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頭皮ケアで悩みを解決!健康的に改善するマッサージやアイテム別のケア方法をご紹介!
ニオイやフケ、乾燥といったさまざまなタイプが見られる「頭皮」の悩み。女性同士でもあまり相談する機会がなく、どのようにケアすればよいか気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、頭皮の悩みを適切に改善するためのケア方法を徹底解説。シャンプー・トリートメント・ローションなどアイテム別の使い方や、頭皮マッサージの正しいやり方などを詳しくご紹介します。
原因を知って頭皮の悩みを改善
頭皮の悩みを改善するためのコツとは?
ニオイ、かゆみ、フケなど、頭皮の悩みはさまざまです。その悩みのタイプによって、改善するためのケア方法にも違いがあります。毎日何となくケアするなど間違ったやり方を続けていては、頭皮の悩みはなかなか改善できません。
正しく適切にトラブルを改善するためには、自分の頭皮の悩みが何かをはっきりさせることが重要です。原因が分かれば、時間を無駄にすることなくスムーズに頭皮ケアができますよ。
頭皮悩みの原因と改善方法
ニオイやベタつき
ニオイやベタつきの主な原因は、十分に落としきれなかった皮脂や汗といった汚れの「酸化」によるものです。さらに、頭皮に残った皮脂を食べてニオイのもととなる物質を出す常在菌、「マラセチア菌」が原因となっている場合も考えられます。
汚れの酸化や常在菌のバランスの乱れを引き起こすきっかけは、間違ったシャンプーのやり方やトリートメントなどのすすぎが不十分であることなどです。入浴後、髪を濡れたまま放置しておくことも挙げられます。
改善するためのケア方法
頭皮のニオイやベタつきのケアには、頭皮を清潔にして健やかな環境に整えることが大切です。正しいシャンプーやすすぎのやり方を覚えて、皮脂や汗などの汚れを効果的に洗浄し、ニオイやベタつきを引き起こすきっかけを改善しましょう。
また、お風呂上がりの髪は濡れたまま放置せず、できるかぎり早くドライヤーで乾かすことを意識してください。
かゆみ
かゆみの原因は、皮脂や汗、スタイリング剤などの汚れが十分に洗浄できていないこと。汚れが残ったままだと、頭皮が清潔な状態を保てず負担がかかり、かゆみとして現れてしまいます。
また反対に、頭皮を洗いすぎて乾燥してしまっているという可能性も。過度の洗浄は、頭皮に必要な水分や油分まで奪ってしまうので注意が必要です。
その他、シャンプーやトリートメント、ローションなどが肌に合わない場合にも、頭皮がかゆくなることがあります。
改善するためのケア方法
頭皮のかゆみのケアとしておすすめなのは、正しいやり方でシャンプーを行うことです。シャンプーは、「洗浄不足」も「洗浄しすぎ」もどちらもよくありません。不要な汚れは適切に落とし、頭皮が必要としている水分や油分は残す、ほどよい洗い方をマスターしましょう。
また、自分に合ったヘアケアアイテムを使うことも、かゆみを改善するケア方法のひとつ。成分表示や商品の特徴をチェックして、自分の肌には何が合うのかを検討してみましょう。
フケ
フケは、頭皮の古い角質がはがれ落ちたものです。角質がはがれるのは体の正常な反応なので、フケがまったく出ない人はいません。
しかしあまりにも量が多い場合は、肌の状態やシャンプーのやり方に問題がある可能性が。
もともと乾燥肌であったり、シャンプーをしすぎたりすると、頭皮の皮脂と常在菌のバランスが崩れてフケが出やすくなります。
放置すると、かゆみなどその他の頭皮トラブルにつながるため、適切なケアが大切です。
改善するためのケア方法
フケのケア方法としては、原因である「頭皮の乾燥」を改善することが重要です。マイルドな洗浄力のシャンプーを使ったり、頭皮を傷つけないようやさしく洗浄したりなど、シャンプーのやり方を意識してみましょう。
乾燥した頭皮を直接保湿できる、トリートメントやローションの使用もおすすめです。普段頭皮用の保湿ケアアイテムを使用していない人は、プラスアルファのケアとして取り入れてみてください。
乾燥
頭皮の乾燥も、非常に多く見られる悩みのひとつです。乾燥の原因は、もともと肌や体がカサつきやすい乾燥肌タイプであることや、洗浄力が高いシャンプーを使っていること、間違ったシャンプーのやり方をしているといった内容が考えられます。
さらに、ドライヤーの温風を頭皮に近づけすぎている、ストレスや偏った食事などがきっかけとなっている場合も。
頭皮が乾燥すると、かゆみやフケなどのさまざまな悩みにつながってしまうので、早めのケアが必要です。
改善するためのケア方法
頭皮の乾燥には、「保湿ケア」が非常に効果的です。毎日のケアにトリートメントやローションを取り入れて、頭皮を念入りに保湿しましょう。洗浄力がマイルドなシャンプーを選ぶこともおすすめです。
また、もともと頭皮にある水分や油分を奪いすぎないケアも、意識しておきたいポイント。1日に何度もシャンプーをしたり、爪を立てて洗ったりするのは控えてくださいね。
頭皮のこり
頭皮のこりの主な原因は、長時間同じ姿勢でいることや運動不足、パソコンやスマートフォンの見すぎなどによる「血行不良」が挙げられます。血行が滞ることで頭部を覆っている筋肉が硬くなり、「こり」となって現れるのです。
日常的にデスクワークをしている女性などは、とくに注意したいポイント。頭皮のこりをケアせず放置してしまうと、肩や首のこりや目元や頬などのたるみにつながる可能性も考えられます。
改善するためのケア方法
頭皮のこりでお悩みの人にぴったりなのが、マッサージによる頭皮ケアです。こりの主な原因は、緊張や頭皮の血行不足。手のひらや指を使ってマッサージを行うと、頭皮がほどよく刺激されます。硬くなった頭皮を柔らかくほぐせるため、血行を促進させる効果が期待できますよ。
マッサージはシャンプーやトリートメントなどとは異なり、ケアする場所を選ばず好みのタイミングで行えることも魅力です。
抜け毛・薄毛
抜け毛や薄毛が起こる原因は、過剰な皮脂の分泌や頭皮の血行不良、紫外線などさまざま。また、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足といった生活習慣が関係している場合もあり、複数の原因によって引き起こされているケースも多く見られます。
抜け毛や薄毛は、これまでにご紹介した頭皮の悩みとは異なり、シャンプーやローションなどによるケアだけですぐに改善することが難しいのが特徴です。
改善するためのケア方法
抜け毛や薄毛の改善には、質のよい睡眠をとったり栄養バランスの取れた食事を心がけたりといった、さまざまな角度からのケアが効果的です。
そのうちのひとつとして、マッサージを取り入れるケアがおすすめ。マッサージによって頭皮を動かすことで、滞っていた血行を促進させられます。
「薄毛」や「抜け毛」を直接的に治すわけではありませんが、これらの悩みの原因となる血行不良の改善に効果的です。
おすすめの頭皮ケアのやり方<シャンプー編>
シャンプー選びのコツとは?
シャンプーを選ぶ上でとくに注目したいのが洗浄力の高さです。
シャンプーは界面活性剤の種類によって、主に3タイプに分けられます。
(1)高級アルコール系…洗浄力が高く、頭皮をすっきり洗浄できる。
(2)アミノ酸系…洗浄力がマイルドで、頭皮をやさしく洗浄できる。
(3)石けん系…洗浄力は高いが、天然由来成分で作られているため肌への刺激が少ない。
頭皮がベタつきやすい人は高級アルコール系や石けん系を、乾燥している人は穏やかに洗えるアミノ酸系を、というように頭皮の状態に合わせて選ぶことがおすすめです。
シャンプーの正しいやり方
(1)シャンプー前に髪をブラッシングする
髪を濡らす前にまずやっておきたいのが、髪のブラッシングです。
一見きれいに見えても、絡まりやほつれが起きていたり、髪の間に汚れやホコリなどがついていたりする場合が多く見られます。このままの状態でシャンプーを始めると、シャンプーの泡立ちが悪くなり、頭皮の皮脂や汚れを十分に落とせないという結果に。
お風呂に入る前に髪を丁寧にブラッシングして、絡まりやホコリなどをしっかり落としておきましょう。
(2)ぬるめのお湯で予洗いを念入りに行う
ブラッシングを終えたら、お湯で頭部全体の予洗いを行いましょう。予洗いを念入りに行うことで、髪や頭皮についている汚れのほとんどを落とせるといわれています。
頭皮と髪をたっぷりと濡らし、指の肌でマッサージをしながら洗うのが効果的です。
お湯の温度は38℃ほどのぬるめが目安。熱すぎるお湯だと、頭皮の皮脂を過剰に落としてしまい、乾燥やかゆみを悪化させる原因になるため注意してくださいね。
(3)手のひらでシャンプーを泡立てて、指の腹で洗う
予洗いの後は、シャンプーを手に取って泡立てていきます。
洗顔料を泡立てる要領で、空気を含ませながら泡を作りましょう。シャンプーを液状のまま頭部にのせて洗うことは、十分な洗浄効果が期待できず洗い残しやすくなるので控えてください。
頭皮の血行を促進させるイメージで、マッサージしながら洗います。後頭部や側頭部、生え際と部分ごと順番に洗うのがおすすめです。
しっかり洗いたいからと爪を立ててしまうと、頭皮が傷ついてしまうので注意してください。
(4)洗い残しがないよう頭部全体を入念にすすぐ
頭部全体を十分に洗い終えたら、すすぎを行います。
シャワーヘッドを頭皮に直接当てるように持ち、指の肌でマッサージをしながらしっかりと洗い流しましょう。遠い位置からシャワーを当てて洗うだけでは、髪の内側までお湯が行き渡らず、洗い残しになる可能性があります。
耳の後ろや襟足、後頭部など忘れがちな部分も入念にすすいでください。シャンプーの泡やぬめりがなくなったら、すすぎ完了です。