髪の毛は、夜寝ている間に枕とこすれ合ったり、朝起きてから寝ぐせや絡まった髪をとかす際に摩擦が生じたりすることによって、ダメージを受けてしまうことがあります。
摩擦によって剥がれてしまったキューティクルやパサついた毛先は、朝起きてからすぐにヘアケアすることが必要です。

朝のヘアケアとして、洗い流さないトリートメントやヘアオイルをつけることで、摩擦によるダメージを軽減できます。

朝のヘアセットでヘアアイロンやドライヤーを使用する前は、ヘアミルクで保湿をしたりヘアオイルで髪の表面を保護したりすることが大切です。

髪に何もつけないままヘアアイロンやドライヤーの熱を与えると、髪の内部の水分が失われてしまうだけでなく、ヘアアイロンとの摩擦による切れ毛やキューティクルの剥がれにもつながります。また、髪はタンパク質でできているので、熱によって髪質が硬くなり、ごわつく原因につながる可能性もあるでしょう。

ヘアアイロン用のヘアオイルのなかには、熱の力を利用して髪をコーティングしてくれる商品もあります。記事の後半では、おすすめのヘアオイルや、忙しい朝にもうれしいスプレータイプのヘアウォーターもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外出すると、髪は気づかぬうちに乾燥や紫外線によるダメージを受け、パサついたり、カラーが色落ちしたりする可能性があります。とくに、日光がダイレクトに当たる頭頂部のケアは重要です。

朝、外出をする前には、髪に振りかけるUVスプレーなどで必ず対策をしましょう。なかには、体と一緒に、髪にも使える商品や、ヘアコロンの役割も兼ねている商品もあります。

寝ている間に受けた摩擦や、ヘアアイロンの熱によるダメージを軽減するためにも、洗い流さないトリートメントやヘアオイルでヘアケアをすることが重要です。
適量を手にとり、とくに傷みが気になる部分になじませてください。このとき、洗い流さないトリートメントやヘアオイルを頭皮につけると、毛穴の詰まりやベタつきの原因につながるため注意が必要です。

また、髪質が柔らかい方や毛が細い方は、ヘアオイルをつけすぎると重たくねっとりした印象になるため、さらっとしたミストタイプのものが使いやすいですよ。
ほかにも、パーマをかけた方向けの商品や、理想のスタイリングに合わせた商品もあるので、ご自身に合ったヘアオイルを選びましょう。

洗い流さないトリートメントやヘアオイルを髪につけた後は、手ぐしで整えてからブラッシングをしましょう。
髪の絡まりやうねりを整えようといきなりブラシを通すと、ブラシとの摩擦で髪が傷んでしまうこともあるため、先に手ぐしで整えることが大切です。

また、ブラッシングをすることによって、洗い流さないトリートメントやヘアオイルが、髪1本1本をコーティングしてくれます。
使うブラシにもサイズや形、素材などさまざまなものがあるので、ご自身の髪質に合った商品を選ぶとよいでしょう。

朝、ヘアアイロンをする前には、ヘアアイロン用のスタイリング剤（ベース剤）を使用しましょう。
専用のスタイリング剤を使用することで、ヘアアイロンによる髪への摩擦や熱のダメージを軽減し、セットの持ちがよくなります。また、髪がまとまりやすくなるので、髪のうねりを取りやすく、スタイリングがしやすくなることもメリットです。

なお、スタイリング剤をつけて使用したヘアアイロンは、そのままにするとベタつきの原因になるので、冷めたあとにやわらかい布などでふき取ってくださいね。

髪の紫外線対策には、髪用のUVスプレーを使用しましょう。服や靴にかかっても白くならないタイプの商品だと、お出かけ前の玄関や外出先でも使いやすいです。

ほかにも、石鹸で落ちるタイプをはじめ、乾燥や紫外線による髪のダメージを軽減してくれたり、ヘアスタイルをキープしてくれたりするUVスプレーもあります。
ヘアコロンも兼ねているスプレーは、朝、うなじや襟足に使用すれば、1日中よい香りを楽しめるでしょう。

「エッセンスインヘアミルク」は、朝の寝ぐせや指どおりの悪さに悩む方におすすめのアウトバストリートメントです。CMC類似成分*¹が髪の内部へ浸透し、高保水ミルク*²が表面をコーティングするため、うるおいのある髪へと導いてくれます。

また、熱に反応して疑似的なキューティクルを作ってくれるため、ドライヤーやヘアアイロンの熱によるダメージを軽減してくれることもポイントです。しっとりとしたミルクタイプなので、乾燥で髪が広がりやすい季節のスタインリングにも使いやすいでしょう。

【ORBIS（オルビス） エッセンスインヘアミルク】
1,320円（税込） 編集部調べ

「リファロックオイル」は、熱に反応するヒートケア成分*が、ダメージ部分に吸着して保護するため、アイロンの熱でダメージケアができるヘアオイルです。独自の熱伝導仕様により、熱を素早く下げて、朝スタイリングしたヘアスタイルを維持してくれます。

髪質やスタイリングに合わせて2つのテクスチャーから選ぶことができ、しっとり重めのスタイルの方は「リファロックオイル」、ふんわりとしたニュアンスのスタイルの方は「リファロックオイルライト」を選ぶとよいでしょう。

【ReFa（リファ） リファロックオイル】
2,640円（税込） 編集部調べ

「マペペ つやつや天然毛のミックスブラシ」は、コシのある猪の毛を使用しており、朝の寝ぐせを抑えるのにブラシです。朝だけでなく、シャンプー前や就寝前にも使用することで、絡まった髪にもアプローチできます。

猪の毛に加えてナイロン毛もミックスしているので、髪に程よいテンションがかかり、ストレートヘアのブローにも効果的です。毛先は丸いピンヘッドになっていて、頭皮に心地よい刺激を与え、血行も促してくれます。

【シャンティ マペペ つやつや天然毛のミックスブラシ】
1,485円（税込） 編集部調べ

「（R）INBATHテツキ プレミアムブラック」は、特殊な表面加工によって静電気を吸着するため、静電気によるダメージを抑制し、ツヤのある印象の髪へと導いてくれます。濡れた髪にも使用できるので、トリートメントを髪になじませるときにも使用が可能です。

さらに、なめらかな表面加工が髪との摩擦を最小限に留めてくれ、髪へのダメージを軽減してくれます。

【LOVECHROME（ラブクローム） （R）INBATHテツキ プレミアムブラック】
6,160円（税込） 編集部調べ

「ALLNA ORGANIC」のヘアウォーターは、ハネやうねり、ボサつきなど、さまざまなタイプの寝ぐせを抑えてくれる商品です。パサつきを抑え、スタイリングしやすい髪へ導いてくれるため、朝のヘアセットの時短にもつながります。

さらっとしたウォータータイプですが、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分も配合されているので、髪にうるおいとツヤを与えてくれるのも魅力的です。

【ALLNA ORGANIC（オルナオーガニック） ヘアウォーター】
2,037円（税込） 編集部調べ

「coconeヘアエッセンスオイルモイスト」は、熱を加えることで、髪のキューティクルを整える働きがあり、ヘアアイロンの熱によるダメージを軽減してくれるヘアオイルです。

厳選された8種類のボタニカルオイル*が傷んだ髪をコーティングし、しっとりツヤのある髪へ導きます。シリコン、パラベン、エタノール、合成着色料、紫外線吸収剤、鉱物油、石油系界面活性剤すべて不使用で、肌が弱い方でも使いやすい商品です。

【hugkumi+（ハグクミプラス） coconeヘアエッセンスオイルモイスト】
2,980円（税込） 編集部調べ

「紫外線予報 透明UVスプレー」は、SPF50+・PA++++で、1本で髪、顔、体に使えるUVスプレーです。服や靴にかかっても白くならず、お出かけ前にササッと使用できるうえ、石けんで落とせます。

無色素、無香料、無鉱物油、ノンパラベン、ノンアルコールのうえ、紫外線カット成分（紫外線吸収剤）をカプセルに包み込んでいるので肌に直接触れることなく、使用時の負担を軽減できる商品です。

【石澤研究所 紫外線予報 透明UVスプレー】
2,035円（税込） 編集部調べ

「ミーファ フレグランスUVスプレー」は、SPF50+・PA++++で、保湿効果のあるオイル成分と6種類のオーガニックハーブエキスによって、しっとりとした髪質をキープできるUVスプレーです。

ヘアフレグランスとしても楽しめるマルチな商品で、好みやその日の気分に合わせて、無香料と6種類の香りから選べます。スプレータイプなので、忙しい朝にも使いやすい商品です。

【napla（ナプラ） MIEUFA（ミーファ） フレグランスUVスプレー】
1,296円（税込） 編集部調べ

ヘアケアは朝だけではなく、夜も重要です。まずは夜にシャンプーをして1日の汚れを落としましょう。夜は疲れてそのままベッドへ…という方や、朝シャン派の方もいらっしゃるかもしれませんが、朝シャンはあまりおすすめできません。

なぜなら、忙しい朝にシャンプーをすると洗い残しや流し残しがあったり、ドライヤーで乾かしきれなかったりする可能性が高くなるからです。そのような髪の状態で1日を過ごすと、雑菌が繁殖して臭いや抜け毛の原因につながる可能性もあります。
1日の汚れはその日のうちに洗い流して、翌朝のヘアケア効果を最大限に引き出しましょう。

お風呂上がりの髪を、自然乾燥で乾かしてしまっている方もいるかもしれません。しかし髪は自然乾燥ではなく、ドライヤーでしっかり乾かすことが重要です。
髪を自然乾燥で乾かすと、髪や地肌が乾燥し、髪のツヤが失われたり切れ毛や枝毛が発生したりする原因になる可能性があります。また、キューティクルが開いた状態になるので、寝ている間の摩擦によってダメージも受けやすいです。

さらに上でもご説明したように、生乾きの状態では雑菌が繁殖し、臭いや抜け毛の原因につながることもあります。お風呂から上がったあとは、なるべく早く髪をドライヤーで乾かすようにしましょう。

寝ている間に受けた摩擦ダメージや、ヘアアイロンの熱によるダメージを軽減するには、朝のヘアケアが重要です。洗い流さないトリートメントやヘアオイル、UVスプレーなどのアイテムを活用し、忙しい朝でもしっかりヘアケアを行いましょう。

なお、ヘアケアは朝だけでなく、夜に行うことも大切になります。1日の汚れをシャンプーでしっかり洗い流す、自然乾燥ではなくドライヤーで乾かすなど、夜のルーティンも見直してみてくださいね。