奥目とは、奥にくぼんでいる目のこと。奥にくぼんでいるので、その分眉骨が前に出ているように見えるのが特徴です。「くぼ目」といわれることもあります。

目元に影ができるので、目元だけ見ると彫が深く見える人が多い印象です。ミステリアスや大人っぽい印象を与える反面、奥に目があるため目が小さく見えやすく、涙袋がないように見えてしまいます。

奥目の反対の意味で使われることの多い出目。出目金という金魚をイメージすると分かりやすいのですが、奥目とは異なり眼球が前に出ているのが特徴です。

奥目、出目とも数値としての基準はないため、見た目の印象で判断されます。出目の人は奥目の人よりも目が大きく見えますし、涙袋も見えやすくなっている人が多いです。

奥目と出目の簡単なチェック方法としては、自分の横顔を見ること。横から見たときに眉骨よりも目が奥に入っているようであれば奥目、眉骨と同じくらいだったり、眉骨よりも前に目が出ていたりするようであれば出目と考えられます。横を向いた状態の写真を撮って、チェックしてみてください。

目が奥に入っているように見える分、目が小さく見えてしまうことをコンプレックスに感じる方が多い傾向にある奥目さん。

そのため、目を大きく見せようとアイメイクを濃くしがちですが、より目元が暗く小さく見えてしまい逆効果のケースも多いです。さらには、目元が暗いからと老けて見られたり、怖い人という印象を与えてしまったりすることもあります。

奥目の原因としては、生まれつきの先天性のものと後天的にできてしまうものとがあります。両親も奥目である場合は遺伝の可能性が高く、生まれつきのものは個性として捉えていきましょう。一方で、奥目の後天的な理由としては3つあります。

1つ目は、過度なダイエットで急激に痩せた場合です。ダイエットによってまぶたの脂肪が急激に減ると、骨に沿って眼球が落ち込んでしまいます。急激なダイエットは体への負担も大きいもの。奥目を防ぐだけでなく、ダイエットをする場合は長期的な視点で行うようにしましょう。

2つ目は、目を酷使している場合です。1日中スマホで動画を見たり、PCで作業をしたりして目を酷使するような生活を行っている方は注意が必要です。

電子機器を見すぎて瞬きの回数が減ってしまうと目周りの血流が悪くなり、筋肉が凝り固まってしまいます。目の周りの筋肉もほかの場所の筋肉同様、使わなければ衰えていくのです。筋肉が衰えることによって、目がくぼんで奥目に繋がります。

3つ目は、加齢によるものです。年齢を重ねることにより、全身の筋肉が衰えていきます。もちろん目の周りも同様に筋肉が衰えていくため、2つ目の原因と同じように目がくぼんで奥目になってしまうのです。

先天性でできた奥目の場合は眉骨や目の位置が骨格として決まっているので、奥目を解消することは不可能といえるでしょう。後天的なものであれば、目の周りの筋肉を鍛えたり血行促進を行ったりすることで、奥目にならないように気を付けられます。

意識的に瞬きをする回数を増やしてみたり、1日の終わりにホットアイマスクで目元のケアをしたり。アイクリームで目元のマッサージをするのもおすすめです。