのる
- 2.両ひじ・両ひざで体を支えながら目線は少し斜め前を向き、20秒間キープ
- 3.ゆっくり深呼吸する
- 4.おへそあたり・下腹部もそれぞれ20秒間軽く圧迫する
- 5.下腹部にローラーをずらし、お尻の穴をキュッと締めてお腹に力を入れながら前後に細かく動かす(20〜30秒程度)
ぽっこりお腹や反り腰の改善に効果的です。また、お腹を刺激することで便秘解消にも繋がります。
肋骨は、強い力がかかると骨折する可能性があるため、フォームローラーが肋骨にあたらないように注意してください。また、食事後すぐに行うと消化不良を起こす可能性があるため避けましょう。
部位別の使い方(6)美脚を目指せる太ももケア
太ももケアのやり方
- 1.前もも:フォームローラーを横向きにおいて前ももをのせ、両ひじをつき前後に大きく動かす
- 2.外もも:横向きになり外ももをローラーにのせ、上半身は起こした状態で手で体を支えながら前後に転がす(反対も同様に)
- 3.内もも:ローラーを縦向きにし足を股関節から90度に曲げ、内ももにあたるようにおいて転がす
- 4.裏もも:横向きにしたローラーを片足の裏ももにあて、手はうしろについてお尻を浮かせた状態で前後に大きく動かす(反対も同様に)
脚が冷えやすい・むくみやすい方におすすめです。また、美尻・美脚効果もあるためしっかりとほぐしましょう。
お尻とお腹を締め、反り腰にならないよう体幹を安定させてください。裏ももは面積が広いため、ひざ裏からお尻まで広い範囲を大きく転がしましょう。また、角度を変えながらフォームローラーを転がすと全体をほぐせるのでおすすめ。
やり始めは痛みを感じるので、初心者の方は10〜15秒程度から始めてください。継続することで筋肉がほぐれ、痛みも少なくなりますよ。
部位別の使い方(7)張ったふくらはぎをやわらかくするケア
ふくらはぎケアのやり方
- 1.横向きにしたフォームローラーにひざ裏をのせ、右足を左足の上に重ねて左右にひねりほぐす(30秒程度)
- 2.反対側も同様に行う
- 3.左足をフォームローラーにのせ、一直線になるよう意識しながら前後に転がす(30秒程度)
- 4.角度を変えながら外側、内側と行い全体的にほぐす
- 5.反対側も同様に行う
ひざ裏の痛みを感じるところにフォームローラが当たるようにし、左右にひねるのがコツ。ひざ裏には血管やリンパ管が集中しているため、ふくらはぎが張りやすい方やむくみやすい方に効果的です。ただし繊細な場所でもあるので、やさしくほぐしてください。
ふくらはぎは老廃物が溜まりやすい場所なので、定期的にほぐしましょう。初心者の方で痛みを感じる場合は、上半身を後ろに倒し両肘を後ろにつくと、ふくらはぎにかかる圧を調整できますよ。