練り香水とは、香料をオイルやワックス・シアバターの中に練り込んだ固形の香水。

実は一般的な香水よりも歴史が古く、別名「ソリッドパフューム」や「ソリッドフレグランス」と呼びます。見た目はバームやクリーム、繰り出し式のスティック状になった種類が多く、直接肌に塗って香りを楽しむ使い方をするものです。

また、練り香水にはアルコールが含まれないため香りが変化しにくく広がり方も穏やか。女性らしくふわっと香るのが特徴です。

みなさんがよく知る一般的な香水と、練り香水の違いを比べてみましょう。

どちらにもメリットがありますが、練り香水は穏やかな香りが好きな方におすすめです。一般的な香水はアルコールに香料を含ませ、香りを楽しむことを考えてつくられたもの。

対して練り香水には香料ももちろん含まれますが、 保湿成分がベースなのでスキンケアクリームと性質が似ています。練り香水は保湿効果とやさしい香りを同時に楽しめるので、とても便利な使い方ができるのです。

練り香水は、やさしく穏やかな香りが最大のメリットです。一般的な香水ははっきり主張するので、香りだちが華やかな分使い方や量の調節が難しいですよね。

また最近ではメイクと同じように、よりナチュラルな匂いを好む方も増えているそう。練り香水には自然な香りを活かした商品が多いので、今とても注目されているのです。つける際も香りを調節しやすく、職場や食事の席などで周囲に迷惑をかけたくないときにも向いています。

練り香水は香りの変化が穏やかなので、そのままの新鮮な香りをいつでも感じることができます。

一般的な香水の場合は、持続性の異なる香料を組み合わせることで香りを長持ちさせつつ、時間の経過とともに香りの変化を楽しめるのが魅力。

しかし、いざつけてみたらイメージが違って失敗…なんてこともあるでしょう。練り香水なら肌に香料が密着して揮発しにくいため、ほとんど香りが変化せず最後まで心地よく使えます。

練り香水は保湿成分がベースなので、肌負担が少ないのも魅力のひとつ。

基本的にオイルやシアバターといったスキンケアで配合されるものが主成分で、肌への影響が気になるアルコールを含まないため、敏感肌の人にもやさしい使い方ができます。

肌をいたわりながらさりげない香りを楽しむことができる練り香水は、美肌をキープしたい大人女子にはうってつけのアイテムです。

練り香水は持続時間が短く、重ね付けしても香りがキツくなることがありません。1日の中で気分を変化させたいときのトリガーとして活躍するでしょう。

たとえば、仕事中の香りとプライベートのときの香りを分けたい場合に便利です。異なる香りの練り香水を常備しておけば、シーンにあわせて気分を調節したいときに役立ちます。

練り香水は漏れる心配もなく、小さくて持ち運びしやすいのも大きなメリット。一般的な香水は瓶入りなので、持ち運びするならアトマイザーへ移し替える必要があります。

でも練り香水なら固形タイプなので、そのままポンっとバックに入れるだけ。ほとんどの商品が手のひらサイズで容器も軽量なため、小さなバックやメイクポーチの中にいつでも忍ばせておくことができます。

練り香水は製品によって香りの強さが異なるので、最初にテストして適量を見極めるといいでしょう。まずは練り香水の表面を指でくるくるとなでて少量指にとり、肌に塗り込んでみてください。香りが足りなければ、何度か足しながら調節していく方法がおすすめです。

もしも量が多いと思ったときはティッシュでおさえて調節するか、少し時間がたてば香りがやわらぐので、あまり気負わずに使うことができるはず。

保湿成分が主体の練り香水は、一般的な香水に比べてつけられる場所が幅広いアイテムです。どの場所につけるかによっても、香りの広がり方が調節できます。ぜひいろいろな場所を試してみて、自分にぴったりの使い方をみつけてくださいね。

練り香水の使い方としておすすめなのは、一般的な香水と同じように皮膚の温度が高い場所につける方法です。なかでもおすすめの場所は、耳の裏・首すじ・鎖骨・手首の内側などの脈を感じるところ。

顔に近い場所につけると自分で香りを感じやすく、皮膚温で温まって練り香水の香料がほどよく広がります。

練り香水はアルコールが入っていないため、髪の毛につける使い方もおすすめです。たっぷり配合された保湿成分が、髪のパサつきをおさえツヤを出してくれる効果も期待できます。

使い方は簡単で、練り香水を少量とってそのまま毛先になじませるか、お手持ちのヘアバームに混ぜて使います。風が吹いたときに髪の毛からふわっと香ると、女性の色っぽさが引き立ちますよ。